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「自分を変えたい」と思う人へ。 ―― ベースとなる2つの考え方。

大人になり自我が確立されている人は、自意識の中だけで「こういう習慣を身につけよう」と思っても、それを続けられるという人はごくわずか。大半の人が三日坊主な感じで挫折していることだろう。
ただ、いい歳した人でも「こういう人になりたい」という理想は持っている。もちろんそれは、私も例外ではない。

では、自分を変えるにはどうしたらいいのか。
根本的にダメ人間な私が、これまでの経験から得た「自分を変えていくため」の答えは、「他者との出会い」しかないと思う。
そしてその中で感じた、「常に持っておくべき2つの考え方」についてご紹介したい。

1.無用なプライドを捨てる

私自身、20代前半はたいした経験もないのに、自信だけは持っている厄介なタイプの人間だった。
何を言われても「俺の考えのほうが優れているんじゃないか」と、意見を受け入れることを拒むことが多かったように思う。
その考えを変えたのが、私の人生の何十年も先を行く方からの一言だった。

当時、私は文章の勉強をし始めたばかりで、コピーライターでもなかった。
そんな中、志は同じくライターに憧れを持つ友人数名と文章をテーマにしたイベントを企画した時の話だ。

運営の中心的なポジションにいた私は、「なんでも自信を持って決断しているように見せないと」と必要以上に気負っていた。
「出来ない人間」に見えてはいけないと、あらゆる行動に自分の高いプライドが付きまとっていたと思う。
だから、やったこともないプレスリリースなどの広報活動もイベント運営も全部分かっているかのように振る舞っていた。
このイベントでは、アドバイザー的に1名のクリエイターの方に入っていただいたのだが、そういった私の態度を見るに見かねたのかこう言った。

「プロでもないのに、プロっぽく振舞ってはいけないよ。自分を大きく見せることにいいことは何もない」

「出来る人間でなければ」と思う私の無駄に高いプライドを見透かされたような言葉だった。
それ以来、私は自分を大きく見せようとすることをやめた。
経験のある方からの話を素直に聞けるようになった。
大きなことを言いたいのなら、その実績が伴ってから言えばいい。
自尊心を保つために最低限のプライドを持つことは大切だが、自分の行動を邪魔するような無用なプライドは捨てるべき。
私にはこの経験が、無用なプライドを捨て、謙虚にいようと思える良い機会となった。

2.「いいとこどり」だけしない

このテーマは人間誰もがしてしまいたくなること。

「なるべく楽をして自分を変えたい」と願うのは誰だってそうだろう。
しかしつい最近、独立して成功されている方と話をした時に、私はこの言葉を言われた。

その時、私はとにかく「具体的な次の一歩」を探していた。
「自分を変えるには何をすればいいんだろう」という悩みはまさに悩んでいるだけ。数日モヤモヤと考え続けたが答えに近づく兆しが見えなかった。
分からなさ過ぎて、次のステップへ向かうための「答え」をとにかく安易に欲しがっていたのだろう。

こういう心境で、前述の方と話している時、
「悩んでる時、どうやったらうまくいきましたか?」
「どういうアドバイスを受けて、次の一歩を踏み出せましたか?」
と、私はその人が成功したパターンだけを聞こうとしていた。
このタイミングで言われたのが、
「僕の経験のいいとこどりだけしようとしても、うまくいくわけないよ」
という言葉。

その通りだ。
その方自身の目的があって、その目的があるからこそ発生した問題の解決策は、自分にあてはまらない可能性が高い。
しかも、その方はあらゆる失敗を重ねた上で、その成功策を実行した。
だからこそ、意味のある行動だ。

悩みの大元になることを見つけ、行動しないと前進しないということを教えてもらった。

そもそも「自分を変える」目的を自覚しておく

この2つの大きな経験談から、私なりの持っておくべき考え方を書かせてもらったが、「自分を変えたい」と思う人は、まず自分が「どうなりたいか」「どんな問題を解決したいのか」を明確にしていないと何も変わらないと思う。

抽象的な思いでは、自分を変えていく原動力として非常に弱い。そして大半の人が、ここを詰め切れていないから、続けることができず挫折してしまう。

自分を変えていこうとすることは、しんどいものだという認識とその苦労をする目的をはっきり持って、モチベーションを保ちながら「自分のなりたい姿」に向けて、私も様々なことに取り組んでいる最中だ。

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