はじめに::洋服に絵を描くようになった きっかけをお話ししましょう
私の作品制作姿勢は二本立て!
「画布に描く」と「洋服に描く」。
ですので、インスタグラムも二つ持っています。
@koyomi_ehon と @koyomi_dress
どっちが主なの?!
ツッコミが入りそうですが
私にとってはどちらも大事。
右も私。左も私。
金色も銀色も両方好き!
欲張りの権化みたいな感じでしょうか。
画布だけでなく洋服に絵を描き始めたのは、とあるきっかけがありました。
あれは…そそ。2年前に遡ります。
私が出品する展覧会に当事者として何を着ていけばいいのか
めちゃ悩んだのでした。
画家として何を着てその場に立てばいいの?!
他の皆さんはどうしてらっしゃるのでしょう。
切羽詰まった私は以前買ったものの、クローゼットの奥で眠り姫と化していたVivienneWestwoodの白コートを掴んでいました。
もう着ていないのだし失敗してもいいと、そこに思いっきり描いてみたのです。
この時はどこにでもあるようなラクガキでしたが、薄暗い中でも映えるようにとピンクとオレンジを使いました。
マジックも使いましたし、サインペンまで動員しました。
でも、この時は洗濯のことまで頭が回りませんでした。
今でこそ、手洗いやドライクリーニングもOKな仕様までレベルアップしましたが…水で流れてしまう部分もあります。
ですので、このコートだけは洗わずに今に至っています(^◇^;)
洋服に描くときにはストーリーが浮かんできます。
それは森で感じる風や空や樹々やお日様や生き物の鼓動です。
絵本の文章を書いていた私は、それらを小さな物語にして描き込むことにしました。
文字は日本語をローマ字にしたり、ギリシャ文字にする時もあります。
地中海の島々を訪問した折、 現地では発掘作業が行われていて、日焼けしたおじさんが掘り出したばかりの陶土の破片をニカリと笑って見せてくれました。掌におさまっているのは、まるで絵のようなへんてこりんな線。
後からそれが古代ギリシャ文字だったと知るのですが。
これは会場での評判も良く、学芸員の方に来年はこのアイテムを出すようにと言われ、「身にまとうアート」として展開していくことなっていきました。
また、これが循環型社会にマッチしているなあと思い至ったのですが、それはまた次回お話しすることにいたしましょう。
カムバックの自己紹介にかえて。。。この辺で。