コンテナに日本一小さなお寺をつくる
2019年10月、京都の二条城南東の式阿弥町にコンテナ19基、長屋3軒を有する「共創自治区CONCON(こんこん)」が誕生した。
そのなかで、日本一小さなお寺(自称)をつくるコンテラプロジェクトをはじめます。お寺の名前は、懇々山七万寺(こんこんざんななまんじ)。
お寺とはなんぞや
お寺ってなんだろう。仏さまがいらっしゃればお寺なのか。木造建築だとお寺感がでるのか。畳は必須なのか。同じ信仰を喜ぶ共同体がお寺なのか。檀家制度から連なる地域コミュニティなのか。
お寺がもつお寺性を担保しているものはなんなのか問う社会実験。
コンテナにお寺をつくる
僕たちは、コンテナが19基つらなる「共創自治区CONCON(こんこん)」のなかにお寺をつくります。
ただ、正直にいうと、コンテナである必然性はありません。別にマンションでも良かったといえば良かった。が、絶対にマンションではやっていない。
コンテナであることよりも、「CONCON」であった必然性は感じています。
小さくとも個性あるクリエイティビティを持った作り手たちが、この一点に集まることで様々なコラボレーションを誘発し、支え合い、刺激し合いながら、別の組織でも同じ目的のために集合する絵本の<スイミー>のようなあり方を目指します。(「SHIKIAMI CONCON」WEBページ)
お寺は、お寺を必要とする地域の人たちに支えられて、協力してつくられていった歴史がある。CONCONは、同じ目的のために共創することを目指す。懇々山七万寺は、CONCONに関わる人たち、七万寺のプロジェクトに賛同し一緒に遊んでくれる人たちと、みんなでつくるお寺。
そう思うと、コンテナであることは大切なのかもしれない。コンテナは、ただの容器。だからこそ、あふれる創造性、なにもない自由度。仮にお寺らしきものであったならば方向性は決まってしまいかねない。コンテナというただのフラットなオシャレな箱だからこそ、みんなと共創するお寺がつくれるのかもしれない。
コンテナに日本一小さなお寺をつくるコンテラプロジェクト、懇々山七万寺。
成道会(お釈迦さまがお悟りを開いた日)の今日、いよいよ開基。