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師走を のんびりと

「わぁ、晴れてきたよー。青空だよ!」
「あ、ほんとだ、青空だー。」

今日は曇りで傘マークがついている予報でした。

「晴れに変わったんだ!」
「雨雲は、どっかに行っちゃったんだね。」
「晴れると嬉しいなぁ。」
皆、にこにこ顔です。

12月になりました。
今日も、りこちゃんとこざる達は いつものように
皆で一緒に 楽しく朝ごはんを食べて、こざるカフェの開店の仕度をしています。

「クリスマスツリー、ピカピカ点灯させる?」
「うーん、明るいから、つけなくてもいいかな。」
「夕方になったら点灯しようか?」
「そうだねー。」

店内にクリスマスツリーも飾りました。

「もう あちこちでクリスマスツリーが出ていて、どれもとっても綺麗だけれど、やっぱりシンプルなのがいいな。」
「うん、普通のツリーだよね。」
「凝っているのも綺麗だと思うんだけど、普通の定番のがいいなって思うんだ。」
皆、うんうん頷きます。

「あの駅前のショッピングセンターのツリーが、昔からの普通の緑のツリーで、飾りも シンプルなんだけど、なんだか懐かしいんだよね。」

本当に普通の定番過ぎるツリーです。
そういえば、今では こういう普通のツリーは珍しいのかもしれません。

「きっと子供の頃のクリスマスを思い出すからかな?」
「緑のツリーに赤や黄色、青のランプが点灯して、白い雪がのっていて、てっぺんには お星様!」
「あー、懐かしいなぁ。」

これからクリスマスまでの期間、その後の 大晦日までのお正月を迎える期間、そして新年になってと、
バタバタと慌ただしい時期です。
楽しい嬉しいという気持ちと同時に、少し寂しさも感じる季節です。

「喪中葉書が届いて、もういないんだと悲しくなったり…」
「子供の頃の楽しいクリスマスを思い出して、一緒に過ごした人は もういないと感じたり...」

華やかな時期だからこそ、寂しさや悲しさが際立つのかもしれません。

「それに、年末って なんとなく寂しいんだよね。」
「今年一年が終わっちゃうからかな?」
「終わっても、また新しい年が普通に続いていくのにね。」

そうなんですよね。
特別なようですが、普通にそのまま何もしなくても新しい年は誰にでも勝手にやってきます。

「クリスマスも お正月も お祝いだけど、でもいつもと同じで、のんびり過ごしたいねー。」
皆、うんうん頷きます。

暖かくして風邪をひかないように、のんびりと 無事に 無難に過ごせればと思います。

ラジオから明るく軽快な音楽が流れてきます。

「あ! この曲、りこちゃんの古いレコードに入っているよ!」

アンダーソンの『そりすべり』です。

こざる達は嬉しそうにリズムに乗って、開店の準備をします。

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
来年の干支の話題がテレビで出るようになってきて、年の瀬なんだと実感します。
よい毎日でありますように (^_^)

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