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【米国株2/20~2/23】S&P500・ナスダック100先物のチャート解説【後編】

前編はこちら。

後編はS&P500先物とナスダック100先物のチャートを振り返り、備えましょう。

S&P500先物(週+1.63%)

日足

今週の振り返り

  • 週明けの火曜日から水曜日は、2週間続くレンジの安値を試しに下落していたが、21日出来高移動平均線でサポートされ反発した。

  • 水曜日はFOMC議事要旨があり、アフターにNVDA決算があったため警戒売りの下落基調だったが、NVDA好決算を受け木曜日から跳ねた。

  • NVDA好決算の勢いは強く、レンジの高値を上抜けた。その勢いのまま先週チャレンジできなかった節目の5,100にトライして節目超えが実現した。節目超えした金曜日はM7が軟調だったが、NVDAがわずかにプラスで差が出ている。

  • 金曜日は5,100を上抜けたが、月末リバランスで株式から債券買いへの流れが起きるとの観測から週末に向けて利益確定売りが続き、上ヒゲをつけた。NVDA決算が終わり、生成AI祭りが一旦は終わったとの見方も出ている。

  • 次週は、週前半の入札の結果がどうなるか次第。月末リバランスが本当に債券買いに流れるのであれば短期的には売り圧力が強まる可能性がある。そして2月29日(木)のPCEの結果次第でも動きは変わる可能性があるので、ボラティリティ拡大に注意。

次週のシナリオ
①上昇する場合

  • 上がり続けるなら次は5,200が簡易的な目安だろうか。

  • N波動の2倍水準5,296はまだ距離がある。

②下落する場合

  • 右上に上がるサポートラインを下抜けると下落トレンド転換になる可能性がある。また21日出来高移動平均線でサポートされている節があるので、このあたりが調整への入口。

  • フィボナッチ78.6%(4,921)までで止まるなら高値圏での軽い調整となる。

MA200より上にあるS&P500銘柄

先週末69.58%➡今週末72.76%

ナスダック100先物(週+1.47%)

日足

今週の振り返り

  • 週明けはFOMC議事要旨とNVDA決算を控えて利益確定売りが進行。

  • 点線の平行チャネルは下抜けて、オレンジ色のトレンドラインまで下落したが、水曜日のアフターでNVDA好決算を受けて反発。トレンドラインが今回もサポートとなった。

  • サポートされた後の木曜日からは強い勢いで金曜日まで上げ続けた。この勢いで金曜日は2月12日高値を一時上回る高値をつけ、新高値を更新した。

  • しかし、金曜日に新高値を更新した後、月末リバランスで株式から債券買いとなる観測から利益確定売りが再び進行した。この動きは引けまで続き、高値圏で上ヒゲ陰線となった。18,000をなかなかローソク足実体で超えられずにいる。

  • サポートラインのオレンジ線を下抜けて行かない限りはレンジ推移だが、次週も月末リバランスが株売り債券買いの流れが続くかどうかが焦点となる。

次週のシナリオ

①上昇する場合

  • まずはローソク足実体で18,000を上抜けるところからスタート。

  • 左側のフィボナッチ227% 18,354から18,400あたりが最初の目安となりそうか。

②下落する場合

  • トレンドライン(オレンジ線)を下抜けると下落トレンドに転換する可能性がある。手前では21日出来高移動平均線を下抜けるかどうかがポイント。

  • オレンジ線を下抜けた場合は、まずは1月31日安値の17,129が値止まり確認ポイント。

  • 17,129で止まらない場合は黄色のボックスゾーンが高値圏ではやや出来高が多い価格帯なので、ここで値止まりするか確認したい。

MA200より上にあるナスダック100銘柄

先週末74.25%➡今週末77.22%

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