すっかり秋に

「わー、もう夜だよ!」
「さっきまで明るかったのに、日暮れが早くなったねー。」

日没の時刻は、今月に入ってから、
日に日にどんどん早くなっています。

「もうすぐ秋分の日だからね。」
「この前、夏至だねー、夏だね!って話したばかりだったのになぁ。」

日没の時刻は、これからもどんどん早くなっていきます。

「秋の日は、釣瓶落としって言うもんね。」
皆、うんうん頷きます。

こざる達は 今日も、いつものようにわいわいお喋りしながら、
夕飯の仕度をしています。

「もう秋なんだー。」
「お店に行くと、もう秋の食べ物が、たくさん並んでいるもんね。」
「梨が出たなーって思ったら、もう柿も普通に出ているよ。」
「梨も、柿も、ぼく達も大好きだけど、りこちゃんが大好きだね。」
「りこちゃんは、特に干し柿に目がないよ!」

そうです。
りこちゃんは、梨も柿も大好きですが、
特に干し柿が大好きで、この時期、たくさん出回るのを
とても楽しみにしています。

「あと栗やサツマイモ、カボチャも出てくるよね。」
「昔、りこちゃんが作ってくれた栗ごはん、美味しかったなぁ。」
「今度、栗ごはん作ろうよ!」
「うん、そうしよう!」

食いしん坊の こざる達は秋の味覚が大好きです。食欲の秋ですね。

「食いしん坊の りこちゃんも、秋は大好きだよ!」

ラジオから、子供の頃の楽しい歌が聴こえてきます。

「あれ松虫が 鳴いている
チンチロチンチロ チンチロリン
あれ鈴虫も 鳴きだして
リンリンリンリン リインリン
秋の夜長を 鳴きとおす
ああおもしろい 虫の声」

童謡『虫の声』です。

夕飯の仕度が出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが歌いながら
りこちゃんの部屋へと向かいます。

「キリキリキリキリ こおろぎや
ガチャガチャガチャガチャ くつわむし
後から うまおい 追いついて
チョンチョンチョンチョン スイッチョン
秋の夜長を鳴きとおす
ああおもしろい 虫の声の声」

りこちゃーん、夕飯、出来たよー。
今夜は塩鮭焼いたよ!　豆腐と葱の味噌汁に、美味しい白飯もあるよ!
皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
台風が来ています。どうぞくれぐれも気をつけてお過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)