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【米国株5/16~5/20まとめ】ベアマーケット・ラリーとなるか?急落の指数が反発

こんにちは、Kojiです。S&P500が高値から一時▲20%を越えたことで、ベアマーケット入りしたとの報道が増えました。3月末に長短金利の逆イールドが発生してから、約1.5ヶ月でベアマーケットがやってきました。
週末の引けには反発して▲20%未満に戻ってきたが、ベアマーケット・ラリーとなるか今後の値動きに注目したい。

S&P500はレジスタンス手前で失速 ▲3.05%

4,100のレジスタンスライン手前でリバウンドが失速。引き続き上値が重い状況が続いた週でした。ウォルマート・ターゲットの決算悪化を材料に急落。

20日のSQは高いボラティリティで株価急落したが、下値サポートライン(ピンク線)で反発。
高値から一時的に▲20%となりベアマーケット入りとの報道があった。かろうじて▲19%で耐えているが、ここからさらに下げる可能性も十分ある。

引けは反発したとはいえ、株価は上昇圧力が弱い位置にいるので、5/23週の動きを見ながらとなりそうだ。ベアマーケット・ラリー(一時的な上昇)があるかも注目。

チャートの見方
SMA20:青色 / SMA50:緑色 / SMA100:ピンク / SMA200:赤
EMA200:水色

SKEW指数が前週に続き低空飛行。
実質金利が横ばい。VVIX/VIXは相対的には低めの領域。

週足
7週連続安。日足で見た通り上昇圧力が弱かった。
最終日の反発で下ヒゲ付けているが、しっかり目の陰線で引け。SMA100を下放れした。

下目線とするなら次はEMA200あたりの3,600付近が意識されるラインか。

MA200より上にあるSP500銘柄は31.28%➡24.35%に低下。
2020年5月以来の低水準となった。

ナスダック100は12,300サポート割れ、11,600サポートラインで反発 ▲4.45%

12,300のサポートラインを維持できずテストに落ちて急落。次のサポートラインだった11,600付近で反発して週末引け。11,600ラインが守られた形だ。

SMA20を上回ることができない日が続く。急な落ち方も増えており、ボリンジャーバンドの-2σにしばしば到達している。再度、11,600付近でテストされ下抜けした場合はさらなる下落となる可能性がある。

週足
週足チャートは7週連続の続落。かろうじてEMA200の上にいる状況。引き続きEMA200を下回るかどうかは重要ライン。

MA200より上にあるナス100銘柄は17.64%→11.76%に低下。2018年12月11.65%に近い底値圏。

PERが長期平均水準に低下

セクター

ウォルマート(WMT)・ターゲット(TGT)の決算が悪化したことで売り圧力が強くなった。セクターでは生活必需品が週間ワーストに。
週間ベストは変わらずエネルギーとディフェンシブ。

週間ベスト
1. エネルギー +1.2%
2. ヘルスケア +0.9%
3. 公益 +0.4%

週間ワースト
1. 生活必需品 ▲8.1%
2. 一般消費財 ▲7.8%
3. 資本財 ▲3.6%

サイズ・タイプ
・小型バリュー ▲0.7%
・大型グロース ▲4.0%

1週間のセクター値動きはこちら。

Fear&Greed Index

Extreme Fearをキープ、横ばいな1週間。

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 31.76 ➡ 前週 24.31 ➡ 5月18日(水) 19.51 (前週差 ▲4.8pt)
前週の最低値からさらに低下し、20を下回った。総悲観の域を継続。

Bull/Bear Ratioも悲観域

5/17時点では前週をさらに下回り、19年頭に近い悲観域まで到達。

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

5/19時点では無点灯のまま。

炭鉱のカナリア HYG ハイイールド債

HYGも続落中だが、長めの陽線が出てきました。
ボリンジャーバンドは広がってボラティリティが高まる一方なので、ボリンジャーバンドが収束して落ち着くタイミングを見据えたいですね。


金利と今週のニュース

GSが米経済成長率の見通しを引き下げ、リセッション懸念

中国ロックダウン影響、不動産会社デフォルト

大手不動産会社サナックのデフォルトも。

上海は今週から段階的に経済活動再開へ。

増えるサル痘感染

サル痘が増え始めている。感染拡大するなら不安材料となるか。コロナよりは感染力が弱いそうです。
英国では天然痘ワクチンの接種を開始。米国は天然痘ワクチンの備蓄は十分と発表。

パウエル議長がタカ派寄りの発言

長短金利は低下

この週は金利低下。10年金利は2.8%未満に低下。
リセッションを意識した債券買いの動きだろうか。来年の利下げを見ている?

イールドカーブはブル・フラットニング

長短金利差は低下

長短金利差は3月末に逆イールドになって以来、スティープニングによりプラス圏に戻ったままキープしている。長短金利差は現在0.2%。

実質金利は横ばい

この週は上下するものの横ばいの推移。

小売売上高

全体は予想と一致、自動車を除くと予想を上回る結果。

個別株の決算発表

ティッカーが緑色の銘柄が決算クリア

GLBE グローバル・イー・オンライン

EPS、ガイダンス売上ミス

SE sea

決算クリア

DLO ディーローカル

EPSミス

DOCS ドクシミティ

ガイダンスQ1売上ミス

KEYS キーサイト・テクノロジー

決算クリア

ONON オン

決算クリア

ADI アナログ・デバイセズ

決算クリア

LSPD ライトスピード

FY22 EPSミス

AMAT アプライド・マテリアルズ

全ミス

PANW パロアルトネットワークス

決算クリア

注目の銘柄

REGN

このリスクオフ相場でも上昇転換しているリジェネロン。チャートの状況を投稿したので参考に。



決算発表予定

5/23週の予定

イベント

24日 PMI、新築住宅販売
26日 FOMC議事要旨、GDP
27日 PCE

アノマリー

  • 満月相場(5月16日~5月29日)

  • 水星逆行(5月10日~6月3日)

  • ブル:25日、27日

おわりに

ウォルマート・ターゲットの悪材料で大きく急落した週でした。サポートラインから上放れできず、サポートラインを落ちていくケースが増えていますね。
7週連続の下落となりましたが、どこで止まるか・ボラティリティが収まる時期をそろそろ見てみたいですね。

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