パパ活が成立しないらしいドイツ
コラムニストのサンドラ・ヘフェリンさんによると、ドイツでは「パパ活」は成立しないらしい。
詳しくは上記ヘフェリンさんの文章にあるが、その理由として
1)「子供を持つこと=幸せ」という価値観から脱却しつつあるドイツの人たちは、日本のように「若い女性のほうが子供を産めるから価値がある」とは考えない。
2) 成熟した女性を好むドイツ人男性が多い。(若い女性を好む男性ももちろんいるが、それを公言するのは恥ずべきこととされる)
3) ドイツを含む欧州の男性は、日本の銀座のクラブのような「性的なこと」がない擬似恋愛に、対価を払う価値がないと考える
4) ドイツでは歳の差カップルは、周囲から純粋な恋愛とは思われず、「お金にモノを言わせているのだろう」と見なされ白い目で見られる事が多い
ことがあるらしい。
もう中年の域に達してる私としては、「若い女性に対しても、年齢を重ねた女性に対しても、扱いにさほど差がない」らしいドイツは、正直生きやすそうで羨ましいなと思う。
ただ、何となく引っかかるなと思って考えてみた。
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日本では若い女性が価値があるとされるのは、子どもが産めるからとヘフェリンさんは指摘している。
たしかに婚活市場などではそういう面が否めないけれど、日本で若い女性がちやほやされるのは、それだけが理由ではないような気もする。
幼くて可愛らしく庇護欲を誘うものを愛でる文化があるから?(キャラクターものやアイドル文化)
単純に生物として、張りのある肌をした若い個体は美しく見えるから?
最近の日本は子育てにどんどん厳しい環境になっているので、そこまでみんながみんな、子どもが欲しいと思っているのかな。
若い女性が価値が高いとされるのが、子どもが産めるからという点だけにあるのか、疑問に感じるのです。
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ドイツでは歳の差カップルが白い目で見られる、ということもなんだか矛盾しているように思える。
若い女性に価値を認めているからこそ、歳の離れた男性が若い女性を手に入れるのは、お金の力にものを言わせたに違いない、という偏見が生まれるのでは?
本当に若い女性も年齢も重ねた女性も、価値は等しいなら、歳の離れた男性とカップルだろうが、歳が同じくらいの男性とカップルだろうが、白い目で見られることはないのでは?
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とはいえ年齢を重ねた女性が(男性も)それなりに敬意をもって扱われるんだとしたら、成熟している社会だなと感じます。
だからと言って、ただ年齢を重ねただけで敬えというのも何だか違う。
年齢がいくつであれ、性別に関わらず、個人としてお互いに敬意をもって接することができる社会が理想。青臭いでしょうか。
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