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PLEN:bitでロールプレイを楽しむ

PLEN:bitは手のひらサイズの小型ロボットキットです。去年の冬にKickstarterでクラウドファンディングが成立し、その後は順調に製品が出荷され、現在ではいくつかの販売ルートでも入手できるようになってきています。

今年も10月23日から12月6日までの期間で新しいクラウドファンディングが始まりました。従来のmicro:bitでコントロールするモデルだけでなく、M5Stackを使ったモデルが登場しさらに色々なことができそうで今後の展開が楽しみになってきています。

完成してからが本番

PLEN:bitはとてもシンプルな構成で出来ているため、組み立ては直ぐに終わってしまい、ディアゴスティーニのような長期間に渡る楽しみはありません(笑)

きっと多くに人が組み立て終わって、いくつかのモーションをMake Codeでプログラミングしたら、次に何をしたら良いか迷ってしまっているのではないでしょうか。

そこでお勧めしたいのが「ロールプレイ」です。ロールとは役割のことで、何かのキャラクターに変身させる遊び方です。

一般家庭やオフィスに導入するためのロボットを開発する場合には何らかの役割をプログラミングして、必要に応じてキャラクターを設定することになります。それと同じことをPLEN:bitにもやってみようということです。

初期状態では、ちょっとしたダンスを踊れるカワイイロボットという役割しか持たないPLEN:bitですが、自分の好きな役割やキャラクターを与え、それをユーザーが持ち寄って「うちの子自慢大会」をやれたら楽しそうだなと密かに思っていたりします。

キャラクターを考えてロールプレイ

ロボットの役割には大きく、機能的なものと関係的なものに分けることができます。この2つが組み合わされることでロボットのキャラクターが作られていくことになります。

機能的な役割は、私たちが一般的に考える「役に立つ作業」をおこなうことです。掃除をしだり、通訳をしたりすることがこれに当たります。

PLEN:bit単独では機能的な役割をすることは難しいのですが、他の機器をコントロールすることは十分可能ですので、そういう方法を考えてみると良いかもしれません。

もう一つの関係的な役割は、自分の分身であったり、パートナーであったり、ペットや家族といった特別なものであったり、もっと道具に近いものであったり、自分や家族にとってどのような存在なのかということです。

火星に移住するための自分のアバターでも、中世の騎士でも、何かの機能を持たせるつもりならその職業を考えてみましょう。

PLEN:bitを何かにする一番簡単な方法は「外観を変えてしまう」ことです。もちろんプログラムを書いて機能的動作を作ったり、仕草などの振る舞いを作っても良いのですが、それらは一旦おいておいて先ずはキャラを与えることで一気にテンションが上がります。

外観でキャラを作る方法には「コスチューム」と「アイテム」があります。

こちらが、私がPLEN:bitを中世の騎士にしようとしたものになります。スケッチを描いてアルミの板を切って当たり付けして装着してみた写真です。本当はここから細かい加工をして完成させたかったのですが工房作業が億劫で挫折してしまいました。

そこに救世主が登場!!

そんな中PLEN Projectの方からクラウドファンディング中のモデルに採用されている腕パーツをプレゼントしていただくことになりました。なんとあの有名なブロックで腕を拡張することができるようになっています。

手の部分がパチンとはずれ、そこがブロックの接続形状になっています。3Dプリンターで作られていますが精度に問題はなくブロックの取り付けもしっかりしています。

例えばこんな風にアイテムを持たせることが簡単にできます。手に持つアイテムはそのキャラクターの職業や役割を表現するのに一番簡単な方法なので、あっという間に騎士にすることができました。

コスチュームにも対応してみる

新しい腕パーツでは先端に何かを持たせることができますが、それだけでは少し物足りなかったのでコスチュームにも対応できるようにしてみました。

PLEN:bitは腕や脚の動作がシンプルで範囲がそれほど広くないためボディのあちこちにコスチュームパーツをつけられる空間があります。

試しにレゴブロックを両面テープで貼り付けてみました。参考に装飾パーツも付けてみましたがいかがでしょうか。

今回はLEGOブロックの種類が限られていたのでちょっと中途半端になってしまいましたが、実際LEGOの種類は非常に多いのでこだわって作ってみるのも面白いと思います。

ツインドリルジェットモグラ号と接続

micro:bitはイギリスのBBCがSTEM教育のために開発したもので、システムデザインを学ぶ上で重要な要素である「ユーザーインターフェイス」と「機器間通信」を簡単に実現できるように作られています。

PLEN:bitもこの優れた特徴をそのまま引き継いでいるため、PLEN:bitを外部からコントロールしたり、PLEN:bit同士を連動させることが簡単にできます。

こちらの写真は、PLEN:bitとツインドリルジェットモグラ号を並べた写真になります。厚みは違いますが縦横の大きさがほぼ同じです。

さらに上に立たせてみると上手く立つことができました。PLEN:bit君がツインドリルジェットモグラ号を操縦(動作命令を送る)させてドライブに出かけることができました。

micro:bitとLEGOブロックの2つの「接続」を手に入れたPLEN:bitが今後どんな展開をしていくのか楽しんでいきたいと思います。

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