あったらいいなを形にする
「アイディアは持っているだけでは意味がない」
私がTwitterを始めて間もない頃に出会った言葉だ。
私はいつからか物事を様々な視点から捉え保育以外の情報を保育に置き換える癖がついてしまい、ON・OFF問わず常に頭が働いている感覚がある。重めの職業病である。誰かどうにかして欲しい。
とはいえ悪いことばかりではない。
この病気のお陰で様々なアイディアが浮かぶからだ。
しかしこれまでは何かアイディアが浮かんでも
「こうだったらいいのにな」
「ああだったらいいのにな」
「こうしたら面白いのに」
と頭の中で巡らせるばかりで形にすることはしてこなかった。
保育現場ではすぐに形にしたがるのに、おかしな話である。
形にできるかわからない、何者でもない私が何かしたところで上手くはいかないだろうという
"失敗を恐れる心"からそう感じるようになっていたのかもしれない。
しかし最近、(特に転職してから)また思考に変化があり「あったらいいな」をどうにか形にできないかと考えるようにになってきた。
そんな私が今、SNSの中で最も力を入れて運用している「Twitter」の中で行おうとしていることをここに記しておこうと思う。
私のメモであり、思考の提示だ。
結論から言うと、
Twitterきっかけの採用を行い、
いい人材を我が園に送り込むこと
だ。
「自園で?あなた園長や理事長、人事でしたっけ?」
と思われた方もいるかもしれない。
そう。私は紛れもないヒラ保育者だ。
ではどうやって?
実は、私の所属する法人には職員紹介の制度がある。紹介すると紹介者に2〜5万ほどの感謝金が入るという仕組みだ。
そしてありがたいことに勤め先の園長が採用担当者なのである。
つまり、
①私が園長からの信頼を得る
② Twitterで発信し続け共感者を集める
③しっかりとした思考をもった方に目をつける
④一緒に働きたいと思えた方を引き抜く
といった方法をとれば保育観に大きなズレがなく、保育への志も高い、性格にも難がなさそうな方を園に送り込むことができると考えている。
また、理念がしっかりしている上今後必要とされるであろうことはほとんど行なっている園であるため私としても激推しできる。
基本的にはなんでもチャレンジさせてくれる環境もあるため子ども主体の保育をしたい思いがある前向きな保育者にはもってこいだ。
Twitterは匿名で顔出しもしていない保育者が多いことから、自分が思ったことを思ったままに発信している人が多い。
だからこそ1度や2度の面接、履歴書を見ただけでは見出せない良さや改善すべき点が分かりやすい。
また、これが上手くいけば
園側は多額の手数料や利用料を転職サイトや就職情報サイトに支払う必要がなくなり、私にも多少のお小遣いが入るため互いにとってメリットともなる。
このお金で私は美味しいご飯を食べ、本を買い、研修を受け、保育を学ぶ。
そして何より、
同じ保育観をもち、理念に向かって歩める仲間ができることは私にとってなによりも心躍ることなのだ。
保育への熱い思いを発信している人はなかなか少ないが、その中でも良い方と巡り会っている実感がある。
勤め先の園は中規模程度であるため少なくとも2人。長期間で5人も送り込めれば十分だ。
そしてこの過程を園にみせるのも面白いかと思ったが、あえてそこはせず「何が起きてるんだ!?」といった状況が生み出せたらと画策している。
"保育者は保育とその他雑務しかしない"
という常識を覆すことにもなる。
法人の管理職会議で決定されることの数々を、受け身で見届けている職員ばかりでないことへの気付きにも繋がる。
適材適所ではなく"全ての業務を全員できるようにしようね"という空気感が強い世界だが、色々な意味でもう少し分業したら質も上がる。とも思っている。
私は1年かけて出会う方々をじっと見つめる。
そしてそれと同時に「この人が言うなら採用してみよう」と思われる信頼を得られるよう動く。
そのためにはまず目の前の仕事をきっちりこなし、何事にも挑戦して前向きに過ごす必要がある。
自分で自分を認めつつ、ドキュメンテーションを頻繁に出したり子どもの姿を主任や園長へ常々伝えることで自分の保育を広めていく
この世界を変えるなんてできないため、まずは自分の園がいい方向へ向かうように動いてみようと思う。甘い考えかもしれないが、とにかく
Twitter採用が保育でもあったらいいのになぁ
と思ったことを時間をかけて形にしてみる。
新たな挑戦のスタートだ。
ではまた!
こゆめ