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モンテッソーリ教育の基本理念とは?
アマゾン創業者ジェフ・ベゾス、グーグル創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツそして将棋棋士・藤井聡太
彼らの共通点は?
そうです、モンテッソーリ教育を受けたということ。
でも私は言いたい、わりと声を大きめにして言いたい、モンテッソーリ教育を受けたからといって、天才になれるわけではありません。
誤解のないよう先にお伝えしますと、私はモンテッソーリ教育の大ファンです。好き過ぎて3-6歳児&6-12歳児のアシスタント資格も取りました。ですからこの教育法を否定しているわけではありません。
「天才をつくることはできない」というのはマリア・モンテッソーリ自身の言葉にもあります。
「じゃあ、こんなスゴイ人たちが受けていたというのはただの偶然だったのか」と言われればそういうわけでもありません。
私はやはりモンテッソーリ教育が何らかの形で影響しているのではないかと思います。
一体どういうことか?
そのカギはこの教育の基本理念 Aid to Life にあるのでは?と私は考えます。
今回は9月に受講したモンテッソーリアシスタントコース(6-12歳児)の授業内容に基づき、モンテッソーリ教育の基本理念についてまとめてみます。
Aid to Lifeとは?
モンテッソーリ教育と言えば世界的に有名な教育法の一つと説明されることがあります。
しかし、実際にはマリア・モンテッソーリは教育法を確立したというよりも、子どもに対する見方や子どもとの接し方を示したという方が適切かもしれません。
We must consider the human personality and not a method of education.
私たちは人間の個性・人格を見なければいけません。教育の方法ではありません。
出典:Maria Montessori. "The Formation of Man". Amsterdam, Montessori Publishing Campany, 2007.
メソッド(method)ではなくビジョン(vision)と考えるとわかりやすいですね。
そしてそのビジョンこそが、Aid to Life「 生きることを助けること」です。
("Help me to do it myself."「ひとりでするのを手伝ってね」という言葉も有名です。)
では具体的に生きることを助けるとは何なのか?
✅個性を育て、自立を促すこと
✅社会の一員としての意識を持たせること
この2点です。
モンテッソーリ教育は、自由過ぎる/厳しすぎる というどちらか一方に偏ったイメージで誤解されることがあります。しかし、本当はそうではなく、子ども自身の持つ個性や才能を大切にしながら、社会と調和することを目指していると私は理解しています。
もちろん、子どもが持つ個性や才能が何なのかは誰にもわかりません。
子どもの中に秘められた力を最大限に発揮するためにはどうすればよいのでしょうか。
それは、能力を引き出すための環境を整えてあげることです。
ここで、講義の中で先生がお話してくださった言葉をご紹介します。
小さな植物が発芽するのを手伝うように、私たちは種を植え、太陽の光を浴びせ、水をやることはできます。でもタンポポをひまわりにすることはできません。
つまり、私たち大人は、子どもが本来持つ力を発揮できるようサポートすることはできますが、本来の姿を別のものに変えることはできません。
こんな花にしたい!と自分の希望を押し付けるのではなく、自分の子どもがどんな花を咲かせるのかを観察し、必要なサポートをする
それがモンテッソーリ教育の基本理念である Aid to Life なのだと思います。
冒頭にあげた偉大な人物たちは、モンテッソーリ教育を受けたから偉業を成し遂げたというより、モンテッソーリ教育によって、才能が芽を出しやすい環境が提供された結果、本来の咲くべき花が開いたと考えられるのではないでしょうか。
意識したいこと そして願い
自分自身の子育て、息子(学校でハリー・ポッターと呼ばれているので、ここではハリーと呼ばせていただきます。)との関係においてもこの考え方を意識したいと思っています。
タンポポをひまわりにはできないように
ハリーをラリーにはできない
はい、実はこれが言いたかった!(ハリー・ポッターとラリー・ペイジです。念のため)
ごめんなさい、ふざけちゃいました。真面目に戻ります!
息子に世界的な大企業を創業するような偉大な人物になってほしいなんて思っていません。
ただ、本人が生まれ持った才能をいかして社会に貢献できる人になってくれたら…というのが母としての私の願いです。
だからこそ、私はモンテッソーリ教育に惹かれています。
相田みつをの詩から考える育児
モンテッソーリ教育とは直接関係ありませんが、この理念を学んだ時にある詩のことを思い出しました。
相田みつをの『みんなほんもの』という詩です。
トマトをメロンに見せようとするからにせものになるんだよ
という表現に何か共通するものを感じました。
▼こちらの本で読みました
タンポポをひまわりにはできない
トマトをメロンにはできない
ハリーをラリーにはできない
タンポポの花が咲くように、トマトの赤い実がなるように、ハリーが自分らしく社会の中で生きるために何ができるのかを考える
それが私が目指す教育、子育てです。
ちょっと話が抽象的すぎましたかね。(note始めたころはこんなことばっかり書いてました。)
ここまでお付き合いくださった方に感謝します。
注)偉そうにモンテモンテ語ってますけど、私自身は家庭でちゃんと実践できているわけではありません。「よっMaple、頭でっかち!」
この記事に関連するお知らせ
モンテッソーリ・エレメンタリーファン
私が購読しているマガジン『モンテッソーリ・エレメンタリーファン』では、0-12歳までのモンテッソーリ教師資格をお持ちのあべようこさんが、より具体的にモンテッソーリ教育について解説してくださっています。
日本にモンテッソーリの小学校を設立するためクラウドファンディングも実施中とのこと!もちろん、私も参加させていただきました。
みんなのPTA
私の参加するサークルみんなのPTAで#これからの家庭教育 というテーマが取り上げられています。
私は教育者ではありませんが、自分なりにできる家庭教育についてモンテッソーリペアレントの視点から考えていきたいと思っています。
サークルに所属しなくても参加できますので、みなさんも一緒に考えてみませんか。
♪みんなのPTAラジオ(ちょいゆるモードで配信中)♪
お読みいただきありがとうございました。
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