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【米国株5/6~5/10まとめ】インフレとリセッション懸念の狭間で、FRBの異なる見解

こんにちは、Kojiです。この1週間で何が起きたか思い出していきましょう。


マーケットサマリ

5/6(月)

  • バーキン総裁

    • 労働市場が堅調なため、金融当局は利下げを実施する前にインフレが持続的に鈍化する証拠を得る時間を確保することができる。 一方で、住宅とサービスのインフレ継続が、今年見られているように物価を高止まりさせるリスクがある。

    • 現行の景気抑制的な金利水準が需要を抑制できると、私は楽観している。金利上昇の本格的な影響はこれから表れる。

  • ウィリアムズ総裁

    • 利下げはいずれ実施される。ただその決定はデータの全体像に左右される。


5/8(水)

  • 卸売売上高、予想下振れ⬇️

    • 前回 2.3% (修正値2.0%⬇️)、予想 0.8%、結果-1.3%⬇️

  • カシュカリ総裁

    • 現行政策を長期にわたって続けるというのが最も可能性の高いシナリオだ。 インフレが再び下がり始める、あるいは労働市場に著しい軟化がいくらか見られた場合は、金利を引き下げるかもしれない。

    • 一方で、インフレが3%で定着し、金利を引き上げる必要があると最終的に確信した場合は、必要に応じてそうするだろう。 それは最も可能性の高いシナリオではなく、追加利上げを実施するハードルはかなり高いが、可能性は排除しない。


5/9(木)

  • 失業保険、新規⬆️既存➡


5/10(金)

  • ミシガン大学消費者態度指数・速報値、予想下振れ⬇️

  • ボスティック総裁

    • 第1四半期のインフレ率は目標の2%を大きく上回る水準にとどまったが、今年利下げが行われることを依然として確信している。

    • 聞き取りを行った地元企業の大半は、賃金の伸びが新型コロナ前の水準に戻ると予想している。またハイテクを除くほぼ全ての企業が、価格決定力が限界に近い。

  • こうした状況により年内を通じてインフレの鈍化が進み、金融緩和を開始する基盤が整うだろう。

  • 少なくとも2カ月は分からないと思う。インフレ率が2%に戻るには一定の減速が必要とみているため、今後も鈍化が続くことを期待している。雇用の伸びは引き続き堅調だ。

  • ボウマンFRB理事

    • FRBの政策は、慎重かつ段階的に進められるべきです。しばらくの間は政策を安定させる必要があります。 経済には引き続き勢いがあります。

  • ローガン総裁

    • 第1四半期のインフレデータは失望すべきものでした。インフレ抑制において大きな進展を遂げましたが、労働市場と経済は強く、インフレのリスクが高まっています。 現在の金融政策が十分に制限的であるかどうかは不確かです。

    • 利下げを考えるのはまだ早すぎます。現時点ではソフトランディングとは言えません。 インフレが2%に達する理由はまだあると考えています。

    • 中立的な金利水準が上昇した可能性があります。 強い経済は、中立金利の上昇を示していると言えるかもしれません。高金利にもかかわらず、経済の回復力は驚くべきものです。

  • カシュカリ総裁

    • FEDは、AIが生産性向上に寄与するため、AIに関心を持っています。米国が世界の基軸通貨を持つ理由は、米国の強力なハイテク部門にある。

    • 現在のベースラインは、生産性の高さは緩やかになるというものだ。

    • 米国には長期的な住宅供給の課題がある。金利上昇は短期的には住宅供給の減少につながる。

  • グールズビー総裁

    • 現時点においては、インフレ面での進展が3%で失速しているという証拠はあまりないというのが私の見解だ

    • 金融政策は比較的、景気抑制的だ

    • 政策判断は今後入手する経済データに左右される

    • この先非常に多くのデータが得られると分かっている状況で、自らの手を縛るのは理にかなわない


年内利下げ2回予想はそのまま

金利をキープする時期が長くなる織り込みは先週よりやや進みました。
2回目利下げ予想の12月は5.0%キープと0.25%利下げが拮抗しています。状況次第で年内利下げ1回織り込みに戻る可能性があるのだろう。

10年利回りは4.4~4.5%前後で横ばい

2年利回りは4.87%にやや上昇で引け。

実質金利は横ばい➡

最新の数値は2.16%(チャートは1~2日遅れ)
こちらも横ばい。

ドル円

ドルインデックスはやや上昇。

ドル円は、介入後も151~152円に溜まった出来高のところで円高はストップ、156円近くまで円安に戻りました。通貨強弱チャート見ても、円だけ弱い。

通貨強弱チャート

セクター

  • M7はTSLAが真っ赤に輝く。

  • 半導体が堅調。

  • 公益セクターが伸ばし続けている。

各種指標

Fear&Greed Index

Fear➡Neutral(前週40➡今週48着地)
ニュートラルまで回復。

Put/Call Ratio(Equities)

今週は再び1.4近くに瞬間沸騰したが、その後は低位で推移。特に問題なし。

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前週 61.97 ➡5月8日(水)時点 91.55
急回復しましたね。

炭鉱のカナリア ハイイールド債HYG

ボックスゾーンの中央からやや下あたり。
ミシガンでスタグフ想起があったが、カナリアは鳴いていない。

個別株の決算発表

PLTR パランティア


CELH セルシウス

DDOG データドッグ

UPST アップスタート

CFLT コンフリューエント

MQ マルケタ


ZI ズームインフォ

AFRM アファーム

ARM アーム

ABNB エアビーアンドビー

DUOL デュオリンゴ

HUBS ハブスポット

XMTR Xometry

U ユニティ

DOCN デジタルオーシャン


決算発表予定

主な経済指標・イベント予定

指数のチャート振り返りと来週のシナリオは後編に続きます


次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。