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障害は違うけど困り事と解決策は同じ

私が手話を広めたい理由
ダーリンが倒れる前から続けている
手話を広める活動

なんでそんなに頑張ってるの?
聴こえるのに?

先日、中途失聴で難聴の友人から聞かれた
素朴な質問

友人は聞こえにくくなって
自身のお店に手話を使うお客様が来られるから
手話を覚えてるけど、そうじゃなかったら
手話をしようとは思わない、と
ましてや広めようなんて

たしかに
私は健聴で家族に聴覚障害者はいない
なのにnpoまで作って
なんで手話を広める活動をしてるのか

そもそものきっかけは
手話っておもしろい、
かわいいから使ってみたい
と、深く考えず手話カフェに参加

手話を習い出して
聞こえない友達が出来て
今まで考えたこともなかった
聞こえない障害について
少しずつ知ることができた


手話を知る以前の私は
聞こえない障害は
目も見えて、身体も悪くなかったら
そんなに大変じゃ無いって勝手に思ってた
私と同じように、
身近に聞こえない人が居なかったら、
そう思っている人が多いと思った

それから、手話で上手に会話できるようになるより、
手話を知ってもらうことを
広めることが出来ないかと考えるようになった

そこで、私は絵描きでデザイナーなので
手話を知るきっかけづくりの絵本をつくろうと
誰にも頼まれてないのに1人で勝手に作った

絵本を制作する時も
手話をまともに使えない聴こえる私が
手話に関するものを作って良いのか?
との思いや不安もあったけど
クリエイターとして
つくりたいという想いの方が強かった

簡単で易しくかわいい、教育本じゃない
誰にでも当てはまる干支を題材に
手話関係なく物語だけでも面白い
手話と一緒に覚える十二支
「ねこどしなぜない?」
我ながら良い本ができた


その本を使いながら
個人的に手話を広める活動を続けていた
三木ロータリークラブ様のご支援もいただき
ふるさと三木市の小学校への寄贈も5年続いている


そんな中、旦那さんが脳卒中で倒れ
右半身麻痺、失語症などの後遺症を持つ
障害者になった

失語症のことも
10年以上お付き合いのある友人の画家、
河村武明さんが失語症だから
知ってる、分かってるつもりだったけど
いざ、自分の旦那さんが失語症になったら
全然知らないことばかり
分かってるつもりなんておこがましい自分を恥じた

でも、失語症の旦那さんとの会話は
私が下手くそな手話を使って
手話を使う友人と会話するのと似てると感じた

どちらも

早く喋ったり
一度にあっちからもこっちからも喋られたら
分からないところが同じ

静かな場所で
ゆっくり、一対一で
相手の顔や仕草、
筆談交えながらなら
ちゃんと伝わるとこも同じ

他にも
長い複雑な文章
聞き慣れない単語
同音異義語は
分かりにくい

でもこれは
外国の人、ご高齢の人
まだ言葉をあまり知らない
小さな子どもはもちろん、
健聴者でも気をつけないと
伝わってるつもりが
全然伝わっていない

私は手話に出会って
聞こえない、聞こえにくい友達が出来て
想いを伝えることの難しさに気づき
相手の立場に寄り添う会話を
意識できるようになった

おかげで、旦那さんが突然、
脳卒中で倒れて失語症になっても
手話を使う友達との会話のように
言葉だけでなく、書いたり、指差ししたり
ゆっくり、単語を区切って、分かりやすく
どう話したら伝わるかを考えながら
途中で話すのをやめないで、
急かしたりイライラせず、
言葉が出るまで待ちながら
易しく、優しく、接することが出来た。


手話を知ることで、
音声言語だけに捉われず
コミュニケーション出来る方法を
考えられるようになった。

聞こえの度合い、育った環境などにより
手話への想いや使い方もさまざまな
手話を使う人たちのことを知り、
それぞれの立場や状況に
寄り添う気持ちを持てるようになった。

だから私は手話を広めたい

手話を勉強して欲しいとか
みんなが上手に手話を使えるように
なって欲しいとかでなく
そんな気持ちを持つ人は
聴覚障害だけでなく
旦那さんのような失語症や
吃音、緘黙症、自閉症、ダウン症など
様々な特性を持つ
コミュニケーションしづらい人たちの
困りごとにも自然に気づき、
寄り添うことが出来ると思うから

そんな人がもっと増えたら
生き易い、やさしい社会になると思う

私はこれからも
自分が得意な絵を描くことで
いろんな『知る』きっかけを広めていく

私の志は
全ての壁をなくし
世界中の人たちを
やさしい気持ちにすることです
正しいより優しくありたい


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