友達っていいなぁ
「完全に曇って来ちゃったね。」
「朝は晴れてたんだけどねー。」
「雨でも降りそうだなぁ。」
朝一は青空でしたが、だんだん雲が広がって来て 、ちょっとどんより、
明るい曇りというよりも、グレーの雨が降るかも?という曇り空です。
「んー、でも 花粉は飛んでるねー。」
「目がちょっとうっとおしいよ。」
「こんなに一気に花粉が飛んで、マスクがなくて、花粉症の人は大変だよ。」
皆、うんうん頷きます。
「ただいまー。」
「お帰りー。」
「買ってきたよー。」
こざるちゃんが、今日のおやつを買いに、すぐ近くの商店街にある和菓子屋さんへ行ってきました。
「じゃーん!」
こざるちゃんが、袋から どら焼きを出します。
「わぁ、あんこが ぎっしり詰まってる!」
「うん、和菓子屋さんの どら焼きだからね。」
「ずっしりと重いよ!」
「りこちゃんも、どら焼き大好きだから、喜ぶよー!」
皆、うんうん頷きます。
「和菓子屋さんに行ったら、小学生、3, 4年生くらいかなぁ、男の子が3人いて『どら焼き一つください。』って、
一つ買って、それで表のベンチに並んで座って、三等分して仲良く食べてたんだ。」
「あー、いいねー、それ。」
「うん、なんだかね、とっても微笑ましいなぁって、いいなぁって思ったよ。」
皆、にこにこしながら、その光景を思い浮かべます。
「友達って、いいよね。」
「うん、友達って、とってもいいよ。」
友達は宝物です。
いつも一緒にいるから友達になるわけではありません。
たまにしか会わなくても、数年会っていなくても、とても仲がいい友達もいます。
「たまたま出会って、気がついたら、友達になっていたっていうのが友達だね。」
「うん、あの人と友達になろうと思ってなるわけじゃないもんね。」
「相性だよ。」
「価値観かな。」
「うんとね、周波数だよ!」
こざるちゃんが 言います。
「友達って、同じ周波数なんだよ。」
「そうかもね、周波数が違うと 話が伝わらないし…」
「こっちが話していることも、相手には聴こえないしね。」
皆、うんうん頷きます。
友達って、きっと理屈じゃないのだと思います。
一緒にいて、楽しくて、いつまでも お喋りしたくて、辛い時も何も言わなくても わかってくれて….
自分も、そういう人間でありたいと思います。
ラジオから ゆっくり語りかけるように歌が聴こえてきます。
「俺がついてるぜ 俺がついてるぜ
辛いことばかりでも 君はくじけちゃ駄目だよ
思い出せよ ともだちを 君のすぐそばに いつも俺がいる」
「ユカイさんだー。」
こざる達の大好きな ダイアモンド☆ユカイ『君はともだち』です。
こざる達も一緒に歌います。
「俺がついてるぜ 俺がついてるぜ
悩み抱えていても 君は秘密にしちゃ駄目だよ
あてにしろよ ともだちを 君のすぐそばに いつも俺がいる」
「りこちゃんに、そろそろ おやつだよーって言ってくる!」
こざるちゃんが歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。
「俺よりも すごいやつは たくさんいるよね
だけど 俺よりも 君のこと 気にかけるやつはいないよ」
「りこちゃーん、そろそろ おやつだよー。
今日は どら焼きだよ! 一緒に食べよう!」
「時が流れても 変わらないもの それは俺たちのきずな
君はともだち いつも俺がいる 君のそばに」
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
友達って、長く続く人もいれば、短い期間だけの人もいますが、とても大切です。
よい毎日でありますように (^_^)