【8UTTERFLY】【ライブに向けて】気持ちを書いておこうかと
8utterflyです。
突然ですが、音楽活動って本当にいろんな事があります。
先日、順風満帆で傍から見れば大成功しているように見えているミュージシャンが実はめっちゃ精神を病んでいたという話が私の元に飛び込んできました。
もちろん誰とは書けないけれど、スポットライトを浴びてるその人の人生の陰影は強かったんだなあ。とてもわかるよ、ミュージシャンの苦悩。
その人だけでなく沢山のアーティストの話を聞きます。音楽って、続けるの、大変だよね。
私はといえば2011年3月2日デビューしました。
当時流行していた着うた系ミュージシャンの波に乗るべくその時活動していた本名のKoyumiというアーティストネームでなはなく、泣きウタ系企画アーティストとして名付けられた「8utterfly」という名前でデビュー。
当時の自分のやりたい音楽の方向性とは少し違う、所謂「売れそうな音楽を狙って書く」スタイルで活動をするために、当時の関係者の皆様の意向もありそうしたと思います。自分の創作意欲を保つためにも、気持ちを割り切るためにもこの形は都合がよかった。
そんなこんなで沢山の方のご協力があって、気付けばデビューからもう12年も経ちました。
正直、世間を揺るがすほどに売れたかといえばそうではなく、でもアラサーといわれる年代の方の平成の青春ソングの一つにはぎりぎり食い込んだかな、という結果で、今は「懐かしいあの歌」「そういえばいたなあ」という立ち位置におります。
この数年、じわじわとリスナーさんが減っていく感覚というのはなんとなく寂しくてこわくて焦りもありました。でもそれでいてどこか安心感もありました。
というのも、私は2回目のメジャーの経験を経た後くらいから「家に帰りたい」というような感覚になっていました。
実際に家に帰りたいというわけではなく、「家に帰ったような安心感に帰りたい」と漠然と思っていたんですね。
というのも当時、なんか自分がやりたい音楽ってなんだっけ?わかんないや、ってなって、上手に頑張れなくなってしまっていたんですよね。
そもそもが「狙って書く」な企画の元に爆誕したアーティストだったため、まあまあ狙って書いてしまう癖がついてしまっていたんですよね。
でも本心はもっと自分の直感に素直に音楽制作がしたいわけです。「狙う音楽制作」と「自分の心のままに創作する音楽制作」。このクリエイティブの狭間でもがくことになったんです。
まーー、今思えばそんなこと考えずに狙いながらも心のままに楽しみながらかけばいいじゃんってわかります。「狙う」ってことも自分の中の素敵だなって思うメロディだったり歌詞だったりするわけなので、結局自分の一部なわけなので。
でも当時は俯瞰力が未熟で、自分の身体にまとわりついてしまったブリキの板みたいなものをぺらぺらはがしたい!となっていました。
そもそもやりたい音楽なんてあるのか?ないんじゃないの?という疑問を頭に抱きながら、当時のスタッフの皆様にも何がしたいのと聞かれると「こういう音楽をすればオシャレかも?」とか「こんなジャケ写真でいいのかな。。この人を参考にしたらいいのかな」となんともぼんやりした回答をしていたと思います。
そうすると「誰がこんなアーティストの歌を聴くんだ」「年齢も重ねてきてるのにいつまでも恋愛の歌なんて…」という自己卑下みたいなのものはじまり、自分の表現ってどこだっけ?そもそも私の音楽なんてもうこの世に必要ないんじゃない?となっていたわけです。
そして同時期に「結婚して両親を安心させたいな、孫も抱かせてあげたいな」という気持ちが強くなっていきました。
年齢的にも、活動の区切り的にも、そういったものが見えてきた時でありました。なんか変なにもがくより、自分や周りの人の人生を充実させていくこともとても大事だろ、と。
そこからわーっと人生のイベントが急速に進みだし、運よく結婚や妊娠や出産や移住などが進み、気付けば湘南人妻二児の母に。
海辺の生活に憧れがあったわけではないんだけれど、閉塞感の強い都内の生活から抜け出したかった。旦那は海の近いところの暮らしへの憧れが少しあり、たまに「湘南暮らし」について話したりしていて、まだ先だよね~って思っていたけど、そんなの思い込みで、今行っちゃえばよくない?どうにかなるでしょ、と旦那となりトントンと(実際は半年の赤子を真夏に抱っこしながら汗だくて何度も新居を下見したりなどして)移住。
そして移住二カ月くらいでコロナが始まった。
移住してからももちろん音楽活動のリズムも崩したくもなかったりファンのみんなに忘れてほしくないという気持ちもあり、ライブは出来ないのでちょっと身にそぐわない投稿や配信などをしてみたりしたけれど、新天地で乳児と幼児を育てている私にそんなものは長くは続かない。続かなかった。
目の前の育児とタスクに追われ、毎日泥のように眠りました。
そうやって毎日を駆け抜けていたら、最後のワンマンから6年の月日が経っていました。
でもウケるのがなんにも音楽をやらずに6年が経ったわけではなく、毎年なにかしらリリースはしていたコト。さらに自分でも驚くのが、子供の出産に合わせて新曲をだしたりEPを出したりしてたこと。笑
狙ってたわけじゃないんだけど、産む前までに納品するぞ!って頑張ってたら自動的にそうなるため、なにやってんだろね~~!って感じでした笑
「新曲リリース!赤ちゃんもリリース!」を人生で二回やるとはな。
まあ、こんな感じで、コロナと赤ん坊たちの育児でライブなんて到底できなかったけれど、音楽は発信していたかったんですよね。
アーティストなんだなあ、と俯瞰して思った。さすがに。止まれないんだな~と。
売れなくても、お金にならなくても、時間が奪われても、体力がなくても、何かを発信していたい。何かを創作してこの世にリリースしたい。
何が私をそうさせるのかわからなかった。売れたいからそうしてるのか?承認欲求でそうしてるのか?いや違うな、なんでだろう、よくわからない。
でもひとつわかるのは、創ってる時、楽しいということ。
そして時間や時空を超えて私の歌を聞いて少しでも誰かの心に響くのならめっちゃ嬉しいことじゃん、泣ける、とさえと思う。
なんかそういう生き物なんだなあと思います。
でもほらこれが苦しい人もいるんですよね。ここで絶望視する人もいるんです。
「こんなことになんの意味があるんだろう」って思っちゃう人もいるんです。売れてても、売れてなくても。
そこで病んだり人生離脱する方も本当にいたりします。
難しい問題です。
私は幸運にも絶望も希望のなく、ただフラットに生きれています。
つまり私は元気です。
元気で、体力も回復し、子供たちも大きくなってきて自分の時間が少しずつ戻ってきました。
そろそろまたステージで歌いたいなあという想いが自然と湧いてきたそんな時に、昔からの音楽仲間のKENJI YAMAMOTO氏と雑談をしていて彼から「いいライブハウスがあるんだよね」という話が発端となりえ?じゃあツーマンでもしちゃう?!からのこれまた急速に日にちも決まり、来る10月15日(日)に三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにてツーマンが決まりました!
久しぶりすぎるステージは、やはりこわい。
でも楽しみが上回っています。
私だけじゃなくて、きっとみんなも色んな人生のイベントを経験してお互いに成長した姿でまた再会するのかと思うと胸熱。
人生っていろんなことがあるけど、どうかフラットな気持ちでライブを楽しみに来てほしい。
私もいろーーんなことがあったけど、心フラットにしてその日ステージに立てたらと思っています。そんな私を是非見に来てください。
ライブの詳細が決まる都度、またお知らせしますね。
長々と読んでくれて、ありがとう。
8utterfly