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デジカメUXとして「通勤写真」を考える
前回の記事では、軽い感じで日常生活の中でモノクロ写真を撮影することをお勧めしましたが、今回はもう少しUXとして分析的に「通勤(通学)写真」を考えてみたいと思います。
通勤・通学の特徴は、何度も同じ場所に訪れることにあります。
さらに、時間も同じなので、昨日と今日の景色にほとんど変化がありません。
そのことが、旅行写真とは違った、通勤写真の魅力となります。
”繰り返し撮影”が写真を上手くする
写真は「撮る」と「見る」を繰り返すものです、その繰り返しスパンが長ければ、回数も少なくなり、また前回のことを忘れてしまいます。
その点で、通勤写真はそのスパンが短く、今日撮って上手くいかなければ、明日もう一度撮影することができます。
同じ被写体に対して「完璧」になるまで何度も改善サイクルを回しながら撮影を経験することで、何をしたら何が変わるのかがだんだんと分かるようになってきます。
通勤写真=定点観測(同じように毎回撮る)のではなく、「もっと良い写真にするためにはどうしたら良いか」「まだ試していないことは無いか」といった気持ちで撮影すれば、通勤写真ほど上達が早い方法はありません。
特別じゃないからチャレンジできる
時間とお金をかけていく旅行や、一生に一度しかない結婚式で、新しい表現にチャレンジすることはできません。きっと「オートモード」で撮影してしまうでしょう。
それに対して、そもそも写真を撮る必要のない通勤写真であれば、大胆な表現にチャレンジすることができます。
このチャレンジができるというメンタリティはとても重要で、デジカメUXの「本質」です。せっかくデジカメを使っているのであれば作画を楽しむチャレンジをしてみてください。チャレンジできないシチュエーションばかりで写真を撮っているとデジカメの本当の面白さを味わっていないことになりってしまいます。
デジカメの特性にマッチしている
カメラがフィルムからデジタルになったことで、撮影コストがかからず、沢山の作画機能が付いていて、直ぐに見たり活用したりすることができるようになり、通勤写真との相性はピッタシです。
個人的には作画機能を活用して新しい表現にチャレンジして欲しいと思いますが、写真の楽しみ方は色々で良いと思います。
毎日同じように、同じ被写体を撮り続ければ、一枚一枚は面白みのない写真でも、連続して再生すれば面白はずです。こういうことが一般の人にもできるのはデジカメのおかげです。
また、最近のミラーレス一眼や高級コンパクトの盛り上がりで、小型・軽量で作品撮りができるカメラが沢山でてきたことで、通勤スタイルのまま鞄にカメラを放り込んで出かけられることも大きなデジカメのメリットです。
通勤撮影のお薦めは帰宅時です。撮影に夢中になっても遅刻を気にする必要はありませんし、何よりも太陽の位置が低く光の変化が速く、面白い写真が撮れます。
いかがでしょうか。明日はカメラを鞄にいれて通勤写真を撮ってみませんか。
応用としては「お昼休み写真」なんていうのも良いかもしれません。行動範囲が限られるという意味では通勤・通学と同じですので、同じ効果が得られると思います。