Raspberry Pi Picoの無線対応で期待すること
6月30日に「Raspberry Pi Pico W」が発表されました。ハードウェア的にはWi-FiとBluetoothが実装されていて、現在はWi-Fiのみの仕様ですがBluetoothは遅れて使用できるようになるみたいです。これまでも安価で小型のマイコンだからこそ電池運用、ウェアラブル、ロボティクス、モバイルなどに使いたい場面が沢山ありました。もしかしたら今回のラインアップ拡張はそんな願いをかなえてくれるかもしれません。
自作Blutoothキーボード
私はRaspberry Pi PicoとPRK firmwareを組み合わせて自作キーボードを作ったり、会社でプロトタイピングをするのに活用しています。
今回も製品のニュースを見たときに最初に期待したのは、「自作Bluetoothキーボードが作れるかも」ということです。WindowsやMacでそのままHIDとして認識することができれば、PCに対する入力デバイスとして活用範囲が広がります。
現在はPCよりもスマホやタブレットが主流になってきていますので、キーボードを無線化していくことは自然な流れだと言えます。ロープロファイルのキースイッチも出てきていることから、モバイル自作キーボードが盛り上がるかもしれません。
maicro:bitのライバル
また価格的にはmicro:bitが近くの置き換えが進むかもしれません。micro:bitの面白さの一つに「無線によるmicro:bit同士の連動」があります。簡単なプログラムで変数を共有でき簡単なラジコンが作れますが、Pico Wでも同様のことができれば楽しそうです。
もちろんサーボモーターを実装すればラジコンロボットも可能です。さまざまなキットが販売されプラットフォーム化していけば、「簡単で高性能」という子供から大人まで一緒に楽しめる新しいコミュニティができるかもしれません。
室内GPSに使えるかも
他にも、Wi-Fiの電波を上手く使えばGPSのような位置特定ができます。例えば自宅と会社でテキスト入力が切り替わるキーボードなどを作ることが可能になりそうです。
日本の技適を通過するのにもう少し時間が掛かりそうですが、販売が始まれば早めに入手してみたいと思います。