【米国株2/26~3/1】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+0.87%)
日足
今週の振り返り
週前半はPCEを控えてやや下落していた。木曜日はPCEが予想インラインで鈍化の結果を受けて上昇開始。失業保険の予想上振れもあり雇用の陰りもスパイスだったか。
今週は21日出来高移動平均線まで下がることもなく、7日出来高移動平均線の上を推移しており強気維持しています。サポートライン(白色のトレンドライン)まで調整した後、PCEで上げるというわかりやすい値動きでした。
金曜日の上昇は、先週末の高値を上抜けていることから、こちらも強さを伺えます。PCEを確認したあとの月初の買い戻しも起きていたかもしれない。
PCEインライン・失業保険上振れ・ミシガン冷え込みは長期金利の低下にも繋がり、長期金利を無視して上げてきた株式市場だが、長期金利の重石はやや軽くなったと見れる。
また木曜日のDELL好決算を受け、AI・半導体テーマの勢いが増したことも金曜日までの上昇を裏付けた。AI・半導体テーマの強気が続く今は、下落トレンドに転換する兆しが見られない。
3月のBTFP終了、リバレポ残高の枯渇は懸念されているが、株式には余波は来ていない。
次週は、長期金利の低下が続くかどうかがISMサービスと雇用統計の結果に左右される。株式はAIテーマが続く限りは今のところ陰りがないまま強気相場が続くだろうか。
次週のシナリオ
①上昇する場合
引き続き5,200の節目が次の目安。
強気相場が続く限りは、N波動の2倍水準5,296が次のターゲット。
②下落する場合
引き続き右上に上がるサポートラインを下抜けてからが下落トレンド転換の可能性。オレンジ線の平行チャネルがサポートになる可能性もあるので、大きく崩れる値動きになるにはまだ距離がある。
下抜けてもフィボナッチ50%(4,925)前後で止まれるか確認したい。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末72.76%➡今週末72.56%
ナスダック100先物(週+2.04%)
日足
今週の振り返り
今週の振り返り
PCEを控えた今週は、週明けから発表の木曜日まで切り下げてきた。ちょうど平行チャネル(点線)の下限で、PCEインラインを発表を受けて反発上昇を開始。
木曜日の安値は21日出来高移動平均線にサポートされた形にも見える。21日出来高移動平均線をサポートラインに強気相場が続く形は変わらず。
金曜日もDELL好決算を受けて、AI・半導体テーマの強気相場を再び勢いづけた。木曜日の発射台から先週末の高値を上抜けたことで上昇トレンドを維持している。
先週末の高値上抜けにより直近のレンジをブレイクアウトしたようにも見える。18,000の節目をローソク足実体で上抜けている点はポジティブ。週明けの値動きで戻らず上がっていくかを見届けたい。
平行チャネルの内側に戻ってきており崩れが見られない。安値・高値ともに切り上げが続いているのも上昇トレンド継続の示唆だろう。
長期金利の低下も今週のナス100サポート材料だったかもしれないが、次週はISMサービスと雇用統計で長期金利がどう動くか見たい。
とはいえ、AI・半導体テーマの強気相場が続く限りは、もう一段先を見ていきたい。
次週のシナリオ
①上昇する場合
18,000の節目を超えたので、左側のフィボナッチ227% 18,354から18,400あたりが最初の目安として確認したい。
強気相場継続していくなら、19,000の節目も目指せるのかもしれない。
②下落する場合
点線の平行チャネル下限と21日出来高移動平均線を本格的に下抜けることがあれば、下落転換の可能性がある。それまでは特に気にしなくてよいか。
まずはオレンジ色のトレンドラインが3度目のサポートとなるかが確認ポイント。
オレンジ線を下抜けた場合は、75日出来高移動平均線から黄色ボックスゾーンで値止まりするかを見たい。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末77.22%➡今週末77.22%
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