新電力はもはや・・・・・・ No4395
数年前までは 小生の勤める会社でも新電力会社が営業に来ていた時期もあり、それに対抗して本来の管轄である関西電力も電気料金の個別値下げ交渉に応じてたりしていた時期があった。
ある意味 電力自由化を感じた時であった。
しかし その後 原油高・円安等で原料費が上がり新電力会社が値上げせざるを得なくなり場合によっては新電力会社から電気を買うほうが高くなってしまっている現象が出ている。
慌てて 元の管轄電力会社に戻そうとしてもそれを拒否する場合もあるようだ。電力自由化が生んだ悲劇・喜劇なのかもしれない。
こうなると管轄の電力会社も強気である。今まで値下げしていた個別使用者に対してその契約期間が終了すると価格を正規のものに戻し始めている。
そこには 関西電力の電気料金が今 東京電力等と比較して割安であるという事実もある
火力発電所比率の高い東京電力に比べて 原子力発電所が稼働している関西電力や九州電力は原価が安い状況が生まれているからである。
その個別値下げを実質的に取りやめるとのことが 小生が務める会社にも 電力会社から通達があった。
電力会社の営業さんと話する機会があったが 完全に電力自由化以前の状態に戻った感があった。
「会社の方針です」
という一言にすべてが集約されているような気がした。
やはり 自由化して公正な競争がなされて初めて価格は下がるものなのだと痛感した。
競争相手がある無しでこうも変わるもなのだと。
もはや電力会社は顧客を向いていないようにも思えた。
暫くはこの状況が電力では続くような気がする。それが正しいのか悪いのかはわからないが新電力に移行した使用者たちが戻ってきた際にした仕打ちが 今度はいつか電力会社にしっぺ返しになるのでは??とひそかに期待したいが。
ただし 新電力会社に再度価格競争を仕掛ける体力があるのだろうか???小生にはもはやそれは無いのではと思えるが。