【米国株9/2~9/6】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足
今週の振り返り
今年も例年通りレイバーデー明けの不安定な動きとなった。
先週末のnoteで書いていたシナリオのうち「ベース安値を下抜けると売られやすくなるため、下落の動きには注意した方がいい。」「S&P500構成銘柄の50日移動平均線を上回る割合が81.5%と天井圏に近づいているため、こちらも注意したい。利益確定売りが増える可能性がある。」の動きのほうが実現したようだ。
黄色のベースを上抜けすれば高値越えを目指すところだったが、ベース高値を越えられずそのままベース安値を下抜ける展開となった。ベースを下抜けた後は続落でフィボナッチの50%ラインまで下落した。
ベース下抜けた後の9月4日(水)~9月5日(木)の高値はベース安値付近を天井に売られた。7日出来高加重移動平均線を上回ることもできず弱さが見て取れる。ベース構築していた時期は出来高が薄く、9月3日(火)の下落から出来高が増加しています。売り圧力の強さが物語っている。
9月6日(金)には75日出来高加重移動平均を下抜けて、売りに拍車がかかった大陰線を描いた。一時は5,394まで下げたがフィボナッチ50%まで戻した形だ。
フィボナッチ50%で下げ止まるかと言うと微妙なところで、先週末の下落シナリオに書いた通りフィボナッチ38.2%までもう一押し下げていく流れがあるのではと踏んでいる。一時的には急落の反発はあるだろうが、上値で売りに押されやすいのではないか。
どこかの安値で踏みとどまるシーンに移るときには、急反発するよりは売り買い上下する安値でのベース構築が起きるかも。
次週のシナリオ
①上昇する場合
急落から反発するなら、まずは75日出来高加重移動平均の上抜けが必須。75日出来高加重移動平均を越えられない水準であれば売り圧力のほうが優勢に転びやすい。現時点ではフィボナッチ61.8%が該当する水準。
上昇を続けられたとして、黄色のベース安値が次のお試しポイント。
②下落する場合
もう一押しの下落が続くなら、引き続きフィボナッチ38.2%を目先のサポートラインとして見る。
38.2%がサポートラインとして機能しない場合は200日出来高加重移動平均線が次のサポートライン候補だろう。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末81%➡今週末58%
MA200より上
先週末78%➡今週末67%
ナスダック100先物
日足
今週の振り返り
今週は週間で6.3%の大幅な下落でした。5%以上の下落は4月15日週以来ですね。
先週末のnoteで「19,600、19,635を上抜けていくことが、上昇に戻していく最低条件と見える。」「高値を追うことができず上値を叩かれるようであれば、また下落に戻りやすいか」と書いていた。
19,635の黄色水平線を上抜けできず強い売り転換のサインとなってしまったようだ。先週末には「再び75日出来高加重移動平均線を下抜ける場合は、引き続きフィボナッチ50%近くがサポートラインと見ている。」と書いてたが、サポートにならずフィボナッチ50%(白)を突き抜けた後はご覧の通り38.2%の下まで滑落した。
下落した先は200日出来高加重移動平均線と短期フィボナッチ(カラー)の61.8%に到着している。200日出来高加重移動平均線がサポートになる場合には、少し反発を試すシーンとなりそうだが、フィボナッチ38.2%(白)を突き抜けてることから、フィボナッチ23.6%(白)まで落ちることは想定しておいたほうが良さそうだ。
上記の200日出来高加重移動平均線やフィボナッチ23.6%(白)で止まらないときに、Xで蔓延るのは三尊天井の完成による下落だろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
急落からの反発を試みるなら、フィボナッチ50%ラインへの回復が狙いたい場所だが、それだけの買い圧力が生まれるかどうか。
フィボナッチ38.2%付近を前後する底値固めの値動きがあるかを見たい。
②下落する場合
上述の通り、フィボナッチ23.6%(白)までは通常通り起きそうなライン。
滑落が続くなら、短期フィボナッチ78.6%(カラー)あたりで値止まりするか要観測。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末64%➡今週末38%
MA200より上
先週末69%➡今週末51%
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