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<絵本紹介006>子どもをたくさんの愛情で包んでくれる先生に感謝「にんじんようちえん」

「〇〇先生と結婚する!」

今、小学5年生の長男が5歳の時に言ったことを思い出しました。

その先生は、成人したお子さんがいるくらいのベテラン先生だったのですが、とても包容力があって、私も大好きでいつも頼りにしていた先生でした。

当時は、若くてかわいらしい先生がたくさんいる中、「見る目あるじゃん!」と、とっても感心したけど、

そっかぁ、「結婚する!」は、「ずっと一緒に遊びたい」「一緒に帰りたい」ってことだったのか…。

と、この絵本で納得。

★にんじんようちえんP34-35 A

小学5年生、思春期男子の今、そのことを言うと「そんなこと言ってない!」と怒るけど、あの時、あの先生がこの子にたくさんの愛情を注いでくれたんだろうな…と、改めて感謝の気持ちがあふれてきました。(泣きそう…)

アンニョン・タルさんの絵本は、登場人物たちの小さな心の動きがとても丁寧に書かれていて、いつもじっくり隅々まで何度も何度も読みたくなります。

きっと自分に似てるな~という子が、どこかにいる気がします。

★にんじんようちえんP22-23 A

3月10日発売
『にんじんようちえん』
作/アンニョン・タル 訳/ひこ・田中
ポプラ社

先日、道を歩いていると「うわ~~~~ん」という泣き声が近づいてきたかと思うと、すごいスピードで自転車が通り過ぎていったことがありました。

「幼稚園いきたくな~~~い」なのかは分からないけど、幼稚園の制服を着た子どもが自転車の後ろで暴れていました。

お母さんも子どもも危ないし、きっと時間もなくて焦っているだろうな…と勝手に推測して「ママがんばれ!気をつけて!」と心の中で応援していました。

そういえば、我が家の息子たちは育休が終わる1歳過ぎから保育園に通っていたけれど、行きたくないと泣いたことは一度もなかったな…。

「特別親の言うことをきくよい子たち」というわけでもなかったのに(笑)なんでかな?と考えてみました。

ちいさな頃は自分の気持ちを言葉にすることができなかったり、
相手の気持ちがよく分からずどうしたらいいのか分からなかったり、
どうしてこんな気持ちになるのか分からなかったり…するよね。

そんな時、彼らに寄り添ってくれたのはやっぱり絵本だったんじゃないかな。

絵本で、
自分の気持ちや、相手の気持ちを推測する。
自分と同じ気持ちだったり、違う考え方だったりを
たくさん経験(絵本を読むこと)することで、少しずつ自分の中で整理していったように思います。

ちょっとしんどいなぁと思う時、そっと寄り添ってくれる絵本。

頑張りたい時に応援してくれる絵本。

親子でゲラゲラ笑える絵本。

しんみり心で味わう絵本。

嫌な気持ちをリセットしてくれる絵本。

とっておきの一冊が見つかりますように。

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