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【米国株4/29~5/3】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物

日足

今週の振り返り

  • 今週は週前半に平行チャネル(オレンジのトレンドライン)で跳ね返され、週末には2度目のトライをして上抜けせずに引けとなった。今はまだ平行チャネルがレジスタンスラインのように機能してるようだが、雰囲気は上に行きたがっているように見て取れる。

  • 今週は点線のトレンドラインで止まってしまった。

  • ここからそのまま上に抜けていくか、一度少し下げてから3度目のトライで上に抜ける動きを見せるかもしれない。先週書いたがフィボナッチ23.6%を上に抜けていない今はレンジ相場。まずは23.6%を上に抜けていく値動きが作られていくかを確認する場面。

  • ISMで製造業・サービスともに減速、雇用統計で雇用鈍化・失業率が微妙な上昇、賃金インフレは落ち着きと利下げ期待が織り込まれ始めた。長期金利の低下が進行するなら、平行チャネルを上回ってラリー再開となる可能性がある。

  • New High-Lowsがプラス増となってきたので、上昇の勢いが増すと期待したい。

  • 徐々に上がっている直近のレンジから下落していくなら、まずは4月25日安値5,022.25を下抜けることを確認してから。下抜けない限りはレンジ続行で問題なさそう。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 平行チャネルをブレイクアウトして、フィボナッチ23.6%を上回っていくなら、まずは5,300前後を目指して進行かな。上値が重い可能性はあるため手前で止まるかもしれないが、目先は5,300を見ておけば良いだろう。

②下落する場合

  • 5月25日安値5022.25が今のところの下値と見る。この安値を下抜けたら下落開始、下押し観測。

  • 軽い下落なら4月19日安値がある黄色のボックゾーンが止まりやすい範囲。

  • 4月19日安値がある黄色ボックスゾーンを下抜ける場合は、その下の黄色ボックスゾーン4,950前後が次の目安だが現在値からは遠く、急落にならない限りは時間がかかる。

MAより上にあるS&P500銘柄

MA50より上
先週末44.73%➡今週末42.34%

MA200より上
先週末71.37%➡今週末72.16%

ナスダック100先物

日足

今週の振り返り

  • 今週前半は白色トレンドラインないしは黄色のボックスゾーン安値ライン(太い水平線)のあたりがレジスタンスラインで跳ね返された形跡がある。しかし、後半は白色トレンドラインを上抜けて引けとなったのはポジティブ。黄色のボックスゾーンの安値ラインをしっかり上抜けて、ボックスゾーン内に復帰している。この水平線もレジスタンスの役割は1週で終了。

  • 先週から今週にかけて安値は切り上がった上で上昇しており、レジスタンス超えが確定と見るなら、S&P500より状況は好転している。

  • 7日出来高加重移動平均線が21日出来高加重移動平均線を上抜ける手前まで上昇。トレンドは上向きに変わってきている前兆。

  • いまは点線のトライアングルの上下どちらを抜けるかを観測するタイミング。まずはボックスゾーン内でキープできるか見たい。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 上の点線トレンドラインを上抜けると、最高値18,487.5を目指す値動きへ。

  • 最高値を上抜けるなら、18,600付近が次の目安。

②下落する場合

  • 4月25日安値17,181を下抜ける場合は下落サイドの値動きに向かう見込み。その場合は21年11月高値付近の黄色ボックスゾーンが最初の値止まり確認ポイントかな。

  • 黄色のボックスゾーンで止まらない場合は、200日出来高加重移動平均線が次の目安。

MAより上にあるナスダック100銘柄

MA50より上
先週末37.62%➡今週末38.61%

MA200より上
先週末62.37%➡今週末65.34%


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