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なぜ腐女子は男×男にこれほどまでに夢中になってしまうのか

私はBL同人が大好きだ。
素晴らしいアニメを視聴した後は時間を忘れてpixiv検索に耽ってしまう。
そして作品の中に出てくる男性キャラ達がわちゃわちゃしたり、「こ、こんなことまで!?」というあれやこれやをしちゃってるイラストや漫画を眺めては骨抜きにされている。
性癖に刺さる絵師を見つけてしまったらもう大変。その方が描いた同ジャンルのイラストを漁り、別のジャンルでも自分が過去にハマったものと被る作品がないか確認し、Twitterのアカウントが記載されていればそちらも掘り下げ…と大変忙しくなる。特にお気に入りのイラストには恐れながらコメントもさせていただく。胸が高鳴りすぎて「ありがとうございます」と綴るのが精いっぱいなのだが。(素晴らしいイラストを前にすると感謝の言葉しか出てこないのは不思議なことだが、心の中に熱い何かが生まれ、暴発してヤバみが増し、憧憬、胸の高鳴り、喜び、切なさと様々な感情が渦巻き、それを言葉にしようとするとどうしても「ありがとう」の一言に尽きてしまう)
そして気に入ったイラストを何回も見返し、仕事中も寝る直前もその絵師が描いたワンシーン、ワンカットのことをずっと考えている。というか今も。これはもう恋である。
そしていつも思うのだ。

「どうして男同士の恋愛はこんなにも私を惹きつけてしまうのか」と。
今日は私は長きにわたってなあなあにしてきたこの謎を解明するため、順を追って考えてみようと思う。

自分の性癖を分析してみる


BL大好物の私だが、実はこんなふうに我を忘れて夢中になってしまうのはごく一部の商業BLの先生の作品を除いて二次創作限定だったりする。
そしてハマるジャンルの99%は少年漫画が原作のもの、またはスポーツやバトルものなど、少年漫画要素がある作品だ。
このあたりに私のBLへの性癖を解き明かすカギが隠れているように思う。

少年漫画は良い。スポーツでもバトルでも、男たちが自分の大切なもののために闘う姿はBLというフィルターを抜きにしても強く胸を打つ。そして彼らは戦いを通して、またはチームメイトや敵との関りを通して変わっていく。「誰とも関わらなくて良い」とか言ってたやつが仲間との絆を深めていき、打ち解けて冗談を言い合ったりする。先日某駅伝アニメを視聴していた際は、最初は不愛想だった主人公がどんどん仲間思いになっていく様子を見て胸の高鳴りが止まらなかった。

鍵は彼らの強い「関係性」にある

戦いの場にいるのは男性のみであることが多い。多くのスポーツは男女で競技が分かれるし、そもそも私の性癖が「少年漫画」なのだから、バトル要素の強い作品でも登場人物の多くは男性なのである。
男だけの世界で、彼らは互いを認め合い、高め合い、小休止にじゃれ合ったりする。恋愛感情の前に、仲間としてライバルとして相手を強く思っているのだ。
だからこそBL同人は尊い。そんなふうに強く意識し合っている者同士にもし恋愛感情が生まれたら、そんなもんめちゃくちゃ惹きつけ合ってしまうに決まっている。ベースとして相手への強い感情(尊敬、畏怖、ライバル心)があり、そこにプラスで生まれる恋愛という感情…だからこそ、BLは私を虜にして止まないのである。産地直送の素晴らしい米で作ったシャリに恋愛感情というキラキラのネタを乗せる、BLの尊さは寿司に似ている。酢飯だけでも十分なのにネタと一緒になることで無限の美味しさが広がる。これこそが私が男性同士の二次創作を求めてしまう理由だろう。

もちろん解釈は人それぞれ


もちろん腐女子の方々がBLにハマる理由はここに書いたものが全てではないだろう。これはあくまで私のケースだ。まったく当てはまらない人もいると思う。
だけど私はどうしても言語化しておきたかった。長きにわたる私自身への疑問を解明してみたかった。この文章を書いたことで、ある程度考えがまとまってスッキリしたのでまたpixiv検索にいそしむことができる。満足である。

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