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デジカメUI: 話題の新製品のUIの話題
CP+のタイミングで多くの新製品が発表されている。
この記事では、そんな新製品の中からUIアーキテクチャ的に気になったものをいくつか紹介する。
※DC-G9のUI解説に比べると、Webページや店頭での短時間の確認しかできていないため、記載内容に誤りが含まれることがあります。
とにかく何もかもがアナログ(ハードウェア)設定、電源OFFでも設定状態が確認できるメリットが言われるが、カスタム設定で登録できるのは、これらの設定以外のものなので、集中設定や情報の確認はやりにくいということでもある。
「分かり易くて、不便」これは、ズームレンズでさまざまな被写体をづぎつぎと撮影していく現在の撮影スタイルとは真逆な価値観である。
多分ブランド戦略としてこのようなUIにしていると思うが「スローフォト」という方向性は高価な単焦点レンズビジネスを展開するためには不可欠な要素なのだろう。
トップの画像はX-H1で撮影したサンプルです。すごく綺麗です。
十字キーを持たない背面が、業界に衝撃を与えた功績は大きい。
今まであることが当然だった十字キーを無くすことができたのは2つの置き換えによって実現している。
①ダイレクトボタン不足を十字キーに割当ていたが、それをタッチ画面に置き換え(Qメニュー)
②再生モードやメニュー操作のカーソル操作はジョイスティックに置き換え(タッチだけでも十分に操作可能)
フジフィルムの操作系は、パナソニックのDC-G9と似ているところがある。
これからのデジカメUIのトレンドになってくるような気配を感じる。
・電源がレリーズ部にあり、クイックな撮影開始が可能
・タッチ操作もできるQuickメニューとFnボタンによってダイレクト操作系の柔軟なカスタマイズができる
・フォーカスレバー(ジョイスティック)と多彩なモードによるフォーカス系機能の充実
演出を徹底的にカメラがサービスするコンセプトで、特に自撮りを中心に多彩な演出メニューが用意されている。
従来のシーンモードのように、基本的な設定の提供だけでお任せ撮影するのではなく、そのシーンに合った文脈で機能やUIを提供し、シーンの標準設定から少しだけ調整を加えることで「結果の満足感」と「体験の満足感」の両方を与える「シーンシフト(補正)」または「シーン調整」というUIコンセプトになっている。
この考え方は、他の撮影シーンでも適用できる考え方で、パーティーシーンやスポーツ、乗り物、料理など、その撮影に関連のあるメニューを提示することでユーザーが機能を使って満足できる写真が撮れるようになるはずである。
現時点ではまだ実現できていないが、新しいUIの切り口として期待できる。
実は、従来から販売されているミラーレス機 EOS M5とUIそのものはほとんど変わらないとのことであった。(見た目もあまり変わらない)
では何が違うのかと言えば、それは「Kiss-UX」である。
入学式から、夏休みの旅行、運動会、発表会、誕生日会など、長年使われてきたKissユーザーのライフイベントに対して、惜しみも無く高性能を提供し、なおかつシンプルに使えるようにしてあるのだ。
「カスタムすればなんでもできる」という他社デジカメを横目に、Kissモードにカスタム済みのカメラとして売り出すというところがUIとして新しいのである。
各製品画像はメーカーの製品サイトから引用しました。
製品名と画像がリンクになっています。