LGBTQ+ドラマ
LGBTQ+当事者が、ドラマ作品の登場人物として出てくる作品わりと多くなた。最近だと、女優の奈緒さんが主演の日本テレビ系ドラマ 『ファーストペンギン』でも主人公とがっつり絡む役どころでゲイのお医者さんが出てきている。
これまでに放送されたドラマ作品の中で、LGBTQ+当事者が出てくる作品でハマったものを話したいと思う。
きのう何食べた?
まずは、映画化もされた『きのう何食べた?』だ。
この作品は、原作マンガを読まれている方もいらっしゃるのではないだろうか。
僕は原作からのファンで、ドラマ化になった時、西島秀俊さん・内野聖陽さん、山本耕史さん、磯村勇人さんがメインどころだったのが良かったと思った。
それとこの作品は、ゲイの人間関係、ゲイの人達の価値観だけでなく、料理というのがキーワードになっているのが更に良かった。
このドラマの原作マンガに載っていたレシピを僕も作ってみたりもした。
なので、面白おかしく見ることができた。
映画版については、公開当時京都に住んでいたこともあり、相方と一緒に京都の映画館で観た。映画版もめっちゃ良かった。
金八先生(第6シリーズ)
次に紹介するのは、金八先生の第6シリーズ。金八先生シリーズの中でも第6シリーズには、上戸彩さん演じるトランスジェンダーの当事者のお話が描かれている。
上戸彩さん演じるトランスジェンダーの直(なお)には実在のモデルがいて、そのモデルとなったのが虎井まさ衛さんというトランスジェンダー(FtM)男性の方だ。
作中で上戸彩さんが喉にフォークを刺すシーンがあるのだが、このシーンについては、当時実話だということが言われていた。
今になって思うと、トランスジェンダーの方は、シスジェンダー、Xジェンダー、ノンバイナリーの人達が感じないようなことを経験していると思う。また、性を飛び越える(男 → 女)ことになるので、苦しい想いもしてきているんだなって改めて感じた。
トランスジェンダーの人達について、勉強になる作品ですね。
家売るオンナの逆襲
続いては、家売るオンナの第2シリーズ、家売るオンナの逆襲。
この作品のどこにLGBTQ+のことが描かれているのか、不思議に思った方もいるのではないか。
家売るオンナの逆襲の第3話に池田鉄洋さん演じるトランスジェンダー女性(MtF)と佐藤仁美さん演じるヘテロセクシュアル女性の2人が、北川景子演じる三軒家万智の勤務するテーコー不動産から家を買うというストーリーがある。
また、この第3話にはレズビアンカップルとゲイ男性も登場するのだ。
レズビアンカップルの話では、沢井美優さん演じる真島みどり(通称ドリー)はセクシュアリティがクローズなのに対し、芳野友美さん演じる車田智代はセクシュアリティがオープンということで、もめるけど最終的に旗竿地の家を購入するストーリだ。
ゲイ男性の話では、広告代理店に勤めるゲイ男性が最終的には、戸建ての家を買うとのだ。その中で、工藤阿須加演じる庭野聖司が、ゲイ男性に対し失礼なことを言ってしまい、ゲイ男性から失礼な奴だと言われてしまうというストーリーなのだ。
前作の『家売るオンナ』、スペシャルドラマの『帰ってきた家売るオンナ』では一切、LGBTQ+のことは触れられていない。だが、家売るオンナの逆襲では、第3話で家の購入は、LGBTQ+の人達がどれだけの困難さらされているかがわかってもらえると思う。
弟の夫
次は、NHKで放送された『弟の夫』だ。
この作品は、原作がゲイの漫画家 田亀源五郎さんが書れている。
話は、主人公の折口弥一と娘の夏菜のところに、カナダからマイク・フラナガンという男がやってくる。このマイク・フラナガンは弥一の双子の弟、涼二のパートナーだというのだ。
でも、そこには涼二の姿はない。マイク・フラナガンが訪ねてくる1カ月前にカナダで亡くなっていたのだ。
このドラマの途中で、弥一が高校の頃に涼二からゲイであることをカミングアウトされていたことがわかるのだが、その時、弥一は涼二がゲイであることが受け入れられなかった。
でも、マイクがいる生活があったことで、気持ちの変化があった。それによって、マイクが帰る頃には、マイクのことを家族だと認めることが出来るまでになる。と、いった話だ。
この作品からは、
カミングアウトされた側の気持ち
受け入れるとは
と、いうことを学んだ気がする。
同窓会
最後に紹介するのは、日本テレビ系ドラマ『同窓会』だ。
これは1993年に日本テレビ系の水曜日に放送されていたドラマだ。
このドラマは、高校生の頃、知り合った大人のゲイの人に教えてもらったのだ。僕自身、今でいうLGBTQ+だと認識し始めた頃だったので、衝撃的だったし、夢中になって観た記憶がある。
ドラマの撮影は、新宿2丁目のZIP(現 ANNEX)で撮影場所になっていたりする。なので、度々新宿2丁目がドラマの中に登場する。
どういうストーリだったかというと、主人公は自分がゲイであることを受け入れられないでいる。高校時代からの親友のことが好きだという気持ちを隠して、同級生の女性と結婚をするのだ。でも、結婚前に知り合った歳下の子との関係にのめり込んでしまう。でも、1度だけ、奥さんと身体の関係持ったことで、奥さんは妊娠してしまうのだ。中絶の話もでたりするが、結局、奥さんは主人公の好きになった歳上の子を受け入れ、3人の子供として育てることを決めるのだが・・・といった内容の話だったと記憶している。
1993年の作品であり、Mr.Childrenがブレイクすることになったキッカケにもなった作品なのだ。
衝撃的だったということが一番印象に残っている。それと、時代背景を考えると、凄いことだったんだなって思う。
最後に!!
TVドラマからはいろんなことを学ばせてもらった。そして、LGBTQ+の登場人物がドラマの中にいるってのは、当事者としては興味をそそられる部分がある。
ちょうど、2022/11/29(火)からNHKのドラマ『作りたい女と食べたい女』が始まった。
この作品もマンガが原作だ。そして、LGBTQ+にまつわる話しなのだ。
興味があったら、原作と併せてご覧いただきたいと思う。
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