【米国株11/28~12/2まとめ】12月から利上げペース減速?賃金インフレ止まらず
こんにちは、Kojiです。今週はパウエルはじめFed高官による利上げペース減速の可能性が言及されました。指数はジリ高で節目に到達しましたね。
ニュースとチャートを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
11/28(月)
「インフレ率は2022年末に5.0%-5.5%、2023年末に3.0%-3.5%に低下すると予想」
「当面は、FRBは制限的な金融政策を維持する必要がある。」
「2024年に金利を引き下げる可能性がある」
「市場はFOMCがより積極的になる可能性を過小評価している。」
「2023年をディスインフレの年とし、早く規制水準に達することができれば、すべてがうまくいく。」
「インフレ率を目標値に戻すためには、金利を十分に抑制した水準でより長い期間維持する必要があります。」
「インフレが高止まりすれば、金利は上昇し続けるだろう。私は、インフレ率の低下に焦点をあてています。」
11/29(火)
11/30(水)
ADPは予想大幅下振れ
ADPの直後、GDPは予想上振れ。
JOLTSは予想上振れ。
経済指標の結果がマチマチで指数が揺れる。
パウエルが12月から利上げペース減速の可能性があることを言及。
12/1(木)
PCEはほぼ予想一致。コア前月比は小幅に鈍化。
ボウマン理事
PMIは予想やや上振れ。
ISM製造業は予想下振れ。
ウィリアムズはインフレ緩和の長期化を示唆したが、それ以上のメッセージはなかった。
バーは12月FOMCで利上げペースを減速する可能性について発言。利上げペースを調整することを支持。
12/2(金)
雇用者数・賃金は予想上振れの強い結果に。失業率は予想一致で横ばい。
労働参加率は前月とほぼ変わらず。
エバンスからは既に出ている発言よりタカ寄りな発言はなく安定。
実質金利が低下継続
最新の12/2数値は1.08(チャートは1日遅れ)
10年金利が3.5%を下回る
3か月横ばい、2年はやや低下、10年は低下。
炭鉱のカナリア、ハイイールド債は堅調
ハイイールド債はレジスタンスライン(点線)を上抜けて9月高値に近づく。先週からの上昇が継続して堅調な推移。
S&P500はレジスタンスラインまで上昇(+1.13%)
週足
S&P500の週足は、上位足である20月EMAを3週目のトライで上抜けてテスト合格。二次試験会場のレジスタンスライン(黒色太線)をテスト中。
次週のテスト結果次第。テスト合格なら9月高値➡8月高値の順にトライしていく形になりそう。
テスト失格の場合は、下のテストラインは上記と変わらず。
長め期間設定のMACDはゴールデンクロス後上昇となってますね。
日足
日足は先週、以下のように書いてたが、パウエル発言後の上昇で、EMA200とSMA200のいずれも突破した。週末時点では、今年のレジスタンスライン(黒色太線)で3次テスト中。今年何度も跳ね返されたレジスタンスラインなので、テスト合格なら力強い上昇になる可能性はある。しかし強いレジスタンスなので、今回も反落する可能性が高い点には要注意。
テスト失格した場合の下のテストラインは、一目均衡表の転換線で押し目テスト。or フィボナッチ61.8%ラインでテストかも?
次は週足で書いたラインと同じで、フィボナッチ50%ラインでテスト(週足と同じ3,908)となるだろうか。
MA200より上にあるS&P500銘柄
61.23%➡62.62%(+1.4pt)
高止まり。
ナスダック100先物は再びゾーン上抜けトライ(週+1.76%)
先週と連動して見るため引き続き先物で見る。
週足
ナス100週足は、出来高が少ない中で「閑散に売りなし」号令でパウエル発言後に上昇を示した。上下動はしたが、下値も上値も限定的か。
上値テストラインとして示してた紫色のボックス圏付近で上値はストップしてやや反落している。またも一目均衡表の基準線を天井に反落しているように見える。フィボナッチ50%ラインでもある。
何度も上に行きたがっている買い圧力が次週も続いていけるかが問われる。
ボックス圏を上抜けてもすぐ上にレジスタンスライン(黒色太線)がある。S&P500がレジスタンスラインで反落して崩れるなら、相対的に弱いチャートのナスはより崩れやすい印象だ。
長め期間設定のMACDはゴールデンクロスしている。前回は上昇続けられずデッドクロスしたが、今回は果たしてどうなるだろうか?
基準線のテストに合格して、上に抜けていく場合はレジスタンスラインで次のテスト。
失格した場合は、転換線付近まで下がる可能性を考慮したい。フィボナッチ23.6%ラインまで落ちるかも要確認。
日足
ナスの日足チャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。
MA200より上にあるナス100銘柄
49.01%➡50.98%(+1.97pt)。
50%超えまで上昇。
セクター
ディフェンシブが引き続きアウトパフォーム。
今週は素材も上昇。
週間ベスト
1.通信 +3.5%
2. 一般消費財 +2.3%
3. ヘルスケア +1.9%
週間ワースト
1. エネルギー ▲1.7%
2. 金融 ▲0.5%
3. 公益 +0.1%
サイズ・タイプ
・ベスト:大型グロース +1.8%
・ワースト:中型バリュー +0.3%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Greed継続(前週64➡今週63着地)
グラフを見る限りは高値圏を横ばい推移。天井圏と見るか、さらにグリードになると見るか。
Put/Call Ratio
すでに2022年の最低値に近いラインまで低下しているので、ここから上値を追いにくいか?
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 64.96 ➡ 前週 60.29 ➡ 11月30日時点 64.36(+4.07pt)
すでに8月高値付近まで到達している。
Bull/Bear Ratio
ゼロ付近だがまだブルにはなっていない。
個別株の決算発表
CRWD クラウドストライク
ガイダンス売上ミス
INTU インテュイット
ガイダンスミス
SNOW スノーフレイク
クリア
CRM セールスフォース
ガイダンスミス
SNPS シノプシス
FY22売上ミス
ZS ゼットスケーラー
クリア
MRVL マーベルテクノロジー
全ミス
ULTA ウルタビューティー
クリア
決算発表予定
12/5週の予定
イベント
5日 ISM非製造業
9日 PPI
アノマリー
新月相場(11月24日~12月7日)
満月相場(12月8日~12月22日)
おわりに
次週はブラックアウト期間でFed高官の発言はありません。経済指標はISMサービス・PPIがあるので、発表タイミングで動きやすいかもしれませんね。
次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。