【米国株12/19~12/23まとめ】日銀サプライズ、中古住宅減少、PCE予想通り
こんにちは、Kojiです。今週は日銀のサプライズがあったことが記憶に新しいでしょうか。冬休みの薄商いとなってきましたが、ナスダックは今週も下げて弱い値動きでした。
ニュースとチャートを振り返っていきたいと思います。
マーケットサマリ
12/20(火)
日銀は黒田総裁の退任(23年4月)まで大きな変更がないと予想されていたが、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用見直しを決定。
米債売り・日本債券買いが起きるのか?との見方で長期金利は上昇。
日銀の動きで指数が下落、サポートラインをテストすることになるとは思わなかった。
黒田総裁が後出しで引き締めではない発言で火消し。
新指標の家賃指数では、新規の家賃は上昇が鈍化している。
11月住宅着工件数は予想上振れ
前回142.5万件 予想 140.0万件 結果 142.7万件
11月建設許可件数は予想を大幅に下振れ
前回 152.6万件 予想 148.5万件 結果 134.2万件
12/21(水)
中古住宅販売件数は予想下振れ
11月耐久財受注は予想下振れ
前月比 前回 1.0% 予想 -0.6% 結果 -2.1%⬇
11月新築住宅販売件数は予想上振れ
前回 63.2万件 予想 60.0万件 結果 64.0万件⬆
前月比 前回 7.5% 予想 -4.7% 結果 5.8%⬆
12/22(木)
GDPが予想上振れ。
12/23(金)
ロシアが原油減産の可能性を示唆。
直近、原油価格が上昇。
PCEはほぼ予想通り。コアPCE 前年同月比は予想4.6%もあったので、やや市場予想を上振れか。
11月耐久財受注は予想下振れ
前月比 前回 1.0% 予想 -0.6% 結果 -2.1%⬇
11月新築住宅販売件数は予想上振れ
前回 63.2万件 予想 60.0万件 結果 64.0万件⬆
前月比 前回 7.5% 予想 -4.7% 結果 5.8%⬆
10年金利は反発、3.75%へ。
3か月は横ばい。2年・10年が上昇へ。ターミナルレート5.1%との距離はまだまだある。
実質金利は上昇
最新の12/23数値は1.55(チャートは2日遅れ)
反発後は上昇基調で推移。
ドルインデックスは先週末からやや下落だが横ばい推移
炭鉱のカナリア、ハイイールド債も横ばい推移
急落後の今週は大きな動きなく、横ばい推移。
出来高が少なく薄商い。転換線はデッドクロスぎみ&すでに基準線の下にいるので横ばいとはいえ、安心はできない。
S&P500は高値切り下げ・安値切り下げ(▲0.2%)
月足
そろそろ12月も終わるので月足を見ると、調整局面がつづく中、12月はこのまま行くと陰線で確定しそう。11月と比較すると高値切り上げ・安値切り上げだが、実体は今のところは切り下げている。このままでは弱い月足となって下落圧力を感じさせるが、月足確定でどの位置になるかが問われる。
週足
週足は、先週比では高値・安値ともに切り下げた下落だが、実体は▲0.2%と横ばい推移となった。とはいえ3週連続の続落。
セクターはエネルギーが牽引、時価総額が大きいFANGMAN+Tが足を引っ張る展開でした。
N波動の下落を進行中で、6月以降はEMA200付近がサポートラインとなっている。転換線と基準線が好転しそうだけど、週足は先週、転換線・基準線を下回って今週もそのまま下で弱い。最終週ももう一段下目線となってもおかしくない。
日足
日足は、薄商いで、フィボナッチ61.8%~50%の間で横ばい推移でした。先週のnoteでは3,800を下回るかが次のポイントと書いたが、ヒゲでは一時下回るも実体ベースで下回ることなく反発した。どうやら意識されているラインが続いている模様。
ただし、10年金利・実質金利は上昇を続けているので、指数がこのまま上昇とは言えず、金利相関が戻ると上値が重い展開となる可能性がある。
先週の急落を引き継いだ動きだったので、EMA20とEMA40がデッドクロス寸前まできています。転換線と基準線も重なっていてデッドクロスか。遅行線はすでにデッドクロス済。雲のギリギリ上をキープしたが、続くのかは不明。
買い材料がない中、テクニカル指標は重い次週は、下目線継続で警戒。
今週守ったフィボナッチ50%を下抜ける場合は、23.6%が次のテストラインとなりそう。逆に反発が続くなら、21日高値を超えてEMA40を抜けていく必要がある。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末47.01%➡今週末48.41%(+1.4pt)
ナスダック100先物はサポートラインを下回った(週▲2.12%)
月足
月足は現状は長い陰線で、10~11月の陽線を打ち消すかのような包み込み。このままの陰線で確定すると、1月の雲行きは怪しい。
週足
ナス100先物の週足は、3週連続で続落となった。先週転換線を下回った弱さが続いた形だ。今週の下げは6/16安値を下回ってサポートライン(青紫色)を割れてしまった。フィボナッチ23.6%の下まで一時下げたが、反発して少し戻したところで確定。
金曜の反発が続くか次第だが、週足は弱さ継続で下落トレンドを引き継ぐならまだ下げそうな位置。下げ止まりラインを探るのは次週も続く可能性がある。
薄商い、かつ買い材料がないため、積極的な上昇は起きにくいと想定するが、鬼の居ぬ間にどう動くか。
日足
ナスの日足チャート解説は上記リンクに投稿したので参考にどうぞ。
MA200より上にあるナス100銘柄
先週末41.17%➡今週末41.58%(+0.4pt)
セクター
ロシアの原油減産示唆でエネルギーが牽引。
FANGMAN+Tが足を引っ張ってワーストに並ぶテックと一般消費財。
週間ベスト
1. エネルギー +3.2%
2. 金融 +0.7%
3. 公益 +0.6%
週間ワースト
1. 一般消費財 ▲3.3%
2. テクノロジー ▲2.3%
3. 不動産 ▲1.1%
サイズ・タイプ
・ベスト:中型コア +0.9%
・ワースト:大型グロース ▲0.7%
1週間のセクター値動きは以下投稿を参考にどうぞ。
各種指標
Fear&Greed Index
Fear継続(前週42➡今週39着地)
Put/Call Ratio(Equities)
21日(水)に2018年12月以来の高値をつけています
機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index
前々週 55.69 ➡ 前週 71.6 ➡ 12月21日時点 39.35(▲32.2pt)
ドラスティックな下げ。前週が天井で機関投資家はポジションを落としている模様。
個別株の決算発表
NKE ナイキ
クリア
MU マイクロン
全ミス
決算発表予定
ウォッチリストの決算発表なし
12/27週の予定
イベント
26日 休場
アノマリー
新月相場(12月23日~1月6日)
おわりに
次週はいよいよ年内最終週。機関投資家はおやすみモードで薄商いが続きます。厳しい年だったと思いますが、最終週の確定値を見ていきましょう。
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