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まもなく立春ですが BYDの負債?? No5035
今日から2月である。
今年はカレンダーが変則で 明日2月2日が節分、明後日2月3日が立春となる。
昔の人々は 立春を起点として物事を考えることがあり、最近ではあまり言わなくなったが立春から210日経過した9月初旬を 二百十日(ニヒャクトウカ)と呼び台風来襲の要注意日としていたし、稲の開花期と重なるため、台風による被害を受けやすい時期として、農家では厄日として警戒されてきました。商取引等では そこから転じて期日の長い(支払日起算で180日後を期日とするので締め日からすると210日かかる)手形のことを台風手形と呼び それだけは勘弁してほしいと受け取り側は言っていたものだが(受け取ることが厄日に・・・・・)
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日本では流石にまもなく「手形」は廃止される。
決済までの猶予期間は短くなるのが世界の潮流だと思っていたが・・・・・・
こんな記事が出ていた
中国の電気自動車BYDに「巨額の隠れ負債」が膨らんでいる可能性が発覚…
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記事冒頭を引用すると
電気自動車(EV)の販売台数がテスラを上回り、成長著しい中国EV大手のBYD。
そのBYDに「巨額の隠れ負債」を抱えていることを香港の調査会社GMTが指摘
していると、米メディア「ブルームバーグ」が報じた。
GMTはかつて、中国恒大集団の財務問題をいち早く指摘し警鐘を鳴らしたこと
で知られている。
とある。
今やEV車販売で世界一のBYDに関する記事である。中国系のメーカーは仕入れたものに対する支払期日が長期になることが多々あるのだが、なんとBYDの場合平均支払い期間は275日に達しているのだそうだ(EV車販売のライバルであるテスラは90日以内だという アメリカの会社ではそれでも長いように思えるが)。
BYDへ納入している業者は その代金を9カ月以上後に受け取っていることになる.
基本的にはBYDの計上手法は会計基準には違反していない。
と記事は明言している。其れは間違いない。
しかし 仕入れたもの代金を受け取るのが長期化するのは納入業者の体力を確実の奪うし、その期間の運転資金を調達するため金利支払いも増えるのも間違いのない事実である。
記事ではこう警鐘を鳴らしている
米国会計基準(US GAAP)や国際財務報告基準(IFRS)では、こうした金融取引
が負債、キャッシュフロー、流動性リスクに与える影響をより適切に評価できる
よう開示要件が改訂されている。
関西のエレクトロニクスメーカーで パナソニックとシャープを比較すると昔は明らかにパナソニックのほうが支払いサイトが短かった。率直に資金力の差=会社の体力の差であった。景気が良い時はそれでも回るのだが 景気が悪くなるとてき面にその体力差が表に出てくる。
BYDも売り上げを増大させている期間はそれでもいい(売上金の回収は早いのでそれで9カ月前のものの支払いをすることは容易い)が それが終息した場合に果たして9カ月前に仕入れた物の代金を確実に支払っていけるのかどうか???
香港のGMTが中国恒大集団の財務問題をいち早く指摘したのも 同様の動きだったのか?
非常に気にかかる こやじである。