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セカンダリードミナントの2-5-1化(小指破雷ギターケント)
今日はギターのケントがお送りします!
私事ですが結婚しました。(画像は僕と妻の機材s)
定番の結婚ソング、結婚行進曲(メンデルスゾーン)を聴いて思ったのですが、この曲のコード進行は「セカンダリードミナントの2-5-1化」というオシャレなテクニックを使っています。
今日は同様のテクニックを使用したJ Rockを紹介しながら、このテクニックについて話します。
1. 明日も/SHISHAMO
まずはJ Rcokの定番のこの曲です。SHISHAMOは通っていなかったのですが、この曲は初めて聴いた時からコード進行がすごい!と思ってたびたび聴いていました。
この曲はオシャレなポイントが非常に多いのですが、ここで注目するのはサビの「泣きたい時もあるそんな時」(1:30~)です。
このサビはkey=Gですが、このコード進行はDm7→G7→C です。これはkey=Cにおけるツーファイブワンというド定番進行ですが、この進行をkey=Gの中で使っています。
Dm7やG7には、ファ、というkey=Gに含まれない音が入っていますが、この曲は、key=Cがkey=Gの下族調という近いキーであることから自然とオシャレな雰囲気になっています。
より詳しく理論的に解釈すると、まずG7はセカンダリードミナントと呼ばれるコードになっています。セカンダリードミナントは、keyに含まれるコードをⅠ or Imと見たときにドミナントモーション(Ⅴ7→Ⅰ or Imの動き)の形を作るⅤ7です。ここでは、Cというkey=Gに含まれるコード(ダイアトニックコード)に対して、G7→Cがドミナントモーションを作っています。
次に、Dm7はリレイテッドツーと呼ばれるコードになっています。リレイテッドツーは、セカンダリードミナントの前に置くことで、ツーファイブワンという定番進行の形を作るコードです。
以上から、ここでは、リレイテッドツー→セカンダリードミナント→ダイアトニックコードというツーファイブワンの形になっている、というわけです。
2. harmonized finale/UNISON SQUARE GARDEN
ツーファイブワンの技法ですが、UNISON SQUARE GARDENがよくキャッチーな使い方をしているイメージがあります。この曲はkey=Fですが、1曲の中でFをⅠとしたときのツーファイブワン(メジャーツーファイブワン)と、DmをⅠmとしたときのツーファイブワン(マイナーツーファイブワン)が1曲内に両方出てきます。
0:51~「今日もそれなりに少しずつ」(Gm7→C7→F)がメジャーツーファイブワンで、1:35~「終わりが近づいてるのも」(Em7-5→A7→Dm7)がマイナーツーファイブワンです。
key=Fとkey=Dmは並行調の関係なこともあり、両方出てきても自然にオシャレな雰囲気になっています。
余談ですがチックコリアのスペインも同様に、長調と短調のツーファイブワンを1曲内に両方使っています。
3. 結婚行進曲/メンデルスゾーン
さて、結婚行進曲ですが、この曲はKey=Cです。イントロのトランペットが、ドドドドー ミミミミー ソソソソーと徹底的にkey=Cです。
こんなにkeyのIのコードを徹底的にイントロで印象づける曲は、他にミニモニテレフォンリンリンリンぐらしいでしょう。
ここで衝撃なのが、サビでバンド(というか弦楽器隊)がインした頭の進行がF#m7-5/A → B7→Em という点です。これは、EmをⅠmとしたときのマイナーツーファイブワンです。key=Emはkey=Cにっての、属調の並行短調という絶妙なキーなので、とても絶妙な感じなっているのだと思われます。
この曲は他にもいろいろと面白い点があります。
クラシックということで、現代的なコード進行という理論だけではなかなか語り切れない絶妙な音使いが多いような感じがしています。
ゲーム音楽(ドラクエなど)と類似するような雰囲気を感じる点もあるので、色々と考えて自分の作曲にも生かせたらななどと思うところです。
また、他にもセカンダリードミナントを用いた251を使っている曲があったら教えてください!
以上です!
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