お花見の時期は、今、目の前の桜を眺めながら、お花見を楽しみながら 同時に過去のお花見を思い出して、
今と過去と時空を超えて、というほどのスペクタクルではないけれど、
あの時は こうだったなと思い出して、今だけではない時の深さを感じます。
お花見は、やはり昼間がほとんどですが、
夜桜見物をしたこともあります。
うん十年前に、その時に勤めていた会社を辞めることになったのが4月のことで、
何度か送別会をしてもらって、その中のひとつが夜桜見物の送別会でした。
会社の送別会は、定時後になるので、お花見というと自動的に夜桜になります。
昼休みのランチ送別会もありましたが、小一時間の昼休みで食べて花見もしてというのは忙しくて
難易度が高い離れ業でしょうね。
その夜桜の送別会というのは、私が所属していた部署の隣の部署の方々が催してくれました。
何故、隣の部署が?というと、当時、毎日、残業するのが当たり前の忙しさでした。
残業しないと終わらない量を抱えていたのです。
同じ部署では、朝、定時よりも前に来て仕事をする人もいましたが、
私は海外と直接やり取りができる時間帯が、ちょうど定時後だったこともあって、
よく部署で一人だけ遅くなっていました。
そして隣の部署は、ほぼ全員が遅くまで残って働いていて、
変な連帯感?のようなものを持つ同志のような? 同じ残業仲間でした。
そんなわけで、皆、忙しいのに 日にちを空けて、残業しないで送別会をしてくれました。
夜桜の穴場があるということで、予め用意してくれたお弁当を持って、
皆で電車に乗って移動して、もう少し買い足すということで、コンビニに寄って、もう既に遠足気分でした。
そこは小川の岸に桜並木が延々と続く公園で、
地元の人達がちらほらといるだけで、月と桜が とっても美しくて
静かで穏やかに時が流れていました。
皆で笑顔で桜並木を楽しく歩いて、お弁当や コンビニで調達した焼鳥や唐揚げや、
スナック菓子を食べて、お酒を飲んで、遠足というかピクニックというか、終わってほしくない とてもいい時間でした。
あの時、あと数年で定年のおじさんがいたのですが、
今後、もし嫌なことがあったら、どうやっても解決しないような困難に打ち当たったら、
もうその日は何もしないで、早く寝るのがいい、とか何とか酔っぱらってアドバイスをくれました。
たくさん寝て、たくさん食べて、そんなことを繰り返しているうちに元気になって嫌なことも忘れちゃうし、
問題も解決するから…と。
あのおじさん、元気にしてるかなぁ。
他の皆も、無事に元気にしているといいなと思います。
この夜桜の送別会もまた、この時だけの特別な時間。
二度と同じことはない奇跡。
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
いつも出会いに感謝です。
よい毎日でありますように(^_^)
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