【米国株3/18~3/22】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+2.13%)
日足
今週の振り返り
今週は高値・安値切り上げの上昇でした。FOMCでは政策金利は据え置き、今年の利下げは12月時点の4回予想から今回は3回に1回減少する予想となった。また、パウエルはQTペース減速についても言及していた。先週まで上昇が鈍っていたが、FOMC通過かつQTペース減速に市場は好感し上げただろうか。
3月8日の最高値を上抜け、5,322.75に高値を更新した。安値は21日出来高移動平均線で引き続きサポートされている状況。出来高は減少中。
New High-Lowsはマイナス圏から脱し、プラス推移に戻っている(下段の棒グラフ)。
金曜日は週末要因もあるため利益確定売りによる下落だろうか。今のところは上値追いの流れは継続しており、大きな下落の予兆はチャートからは感じられない。
下値は21日出来高移動平均線でサポートされているので、21日出来高移動平均線を下抜けて、かつ今週の安値を下回る週足の安値切り下げになってから、値幅を観測すると良い。
来週はイベント少なく決算発表も終盤のため、気をつけるとしたらQ末リバランスの動向くらいかな。
(追記)PCEが金曜日にありますが、米国休場ですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
3月21日高値を上抜けるなら、次は節目の5,400が目安か。5,350付近でヨコヨコする展開もあるかもね。
②下落する場合
週末の水準から下落しても、今の流れが変わらないのであれば、21日出来高移動平均線で止まる可能性が高そうだ。
21日出来高移動平均線を下抜けて今週安値を下回る場合は、軽い調整なら平行チャネルの上ライン(オレンジ線)やフィボナッチ38.2% 5,109.75前後での値止まりがあるかが確認したい。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50・MA200ともに上昇継続で好調な銘柄は増えているので今のところは心配なしか。
MA50より上
先週末69.58%➡今週末75.74%
MA200より上
先週末75.34%➡今週末78.92%
ナスダック100先物(週+2.90%)
日足
今週の振り返り
今週は高値・安値切り上げの上昇でした。先週までのレンジ高値をほんの少し上回ったが、先週の上昇シナリオで書いていた18,500の節目には今週は到達せず。
先週は三尊天井を形成したが、黄色水平ラインの安値をローソク足実体で下抜けず反発し、勢いを取り戻した。押し目らしい押し目を提供されず上がっちゃいましたね。
New High-LowsはS&P500同様プラス圏内に戻っており上昇を示唆していた(下段の棒グラフ)。
木曜日に新高値を更新したが、上ヒゲで利益確定売りが発生している模様。今週の上昇からもう少し上を狙っていく可能性があるが、上値追いがない場合はボックス圏のレンジを継続する可能性も残る。
今週は長期金利低下も追い風だったが、この流れが続くなら下手に押し目を狙うのは難しいかもしれない。Q末リバランスの行方には目配りしておきましょう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
上値追い継続するなら、次は18,600。19,000の節目を狙うには生成AIテーマの持続性が鍵か。
②下落する場合
黄色の水平ラインを下抜けてレンジブレイクするか反発するかが確認ポイント。
黄色の水平ラインを下抜ける場合は75日出来高移動平均線で値止まりするか見たい。
MAより上にあるナスダック100銘柄
S&P500に比べると低下後、ヨコヨコしている。50割れするまでは無問題かな。
MA50より上
先週末52.47%➡今週末60.0%
50割れせず上昇。
MA200より上
先週末72.27%➡今週末75.0%
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