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「たのしいmicro:bitコンテスト2019」にエントリー

フレームワークという作品

複雑なアイデアを、簡単な組み合わせとプログラムで実現できることを伝えたくて、演出のほとんど無い作品を「たのしいmicro:bitコンテスト2019」にエントリーしてみました。

人は何が「たのしい」と思うかそれぞれです。私の場合は「何かを作る環境やツールを作る」というのが昔から好きでした。今でいうプラットフォームやフレームワークといったものです。

だから、くそ真面目に誰でも使える「IoTプロトタイピングツール」を作ってみました。UIデザイナーを目指す学生や将来世界征服したい小学生に是非使ってもらいたいと思います。


簡単なものがイノベーションを起こす

最近大人なのにmicro:bitをやっています。電子工学などの専門ではないので、他のマイコンボードは、色々調べたりしないと使えないので面倒くさいと感じてしまいます。

micro:bitなら「最小の手順」でアイデアの基本構造を伝えるためのプロトタイピングができ、それは子供でも大人でも、デザイナーでもアーティストでもやれます。

確かに、より複雑なことをやろうとすると早い段階で限界がきてしまいますが、基本構造を伝えることができていて、それに価値があるのであれば、誰かが助けてくれるはずです。

何日か前に、AppleのWWDCで「SwiftUI」というフレームワークが発表されました。これもmicro:bitと同じようにより簡単にアイデアを実際の形にすることができるという点で、イノベーションを生み出す重要な社会インフラになるものです。

これまで技術を持って「自分はイノベーションを起こせる」と思っていた人たちはより速くアイデアを形にすることができるようになるし、「自分には出来ない」と思っていた人は少し努力をすれば自分のアイデアを世の中に出せるようになります。

「簡単」という余裕が遊びを生み出し、遊びがイノベーションにつながるのです。


企業とイノベーションとmicro:bit

STEM教育が発祥のmicro:bitがどこまで企業でのプロトタイピングに利用されるようになるのかまだ何とも言えませんが、仕事で使うプロトタイピングツール(Adobe XD)と組み合わせて使えるということが分かってきました。

実際に企業の中でmicro:bitが使われるようになると、これまでの子供たち、教育関係者が一つのプラットフォームで結びつくことになります。小学生と社会人が同じコミュニティの中でイノベーションが起きれば良いのにと考えています。

企業の視点でみれば、これまでの常識にとらわれず子供たちのように「非常識で面白い」ものを沢山作ることで気づきを得て、それを大人の技術で世の中の役に立つものに変えていく、遠回りのイノベーションの領域です。


応援、よろしくお願いします。

作り込んだ作品ではないので、コンテストの方向性とは合ったいませんが、ファブラボと同じように、モノ作りのプロットフォーム提案として評価してもらえれば、8月3日~4日に開催される「Maker Faire Tokyo 2019」会場内に作品展示させてもらえるかもしれません。




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