りこちゃんと魔法の傘 8
手に入らないなぁと半ば諦めていた傘を入手できて、そこから抽選に当たるという 思わぬ幸運が手に入った りこちゃんと こざる達。
当たった旅行券で、皆でディズニーランドに行くことにしました。
「だって すぐ りこちゃんの誕生日だからね。」
その時、りこちゃんは まだディズニーランドに行ったことがありませんでした。
「僕たちは 前に行ったことがあって、とっても楽しかったから、りこちゃんを連れて行きたいと思っていたんだ。」
そして、その時は まだディズニーシーはありませんでした。
りこちゃんの誕生日当日は よく晴れて とにかく とても楽しい一日でした。
昔のことなので(ディズニーシーが出来る前ですからね)、何に乗ったとか よく覚えていませんが、
当時は 今ほど(コロナ前の時)混んでなくて、すごく待つということもなく、ファストパスってあったかな?
とりあえず メインのものには 一通りのって、ショーを見て、パレードを見て、花火を見て、
りこちゃんも、こざる達も、ずっと楽しくて ずっと笑顔でした。
「りこちゃんは、誕生日だったから、あちこちで『おめでとうございます!』って何度も言ってもらって、ものすごく嬉しそうだったね!」
あんなに何度も おめでとうございますと言ってもらえることは そんなにないと思います。
「ショーやパレードも目を輝かせて観ていたよね!」
りこちゃんは終戦当時、まだ小さな女の子だった年代ですから、ディズニーランドのように華やかで楽しいところに行って
文字通り心躍る感じだったと思います。
特に夜のエレクトリカルパレード、その後の花火は何度も「綺麗ねー」と言っていました。
「帰る時も、何度も何度も振り返って見ていたね。」
随分あとになって、りこちゃんがメモのように書いていた日記のようなノートには
「皆でディズニーランドに行って、とても楽しかった。」と書いてありました。
話は続きます。
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