【米国株9/16~9/20】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説
前編はこちら。
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物
日足日足
今週の振り返り
先週末時点では「ボックスゾーンの高値を上抜けて上昇する場合は、7月16日(火)の高値にトライ。高値を越えてATH更新していくなら、次の節目は5,800。」と書いていた。
9月18日 水曜日の FOMC で0.5%の利下げを決定した後は値動きは荒れたが、一段落した9月19日木曜日には大きく上昇した。9月19日木曜日に7月16日の最高値をわずかに上回り、高値5797.5をつけてATHを更新した。
ATH 更新後の9月20日金曜日は、高値圏での利益確定売りと思われる売り圧力でやや下げています。前日の陽線を下回ることなくボックス圏の上で推移していることから小幅な動きに終始したようです。
9月19日木曜日のローソク足を下抜けて下げ続けない限りは下落転換はなさそうだ。
ボックス圏の価格帯の出来高は高く、大きな売り圧力がなければサポートゾーンとなりやすいだろうか。
短期的な上昇では5,800前後が上昇幅の上限と見てるが、ここからはヨコヨコもしくはひたひた上昇とが上に行く場合の上がり方と想像する。次週はPCEがあるため、結果へのリアクション次第となるが、そこまではペースダウンだろうか。
次週のシナリオ
①上昇する場合
買い圧力が高まる場面があれば5,850が次のラインか。
最大限でも5,900の節目あたりが上昇ラインだろう。
②下落する場合
下がっていく場合は、75日出来高加重移動平均線や右上にあがるトレンドライン(白)あたりの価格帯が出来高が厚くサポートされやすいゾーン。
MAより上にあるS&P500銘柄
MA50より上
先週末71%➡今週末77%
MA200より上
先週末73%➡今週末75%
ナスダック100先物
日足日足
今週の振り返り
FOMCで0.5%の利下げが決まった今週は、発表翌日の9月19日(木)に上昇し、抵抗線になっていた黄色の水平線を上抜けました。
先週末時点で上昇する場合は「黄色の水平線を上抜けして上昇する場合は、フィボナッチ(白)78.6%が次のトライライン。フィボナッチ(白)78.6%を上抜けると、7月11日高値が次の目標地点。」と書いていました。結果としては、フィボナッチ78.6%の手前で失速。フィボナッチ78.6%超えは次週への持ち越し案件となった。
8月22日の高値(白色の水平線)を若干上回ったところで利益確定売りと思われる売り圧力に切り返された。とはいえ9月20日の下落は9月19日の陽線の安値を下回らず下落転換したわけではない。今のところは利益確定売りの続きがあった程度で、上昇の流れが途切れたわけではなさそうです。
フィボナッチ78.6%を上抜けるのであれば、もう少し上昇の波を享受できる見立てとなる。このあたりは半導体やM7の動向にも左右されるか。
移動平均線でみると75日出来高加重移動平均線が下支えのような見え方ができるので、下落する場合でも75日出来高加重移動平均線を下抜けてからがスタートと見て良い。75日出来高加重移動平均線の直下はサポートされやすいゾーンとなるので、強い売り圧力がない限りは、下落は続きにくい想定だ。
次週のシナリオ
①上昇する場合
フィボナッチ78.6%を上抜ければ、出来高が薄い価格帯に向かい、7月11日高値の20,790が次のターゲットとなるが目先は20,400~20,500にゆっくり向かうのが順行イメージ。
強い買い圧力による上昇があるならば、20,790を上抜けて21,000付近が次のATHと見込む。とはいえ相応な時間が必要のように見える。
②下落する場合
75日出来高加重移動平均線を下抜けて下落する場合は、フィボナッチ50%がゆるい下落のターゲット。
強い下落があってもフィボナッチ38.2%と200日出来高加重移動平均線の前後が目先の下落目処と見る。
MAより上にあるナスダック100銘柄
MA50より上
先週末60%➡今週末64%
MA200より上
先週末57%➡今週末59%
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