理想はわかる だが現実は 自家用車考 No4926
7年以上前にも書いていた、
以前 大阪のラジオCMで(確か自動車保険絡みだった様な・・)
「私は車 日曜日は買い物やドライブ、
月曜日は車庫
火曜日も 水曜日も木曜日も 金曜日も 車庫
土曜日は買い物か車庫」
と言う、半分笑えないものが有った。現実に自家用車の稼働率は3%程度と言われている。
これは日本に限ったことではなくどこの国でも同じようなものである。
たとえ自動車通勤したとて 1日往復4時間も通勤に掛ける人は殆ど無いだろうが その人の車ですら 通常日で17%弱 どにち入れればもっと下がるのでは??
それを(稼働率を)上げる手段の一つとしてウーバー等のライドシェアが考えられるがそれとて自身が運転すると まあ稼働率30%にするには並大抵ではない。
先般 テスラが発表した「ロボタクシー」も自家用車の稼働率を上げる可能性はあるが・・
少し引用すると
ロボタクシーとは、運転の主体がクルマで、乗員が運転することを想定していない
自動運転レベル4で運用される商用車を指す場合が多い。
テスラのロボタクシーの特徴は、そのボディ形状にある。
ボディ寸法の詳細は非公開だが、大人4人が乗車できる中型クーペで、ドアは跳ね上
げ式だ。
<中略>
特に、自動車業界の関心が高いのが、前述した「ロボタクシー」を今後、テスラが
どのように応用するかという点であろう。
具体的にいえば、ユーザーがロボタクシーを購入し、日常生活の中では乗用車とし
て使い、また自分が利用しない時間にはロボタクシーとして旅客の営業行為をする
という、いわば「乗用車の公共化」だ。
見方を少し変えれば、自家用車を使って旅客行為を行うライドシェアの進化版と
いえる。
とある。市場はこの発表を受け テスラの株価は下落した。
記事ではこうも書いている
価格を3万ドル(1ドル150円換算で450万円)程度で実現するというのだから、個人
の所有に対する動機づけに成り得ると思う。
これを完全自動運転でライドシェアに活用すれば、オーナーはその収益によって
新車購入費用やメインテナンスコストをカバーすることが可能となるかもしれない。
ただ、世の中にはそれを受け入れる人は少ないのではないか?というのが市場の答えのようである。
自身の所有する車が、自身の使用しない時間であっても自働運転ながら全く見ず知らずの人を乗せてどこかを走る?? 確かに それを良しとする人は・・少なくとも小生は良しとしない
もし 緊急で車を使用したい時に自身の乗用車は見ず知らずの人を乗せてどこかに運んでいる最中。。仕方なく自分自身が別の「ロボタクシー」を呼ぶ羽目に。。ということが大いにあり得る
自身で車を所有するということは自分自身の勝手気ままな都合であっても自由にそいつに乗れるということに他ならない。
小生が思うに
ロボタクシーを所有し自身が使わない時はタクシーとして出て行っても構わない
という人は そもそも自分自身で車を買わないのでは❔?
(おそらくそのほうが安くつく)
どうもテスラの今の指向は 「車を個人で所有する」という今の自家用車購入層の考え方に反しているような そんな気がするが・・・・
自動運転にこだわるあまり 本末転倒な策を弄しているように思えてならない。
(まあ 市場もそのように考えているようですが・・・)
少し 方向転換する必要があるのではなかろうか??