【米国株1/15~1/19】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】
後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。
S&P500先物(週+1.10%)
日足
今週の振り返り
先週12月高値を上抜けることができなかったところから週明けから水曜日まで安値を探ったが、バリューエリア上限まで下がると買い圧力が強くなる最近の傾向に沿う動きとなった。
レンジの安値に来ると、買い勢力がいるようで買い圧力が強くなって一気に上昇する。
今回は水曜日の安値から金曜日まで大きく上昇し、12月高値4841.5を3回目で上抜けた。レンジで何度もトライして上に上がりたがってるチャート形状となった。
安値は1/5安値に対して今週は切り上げで上昇機運のあるパターンとなっていたことからもレンジ上抜けの期待値は高かっただろう。
指数のSPXは今週の上昇により2022年1月の最高値を上抜けて新高値を更新した。2022年高値が上限でダブルトップを形成するとの声も見かけるが、それは今のところ実現せずマーケットの強さが勝った。
上値を超えたとき、実現したことで売りが強くなって下がるとの主張もあるが、素直に上値超えの強さで上昇が続くパターンもある。
AIテーマが支える今の上昇は、もう少し先まで見届けたいですね。
次週のシナリオ
①上昇する場合
右上に上がっていくトレンドライン(白)が目先の上値目安となるかもしれない。
上昇の勢いが強いなら、節目の5,000や先物の2022年1月最高値5028.25が次の目安となる
②下落する場合
1月5日安値4,702を下抜けるまではレンジ内の動きとして、まずはこの安値が目安。
1月5日安値を下抜ける場合は黄色のボックス圏で値止まりするか確認。
MA200より上にあるS&P500銘柄
先週末72.96%➡今週末68.98%
ナスダック100先物(週+3.19%)
日足
今週の振り返り
ナス100先物は、12月高値を大きく上抜けて新高値を更新した。17,000の節目を力強い上昇で突破。
先週から十字線を4日間もつけてパワーをためていたが、水曜日にしゃがみこんで発射台にしてから大陽線を2日間つけて飛び立った。フィボナッチ23.6%にも程遠い浅いしゃがみこみで上に行きたがる強さが垣間見えた。
木曜日のTSMC決算が好調だったことが発射合図となったのだろう。AIテーマがまだ勢いを持つ材料となった。
出来高を伴った上昇で、上値のレジスタンスラインも同時に上抜けている。
十字線での売り買い攻防は最終的には買い勢力が勝ったと言えるだろう。
週足でも高値・安値切り上げの上昇トレンドとなった。
出来高移動平均線はすべて上向きで勢い継続。
今週の上昇に追従する動きがあるなら、もう一段上を目指す可能性に期待したい。失速しない限りは上値超えを素直に追いかけるタイミングだろうか。
メガテック決算が始まるため、その結果にも今後は左右されるのだろう。
次週のシナリオ
①上昇する場合
短期的には2023年7月から10月までの下落幅の2倍にあたる17,839から節目の18,000あたりを超えていけるかを確認したい。
長期チャートでは18,500前後もフィボナッチ・リトレースメントからは読み取れる。
②下落する場合
利確売りが強くなり下がるなら、まずは17,000を下回るか止まるかを確認。
次はフィボナッチ23.6%がレンジ安値の目安として下げ止まりポイントのひとつ。下抜けるとしてもすぐしたの黄色ボックス圏で止まるかをみたい。
MA200より上にあるナスダック100銘柄
先週末79.2%➡今週末79.2%
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