PLASMAを考える
2022年11月6日
Perfume 9th Tour 2022 "PLASMA"が終わる。
9会場18公演に及ぶツアーを無事完走させ、
7月にリリースした同タイトル名のアルバムを
見える作品として完成させた。
PLASMAとは
固体、液体、気体に次ぐ物質の第4の状態である。
実体の無いこの状態をチームは第4形態と呼び、
ツアー中に各々で考え追求したという。
今回のアルバムも手掛けたヤスタカさんが
聴く全ての人に出した課題である。
しかし、彼女たちなりの結論は無いまま
本ツアーは終わることとなった。
-PLASMAまでの背景-
振り返ること2020年、
私たちは最高の舞台を見ていた。
Perfume 8th Tour 2020 'P Cubed'は
千秋楽で惜しくも中止となった。
SNSで全ての人にメッセージが届けられ、
見えない現実に打ちのめされ倒れそうな姿は
あまりにも無力でとても残酷だと感じた。
私たちはライブが好き。
それでも変わらない思いを
オンラインライブやぴあアリーナMMのライブで
試行を重ねながら形にしてきた。
2022年ツアー日程が発表され、
同年7月にアルバムPLASMAがリリースされた。
ヤスタカさんの楽曲としての作品が
MIKIKO先生の手によって可視化される。
さらに手の届きそうな存在へと変わる。
全会場にアリーナ席が用意され、
P Cubedのツアー会場を彷彿とさせられた。
-PLASMAを考える-
私が考えるPLASMAとは
「信頼関係」である。
ライブのセットリストは
アルバム12曲に5曲が追加され
計18曲となった。
(Plasmaが1曲目と18曲目に採用)
アルバムで2曲目のTime Warp - v1.1は
1度MCを挟み8曲目となっていた。
アルバムとステージでは表現の違いが表れた。
表現する人、受け止める人、
結論が出なければ説明は不可能であり、
人それぞれの解釈に委ねることとなる。
それでも無事完走して欲しい、
期待と不安の中で最高なライブにしたい。
SNSではツアー初日から
感想や考察が絶えなかった。
乱れない手拍子、
公演ごとに増えるマイメンTを着た人数。
私たちの心は見えない何かで繋がっていた。
結成22周年、メジャーデビュー17周年。
これだけの年月を重ねた彼女たちにとって、
ファンとの信頼で成り立った関係は
およそ2年の期間で失うものではなかった。
これが私の考えるPLASMAである。