【米国株9/25~9/29】S&P500・ナスダック100先物のチャート特別解説【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週-0.81%)

日足

今週の振り返り

  • 今週は、EMA200を下抜け、SMA200に到達した。同時に右上に上がる平行チャネルの下限まで下落したが、意識されやすい場所だっただろう。安値はフィボナッチ(白)の78.6%付近まで下がり、一定調整されたと見る向きもあるか。

  • 水曜日に平行チャネル下限をやや下回ったところから、週末にかけて反発した。金曜日は週の高値を目指したが、戻り売りで上がりきれなかった。

  • 出来高を見ると、木曜日の反発は買いの出来高増加、金曜日は木曜日より出来高が増えているが、戻り売りの多さも加味される。この点では、下げ止まりとは現時点では言い切れない。

  • 一方で、米国30日夜にみなし予算が上院・下院で可決したことで、懸案だった政府機関閉鎖は回避されたことはポジティブな材料。

  • チャート上のポジネガ材料と週末のポジ報道で、週明けどのように値動きするかが見ものである。買い・売りのどちらが優勢になるか見てから動くが吉なのだろうか。

次週のシナリオ
①上昇する場合
買い優勢に動くなら、まずは黄色ボックス圏の下限を上回っていくことが必要だ。

1) 黄色ボックス圏の上限 4,440
買い優勢に動いても、すぐ上で売りが強くなるなら黄色のボックス圏の上限が確認ポイント。先週と変わらず。

2) 右下に下がる平行チャネル上限
2つ目も先週と変わらず。まず目指す先は右下がりの平行チャネル上限だ。ここで反落が始まるなら弱い反発で終了する。平行チャネルを上抜けて上昇トレンドに戻れるかが見たいところ。

②下落する場合
再びSMA200を実体で下抜けていくと、売り優勢となる場面かもしれない。

1) フィボナッチ(白)78.6% 4,268
78.6%を下抜けると弱い動きとなりそうなので、ここで反発できるかは初手見たい。

2) フィボナッチ(白)100% 4,154
この辺りまで下がってくると過去の出来高ゾーンに差し掛かってくるので、値動きが重くなってくる可能性がある。
ここまで下がるとこれまでの右上がりの並行チャネルが示してた上昇トレンドは崩れたことになる。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末41.74%➡今週末39.76%(-1.98pt)
小幅下げ。

ナスダック100先物(週+0.3%)

日足

今週の振り返り

  • 今週は、三尊天井が完成されるかどうかの週だったが、黄色のネックラインをきれいに反発して、三尊天井を否定するポジティブな形となった(黄色の丸印)。

  • 水曜日に三尊天井を否定した後は、反発が金曜日まで続いた。金曜日は上値を試して、黄色ボックス圏に登ったがボックス入り口付近で戻り売りとなって、長い上ヒゲをつけた。

  • 戻り売りがあったとはいえ、S&P500よりは良いチャートに見える。また週末の引け値はバリューエリアの内側に戻ってきている。

  • 次はポジティブな流れを継続してもう一度、黄色ボックス圏にトライしていくかを見ていきたい。

  • ただし金利がまだ上昇を続ける場合は、その重石がどのくらい影響あるか気になるところ。

次週のシナリオ
①上昇する場合
反発継続できるなら、黄色ボックス圏にトライしていくだろう。

1) 黄色ボックス圏上限 15,094
先週と変わらず、まずはここが目安。ボックス圏上限で値止まりするようであれば弱い反発で、反落に切り替わる可能性がある。

2) 右下に下がる平行チャネル上限
こちらも先週と変わらず次の目処。

②下落する場合
戻り売りが月曜日以降も続くなら、次の順で試していくだろうか。

1) 9月27日(水)安値 14,435
反落するなら、まずは先週安値で止まれるかが問われる。この手前で値止まりするなら、再度反発へもみ合い展開か。

2) EMA200
反落の売りが強いなら、次の目処はEMA200付近から14,000の節目あたりまでか。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末60.39%➡今週末62.37%(+1.98pt)

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