日本の潜水艦 その悲しい過去とこれから No4889
今でもそうなのだがいつだったか 小生 潜水艦映画が好き と書いたことがある。
そんな潜水艦だが 日本には潜水艦にまつわるにがーーい過去がある。
こんな記事がでていた
記事にはこう書かれている(一部引用します)
太平洋戦争で日本海軍は壊滅するまで戦った。軍艦大和、武蔵以下の艦隊戦力や
航空部隊は、すり切れるまで戦い終戦を迎えた。
中でも、潜水艦はことごとくが沈む結果となった。合計174隻のうち131隻が沈没
している。生き残った43隻も多くは終戦直前の完成であり未出撃である。つまり
作戦に参加した潜水艦は、ほぼ沈んだのである。
実際には潜水艦だけではなく 戦艦・空母とう第二次世界大戦終了時には日本海軍はそのほとんどすべてを失っていた。
潜水艦しては 記事では潜水艦開発で「空調設備」が置き去りにされた故、長時間潜水が出来ず、それが多くの潜水艦を失った理由であるとされている。この話は例えば「ゼロ戦」が乗員を守ることは考慮されない設計(それ以上に軽量化にこだわった)だったのでパイロットの消耗が著しく それが航空戦力の劣勢につながったと言われる点と一致しているのかもしれない。
著者の方は潜水艦作戦がうまくいかなかった理由として
戦略用途(アメリカ沿岸部などを攻撃目標とする)ではなく艦隊攻撃に使用したこと
整備方針が一定せず航空機搭載型や水上高速型といった手間がかかるものを多種建造したこと
作戦遂行時に本部からの指示を多用し無駄な通信を多くしたこと
などを挙げている。そのうえで こう書かれている
現在において、これは海上自衛隊における反面教師でもある。潜水艦は敵国の後方撹乱
と戦力分散の強要に用いる。整備方針もそれに最適化させている。
活動も艦長一任とする。これはすべて日本海軍の失敗を踏まえた方針である。
しかし。。。。。
(今回の自民党総裁選挙でも潜水艦にまつわる話題も議論されているようだが・・)
現在の日本の海上自衛隊では22隻運用が始まっているのだが。。。。 こんな意見も
ここでは 22隻を運用することは現実的にはかなり無理があるように書かれている。
大型潜水艦を建造するという 現在の方針ではなく小型潜水艦を考慮すべき、それでも潜水艦隊の縮小は不可避 というのが こちらの記事での結論のようです。
もう一点気になる点があります。
現在の海上自衛隊の潜水艦は
三菱重工・神戸造船所
川崎重工・神戸工場
の二つの工場で建造されていますが この2工場かなり近いです。
神戸 ポートアイランドの西側に両工場が並んでいます。神戸港の遊覧船等に乗るといずれの工場でも潜水艦を作っているのを見ることが出来ます。
グーグルアースで拡大すれば どちらの工場でも潜水艦を建造中・・・
って これ見えていいんでしょうか???
神戸という地点のかなり近い場所で建造しているのはリスクがありそうな気がするのですが?
アメリカ海軍の「空母」も それを建造できるのは1か所だけなので 工場を攻撃されることは さほど考えなくても良いと 言いたいのかもしれませんが、日本の場合ミサイルの標的にされるリスクを考える必要があるように思えます。