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CHA-LA HEAD-CHA-LAのここがすごい (小指破雷ギター ケント)


こんばんは!今日はギターのケントがお送りします。

突然ですが、ドラゴンボールの主題歌、CHA-LA HEAD-CHA!LAのAメロのコード進行が面白いことに気づきました。複雑なコード進行にものすごいキャッチーなメロが載っているものすごい曲です。全体的にすごいのですが、特にすごいと思うのはAメロ(光る雲を~広がるパノラマ)の部分です。

ここのコード進行はこんな感じ

E D C G Bsus4

まず冒頭のEDCがいきなりすごいのです。

冒頭Eは「ミソ#シ」なので、 もし事前知識無しで初めて聴いたら、Eから始まってるし、E長調の曲(ファドソレに#)かな?と脳は瞬時に判断すると思います。

ところが、次のコードはD=「レファ#ラ」です。ということはレに#はつかない…!となると、、、A長調の曲(ファドソに#)かな?と考えます。

ところが、、次のコードがC=「ドミソ」なのです。ということはドにも#がつかない…!ということで、この冒頭3つのコードだけで、いきなり普通の長調短調では語れない世界が始まっているわけです。

ちなみに、この「EDC」の逆進行

C D E

ならば、結構よく使われます。

これは、E短調の曲のオーソドックスな進行である

C D Em

の最後を、Em→Eとしたものです。「ピカルディ終止」という名前のついた常套テクの一例であり、ずっと勇ましい戦いを繰り広げていたけれど、曲の最後だけ、村が救われてハッピーエンドになった時のような雰囲気になります。一方で、このハッピーエンドから始まる短調はなかなかありません。

このAメロについて、様々な解釈が考えられると思いますが、僕はAメロの中で転調していると考えました。具体的には以下のとおりです。

まず前半「E D」までは、A長調(ファドソに#)だと考えました。
EはA長調の5番目の音から始まる和音です。所謂ミクソリディアンという、冒険に赴くような独特のワクワク感を備えた音階になっています。

続いて後半「C G Bsus4」はE短調(ファに#)に転調したと考えられます。短調になので勇ましさが生まれています。

なお、普通の短調だと、最後はB7にするかと思います。B7にはハーモニックマイナーという哀愁のスケールの特徴音であるレ#が含まれているため、短調の哀愁を強調できることが1つ目の理由です。2つ目の理由としては、普通の短調の曲だと2回し目は頭がEmですが、B7はこのEmに行きやすいというメリットがあるためです(ドミナントモーションしている)。

しかし、この曲は、2回し目の頭がEmではなくEという明るいコードなので、哀愁ではなく、冒険が必要です。そのため、B=シレ#ファ#ではなく、Bsus4=シファ# を使うことで、哀愁ではなく、冒険が続いている感じを表現しているのだと思いました。

以上です!もっといい解釈あったら教えてください。

さて、ドラゴンボールの話をしましたが、
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