同じ熱量で想い合うこと
トイレで手を拭いていた時に、ふと目に留まったこのハンカチ。
日常的に使っているものですが、すこしほつれが気になるなぁと思って。
気に留めると、過去のことを思い出しました。
何年も前、ジブリ展を見に行った時に、最後の物販コーナーで、元カレしょうちゃんに買ってもらったものでした。
「おかあさんも、ジブリ好きやし、行きたいって言っててん」
わたしがそう言ったのを覚えていたのか、
「これ、ぶーちゃんとおかあさんに。俺から」
って母とわたしの分のハンカチを、おそろいで買ってくれました。
普通なら「ありがとう!」っていうところだけど、この時、しょうちゃんのこの行為の裏にあるものが引っ掛かったんです…
「これで気に入ってもらおう」
実際にそう言われたわけじゃない。
でも行為の裏にそれがあるのが分かってしまった。
それは、自分もそうだったから。
昔から、追う恋愛ばかりだったわたし。
片思いに気付いてほしい、でも気付いてくれない、振り向いてくれない。
付き合ったとて、ホンマにわたしなんかのこと好きなんかな、って不安になる。
追う恋愛ばかりしていたころは、どうしたら気に入ってもらえるか。
そればかりが気になっていて、すべての行動の動機でした。
しょうちゃんは、初めて、わたしが追われる側になった人。
追う恋愛に疲れ果てたわたしは、「追われる側になってみよう」と思って、好きでもないのに、押されて付き合うことに。(サイテー。でもあるよね?)
追われる側になって初めて見た、「好きになってもらおう」と必死になっている相手の姿。
これは…引くわ。ごめん。
少しでも相手に好意があれば、「かわいいなぁ」と思えるのかもしれないけど、ホンマに全く好意ゼロで「まぁいっか」で付き合ったもんだから、ホンマに引いてしまって、すぐに別れました。
どちらの立場にも立ってみたのちに、出会ったのが夫ゴリラ。
夫ゴリラとは、追うも追われるもなく、お互いの熱量が対等。
出会ってその場でお互いに一目惚れしたんです。
それから数年経ちましたが、同じくらい好きやし、同じくらい大事やし、同じくらい愛してる。(熱量は同等で、熱量自体は時を重ねるごとに増加♡)
「私の方がすきやし!」「いいや!俺の方が!」みたいなじゃれ合いはするけど、お互いにちゃんとわかってる。
これから先もきっと同じ、同等の熱量。