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【米国株10/2~10/6まとめ】雇用者数が大幅上振れだが賃金インフレ鈍化・失業率予想上振れ【前編】

こんにちは、Kojiです。この1週間で何が起きたか思い出していきましょう。


マーケットサマリ

10/2(月)

  • ISM製造業景況指数、予想を上回る

  • ボウマンFRB理事

    • インフレ率を時宜にかなって目標の2%に戻すには、さらなる利上げが必要になる可能性が高い

    • エネルギー価格の高騰により、ここ数カ月におけるインフレ抑制に向けた進展の一部が損なわれるリスクがくすぶっている

    • インフレに関する進展は緩慢な可能性が高い

  • バーキン総裁

    • 住宅ローン金利の平均が22年ぶり高水準となる7%超まで急上昇する中でも住宅価格と建設を下支えてきた

    • 住宅以外のセクターで一段の減速が必要になる可能性

    • 住宅価格の下がり方が弱い一方で、それ以外の価格がより下落することを意味するのかもしれない

  • バーFRB副議長

    • インフレ率を長期的に2%に戻すのに十分な景気抑制的水準に達しているか、極めて接近している可能性が高いと思う

    • インフレ率を2%まで下げるために金利はしばらくの間高止まりする必要がある

    • より大きな問題は金利がいつまで高止まりする必要があるかだ

10/3(火)

  • JOLTS求人件数、予想を上回る

  • マッカーシー下院議長が、党内の造反の動きで史上初の解任

    • 暫定議長には現在、下院金融委員会の委員長を務めるマクヘンリー議員が指名された

  • 財務省がレートチェックの可能性、ドル円は150円台から一時、147円台まで下落

  • ボスティック総裁

    • 利上げを急ぐつもりはないが、利下げを急ぐつもりもない

    • 長期にわたり据え置くことを望む

    • 2024年について、年末近くに1回のみ利下げするのが適切になるだろう

10/4(水)

  • ADP雇用統計、予想を下回る

  • PMI改定値、総合は予想を上回り、サービスは予想を下回る

  • ISMサービス、予想一致で前月比は低下

10/5(木)

  • 失業保険、新規・継続ともに予想を下回る

  • バーキン総裁

    • 米国債利回りの急上昇は堅調な経済指標と大量の国債供給を反映したものだとし、利回りは過去に見られた一段と正常な水準に戻りつつある

    • 今後の道筋は、インフレ圧力がピークを過ぎたと確信できるか、なお持続するとみるかに左右される。その手がかりを求め、労働市場を注意深く見守りたい

    • 米経済がリセッションを回避してソフトランディングを実現できる道筋は狭い

  • デイリー総裁

    • 労働市場の減速が続き、インフレが当局の目標に向かって低下し続ければ、金利を据え置き政策効果が引き続き働くのを見ていることができる

    • 政策金利を現行水準に維持したとしても、インフレとインフレ期待が低下する中で金融政策はますます景気抑制的になる

    • 金融政策が任務完遂に向けて十分に景気抑制的だと確信するまで、そうしたデータに対応して追加利上げを行うことができる

    • 債券市場のタイト化については、ほぼ1回分の利上げに相当するとの見解

    • 債券利回りが高止まりする場合は政策金利を据え置くことが可能


10/6(金)

  • 雇用統計、雇用者数が予想に対して大幅増⬆だが、賃金⬇失業率⬆

    • 失業率は予想を上回り、8月と同水準

    • 賃金は予想を下回り鈍化

FF金利は5.25%維持シナリオに戻った

先週末は来年5月に5.5%に上がる確率が上がっていたが、元の5.25%維持に戻りましたね。

10年利回りは上昇が止まらず

10年・30年の金利が上がり続けています。30年が2年に接近して逆イールド縮小傾向。

実質金利は2.4%超に上昇継続

最新の10/6数値は2.47%(チャートは1~2日遅れ)
10年利回りが落ち着かないため実質金利も上がり続けていますね。実質金利上昇でも株価は持ちこたえているが、金利急騰により株価の重石にならないかは懸念。

ドル円は147円台まで下落したが、円安基調はまだ続くか?

ドルインデックスは、フィボナッチ50%まで戻した後、反落はじめています。

ドル円は、一時147円台まで下がったが、雇用統計でまた円安に向かっていますね。

通貨強弱チャート

セクター

一週間ではテック・通信・ヘルスケアが上昇、エネルギーが強めの下落
M7が堅調。

各種指標

Fear&Greed Index

FEAR継続(前週28➡今週29着地)
一時は18のExtreme Fearまで低下しましたが反発しています。

Put/Call Ratio(Equities)

2022年12月以来で1.88の高水準まで吹き上がったが後半に落ち着きを取り戻しました。

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前週 43.01➡ 10月4日時点 36.21(-6.8pt)
3週連続で低下。雇用統計でポジション変わったか?

炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG

今年の安値を下回った週となりました。窓を開けた急落でサポートラインを貫通。週後半は反発して22年12月安値の上まで戻しているが、まだ弱い状態。HYGはアラート感出ているが、指数の次週の値動きに注目。

個別株の決算発表

AEHR エア・テスト・システムズ 

決算発表予定

Q3決算が始まります!

主な経済指標・イベント予定

指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます👇

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