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2022年2月 全体の暦と季節柄

こんにちは、暦鑑定師のひさとみゆりかです。
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2月全体の暦よみ
少しずつ火をつけて

2月如月となりました。この2月は、暦上でとっても大切なまさしく始まりのとき。今年は1月のスタート感よりも今月からのほうが進みやすくなりそうです。

そんなスタートの2月にのテーマは【少しずつ、火をつけて】です。

2月は陰の暦の十方暮れから始まり、節分、立春をむかえだんだんと温まってくるとき。自然も春に向かう流れですがそこで自分自身も一歩踏み出せるようなそんな気配がします。

ただそこには紆余曲折もあり、火をつけていくタイミングと、その火が絶えないように注ぎ続ける必要があるようです。

詳しく暦を詠んでいきましょう。

1月31日〜2月9日 十方暮れ(じっぽうぐれ)

1月の末から暦は十方暮れ、という陰の期間に入りました。約2か月に一度めぐってくる10日間ですが、ありとあらゆる気がふさがるとき。

ちょうど今年は3日まで冬土用が重なり、また1日には朔(新月)と集中的に陰が極まるタイミングとなりそうです。

とくに、この期間は【対立】に注意です。どうしても、自分の想い通りにはいかない、悔しい思いをされるかたもいらっしゃるかもしれません。

でもそこには壁があるのでなかなか和解には時間がかかりそうなのです。であるならば、そこにエネルギーを割くよりは、いまはほかの方向や道を考えてみたほうがいいかもしれません。

いまは諦められないこともあるでしょう。でも、それは【いまだけ】のようです。最終的に、あのときああならなければ、この幸せとは出会えなかったという逆行したものを手に入れられそうです。

人や、物との距離感を考えてバランスをとって柔軟にすすんでみてください。

2月3日(節分)

土用の最終日は、季節の分かれ目、節分です。町に鬼のおめんが飾られ、そしてなんだか楽しい雰囲気。このときは、季節が冬が終わり、春へ軽やかに進むための通過儀礼。

冬の重だるな空気は、ここで一旦お別れして、まだまだ寒いときですが心のなかでは一枚服を脱ぎ、目線を少しだけ高くしたいとき。

恵方(えほう)という1年のなかの吉方位を向き、福をまねきましょう。ちなみに今年の恵方は北北西ですが、2022年は方位の【凶】がないので少しくらいずれても大丈夫。

3日は恵方を向き少し、上を見あげて、1年の幸福を願いましょう。

モヤモヤやイライラが残るかたは、お塩をひとつまみ入れたお風呂に入り邪気払いをしたり、好きな香りを味方につけてリラックスして。柊をかざることでも邪気払いになります。

2月4日立春 5時51分

節分を超えると、暦上の2022年の始まり立春をむかえます。なんだかこれまでのことが嘘のように、見える世界の色が変わっていきそうです。

それはもちろん良い方向で、つながっていたものや人、それらからの見えない力からの解放を感じることができるでしょう。

2月の下旬くらいまでは、その軽やかさを楽しめるときとなります。始めたいことや生まれ変わりたいこと、何か気になることがあればこの立春からスタートしてみてください。

ただし、今年はとくに【翼】がつきやすいことが玉に瑕。お金も軽やかに飛んでいきます。それだけではなく、自分自身のエネルギーも散漫してしまう可能性が高いので、オンオフの調整をしっかりしてください。

少しずつでよいので、火をつけて、進んでいきましょう。

2月の朔/望

朔とは暦で新月のことを表します。そして望は満月です。暦はお月様ありきでできています。というのも暦でみる1ヶ月は朔から次の朔までの区切りでみており、暦のことを別名、太陽太陰暦といい太陰はお月様を表します。

そのため毎月の朔と望はとても大切でそれぞれの暦の重なりでテーマが見えてきます。ここでは毎月の朔/望のテーマについてもお伝えしていきます。

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朔 2月1日 14時46分

2月はキリがよく、1日に朔(新月)を迎えます。十方暮れ、土用とあるのでもしかしたら何か自然が大きく動く、ことがあるかもしれません。

また感情も動きやすかったり、モヤモヤ、イライラ、対立のピークをここでむかえようとしています。流せるものは水に流して、とにかく大切にしたいものだけを抱えていくようにしてください。

お願いごともよいタイミングですが、まずは自分自身を中庸(ちゅうよう)というバランスが均衡に保てているところに戻ってきてから。

過去の夢を思い出し、それをもう一度夢見てみるということもよいでしょう。

望 2月17日 1時57分

朔に比べ、望は気持ちが楽に過ごせるときとなりそうです。この望には物事のスタートに適した一流万倍日が重なります。

辛丑で起こる望のため、2021年にできなかったこと、やり残したこと、やっぱりやればよかったと思っていることをもう一度始める、ということがよいようです。

どちらかといえば物事を大っぴらに広げていくときではなく、【とづ】が重なるので限定的またはこっそりと始めることがよさそうです。

またその翌日18日には壬寅という2022年の干支がめぐる1日となります。このあたりではエネルギーが高まり、火が燃えやすいタイミング。

17日に何もできなくとも、22日あたりまで、チャレンジできるときが続きます。今年は、勢いより計画性を持った人がスムーズにすすみやすいときです。ぜひこの2月の中盤から後半の好機を逃さぬよう計画してみてください。

2月 ご縁がある神様は・・

今月から二十四節季の季節に代わって、その月のご縁がある神様について書いていこうと思います。「縁日」というのは、屋台や出店が出ている日ではありません。

その神社仏閣に祀られている神様と、この地上とのご縁が深まる日をご縁日といって祭りをするということなのです。(だから参拝者も増え、屋台もあるという流れです)

そのためご縁日に参拝をしたり、お願い事をすることがよいとされていて、このお日柄は暦が教えてくれます。ぜひこのご縁日も大切にしてみてくださいね。

初午(はつうま)10日・22日

2月のご縁日で欠かせないのは、稲荷神とのご縁日です。稲荷神とは京都の伏見稲荷大社を総本山とし、全国に約3万大社あるお稲荷様です。

【○○稲荷】という名前がついていて、赤い鳥居が連なっているところや、狛犬のかわりにきつねがモチーフになっているところでおそらくみなさまがお住いの近くにもあり、ご縁が深い神様ではないでしょうか。

稲荷神とは、古く五穀豊穣、つまり農作の神様として信仰され、その後は食、また商売の神様であったり、その場所によっては勝利の神様とされているものもあります。(祀られている神様の得意分野をお願いすることもとっても大切なポイントです。ぜひ参拝の前に調べていってみてください)

1年に一度、大切なご縁日は2月の【午の日(うまのひ)】となり、最初の午の日が【初午(はつうま)】となり、稲荷神社でお祭りが行われるところが多くあります。(京都伏見稲荷大社、笠間稲荷等)

お祭りがなくとも、稲荷神社であればご縁日となるのでぜひ参拝をしてみてください。遠くのパワースポットももちろんよいのですが、まずは家から一番近いところまたは職場のちかくなど、ご縁があるお稲荷様を探して。

特に【食】にまつわるお仕事をされているかたや、お願い事があればお伝えしてみてください。

今年の初午は2月10日(木)、二の午は2月22日(火)で、22日は【さだん・神吉日】と参拝、お願い事に適している1日です。

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今月の晴れやかな暦を開くだけで、少し心が軽くなるそんなときです。まだまだステイホームや制約がある時期ですが、春はもうすぐ。

少しずつ、気持ちに火をつけて温まっていきましょう。

素敵な如月をお過ごしください。

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