オバケ_ニンジャクラン

ニンジャスレイヤーTRPG:追加ソウル案『オバケ・ニンジャクラン』

初めに

 この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」に『オバケ・ニンジャクラン』を追加する、非公式のルールセットである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを、自由にセッションへ導入することが出来る。オバケ・ニンジャクランのPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいか、よく確認を取ること。

※当記事は第2版に対応したリメイク版が公開されている。

『オバケ・ニンジャクラン』

概説:NMやPCはこのルールセットを用いて、原作のウィルオーウィスプやスペクターのような、オバケめいたニンジャたちを産み出すことができる。便宜上、ウィルオーウィスプに憑依しているアーチ級ソウルの名前を借りてオバケ・ニンジャクランとしているが、利用の際はそれぞれのニンジャに合わせたクラン名を自由に設定して良い。

効果:オバケ・ニンジャクランに連なるソウルを宿したニンジャソウル憑依者は、段階を踏んで人ならざる者へと変化していく。また、その性質は大別して『ヨーカイ』と『ユーレイ』に分けることができる。一度に紹介すると混乱を招くため、以下の表で最低限情報を纏めた後、順を追って説明する。

オバケ・ニンジャクランのサマリー
【ジツ】値:獲得するスキルや力
1:専用リストから●を1つ獲得。これらの効果は組み換え不可。
2:『☆ユーレイ』または『☆ヨーカイ』を獲得する。これらのジツは組み換え不可。
3:専用リストから●●を1つ獲得。これらの効果は組み換え不可。
4:専用リストから★を1つ獲得。
5:専用リストから★を1つ、または★★を1つ獲得。
6:専用リストから★を2つ、または★★を1つ獲得。
7:アーチ級ルールに沿って★★★を獲得。
弱点:『不浄の炎』や『妖刀ベッピン』により【体力】にダメージを受けた場合、同等の
【精神力】ダメージを受ける。またサイバネ、バイオサイバネを1枠でも埋め込んでいる場合、
★★★が一切使用できなくなる。

専用リスト
『●青白い肌』
『●輝く瞳』
『●鋭い牙』
『●●ジゴクの篝火』
『●●サンズの冷気』
『●●オヒガンの印』
『★超自然的臓器』:前提『☆ヨーカイ』
『★電子のゴースト』:前提『☆ユーレイ』
『★オバケ・キネシス』:前提『☆ユーレイ』
『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』:前提『☆ユーレイ』
『★ノロイ・ジツ』
『★ウラメシヤ・ヴェンジェンス』
『★★グレーター・ヨーカイ』:前提『☆ヨーカイ』
『★★オヒガン・エンハンス』:前提『☆ヨーカイ』
『★★カラテドレイン』:前提『☆ユーレイ』
『★★ノリウツリ・ヘンゲ』:前提『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』
『★★グレーター・スピリット』
『★★★ヒトダマ・ジツ』
『★★★アーチ級ノリウツリ・ジツ』

特殊な扱いを受ける自由選択スキル
『◉痛覚遮断』:スキルトレーニングの際、前提を無視して獲得可能。
『☆ユーレイ』持ちの【体力】を強化できるわけではないので注意。

オバケ系の【ジツ】1

●青白い肌:【体力】+1。火炎ダメージ回避難易度+1。
●輝く瞳:【精神力】+1。電磁ショックダメージ回避難易度+1。
●鋭い牙:『近接攻撃ダイス』+2。毒ダメージ回避難易度+1。
※これらのスキルの回避難易度増加効果は自身が受けるペナルティである。

オバケ系の【ジツ】2

☆ヨーカイ:▲のバイオサイバネ、または▶▶のサイバネを1つ選び、その効果を得る。生体LAN端子などの前提は無視する。ここで選んだサイバネはサイバネ埋め込み総数や狂気に影響せず、電磁ショックなどの影響で機能停止することもない。ただし通常のサイバネと合わせて『クロームハート』と『バイオサイバネ胴体』のような通常実現不可能な組み合わせを行うことはできず、通常の増設ユニットの基部とすることもできない。サイバネを選択できるのは一度きりであり変更は不可。『★★★異形常態化』とは異なり、戦闘用バイオサイバネを選択した場合、武器スロットもバイオサイバネとなる。尚、このジツを持つニンジャは並のサイバネ医師にはどこがどうなっているのかまるで見当のつかないモータルとはかけ離れた肉体を持つため、通常のサイバネは埋め込み総数3枠分までしか利用できない。このジツを獲得するまでに4枠以上になっていた場合、3枠以下になるように捨てること。NMが許可するならその場で購入価格の半分の万札で売却を行ってもよい。
☆ユーレイ:術者の【体力】基礎値は【ジツ】値と同値になり、オバケ・ニンジャクラン専用のものを除くスキルやジツによって【体力】を増強することもできなくなるが、代わりに『ダメージ軽減1』を得る。この『ダメージ軽減』は『☆カラテミサイル』に属するジツによる射撃には無効。また術者は『連続攻撃2』『連続攻撃3』を【カラテ】ではなく【ニューロン】が成長の壁を突破するごとに得るようになる。『ボス級の敵』でないキャラクターは属性ダメージ以外で『☆ユーレイ』にダメージを与えることができない。サイバネを含む装備は一切不可能となり『☆ユーレイ』となる前に持っていた装備は『★★★共振装束生成』で生成したものを除き全て利用できなくなる。アジトへの保管や、売却、割譲は可能。またユーレイは『連続側転』ではなくバイオ飛行翼のような『飛行移動』を用いる。ユーレイに対する『サツバツ!』の発生は完全に無視される。また、ユーレイによる『素手』または『スリケン』による攻撃には後述の『オバケ・ハンド』の効果が適用される。尚『★★★半神的存在』を持っている場合は単純に素の【体力】が【ジツ】値の1.5倍(端数切り上げ)となる。
オバケ・ハンド:このニンジャが『素手』『スリケン』『カウンターカラテ』による攻撃を行った場合、属性ダメージ以外の【体力】ダメージは、本来与えるはずだった【体力】ダメージと同等の【精神力】と【回避ダイス】へのダメージに置き換えられる。

オバケ系の【ジツ】3

●●ジゴクの篝火:『素手』または『スリケン』による攻撃を行う際、出目に6の目が1つでも含まれていた場合、そこに『火炎ダメージ1』を追加する。他の属性ダメージとは重複しない。
●●サンズの冷気:『素手』または『スリケン』による攻撃を行う際、出目に6の目が1つでも含まれていた場合、そこに『回避ダメージ1』を追加する。属性ダメージとは重複しない。
●●オヒガンの印:『素手』または『スリケン』による攻撃を行う際、出目に6の目が1つでも含まれていた場合、そこに毒属性の『精神力ダメージ1』を追加する。他の属性ダメージとは重複しない。

オバケ・ニンジャクランの拡張

★ノロイ・ジツ:視界内の敵1体を対象に『その他の行動』として【精神力】を2消費し発動。判定難易度はHARD。敵は直ちに『回避ダイスダメージ2』を受け、次ターン以降のターン開始時に得られる『回避ダイス』も
2減少する。ただしターン開始時、術者の視界外にいた場合は『回避ダイス』の減少は発生せず、同じ対象に『ノロイ・ジツ』を複数回使っても効果は重複しない。『ノロイ・ジツ』の対象となったキャラクターは『その他の行動』として【ニューロン】判定U-HARDを行い、これに成功することでも『ノロイ・ジツ』の効果を終了させることができる。

★ウラメシヤ・ヴェンジェンス:手番開始時に【精神力】を2消費し発動を試みられる。判定難易度はHARDである。発動に成功した場合、その戦闘中術者は敵の攻撃によって自身の【体力】または【精神力】にダメージを受けるたびに攻撃を繰り出してきた敵へ『回避ダイスダメージ1』を与えることができるようになる。時間差回避可能な攻撃はまとめて1回とみなす。この効果は『カウンターカラテ』に対しても発動する。

★超自然的臓器:取得前提『☆ヨーカイ』:『☆ヨーカイ』で選択したサイバネに対応した▷または△の増設ユニットを1つ選び、その効果を得る。ただし『ジツ拡張サイバネ』の選択は不可。余暇を使ってこのジツを覚え直すことで増設ユニットの内容を変更することも可能。このジツによって獲得した『第二の心臓』が破壊された場合も同様にこのジツを覚え直すことで『第二の心臓』を再生することができる。

★オバケ・キネシス:前提『ユーレイ』:『カタナ』の装備が可能となる。この『カタナ』による攻撃は攻撃難易度が+1されてしまうが、【精神力】を1消費することでそのマップにいる間、術者が獲得している『●●ジゴクの篝火』『●●サンズの冷気』『●●オヒガンの印』と『近接攻撃リーチ+1』の効果を乗せることができる。『カタナ×2』や『ノダチ』は不可。『カタナ』による攻撃は『オバケ・ハンド』が適用されず通常通り【体力】へのダメージを与える。

★オバケ・ノリウツリ・ジツ:前提『☆ユーレイ』:【ニューロン】が自身の【ジツ】値未満かつ『成長の壁(2)』を越えた能力値を持たない
『ニンジャ』または『モータル』に対して『素手』による攻撃を行いその【精神力】を-1以下にした時に【精神力】を1消費して発動を試みられる。判定難易度はHARDである。発動に成功した場合、対象を『ノリウツリ状態』とする。『ノリウツリ状態』は術者が死亡または行動不能状態となるか手番開始時に効果の終了を宣言するかシナリオが終了するまで持続する。またNMは重要なNPCなどを個別にこのジツの対象外であると宣言してもよい。『アーチ級』『リアルニンジャ』『◉不屈の精神』『◉IRCコトダマ空間認識能力』を持つキャラには使用不可。

◆ノリウツリ状態◆
・対象は術者の味方として扱われ術者が操作を行う。
・対象の行動順が術者の直後となる。既に行動を終えている場合は次ターンから。
・対象への『精神力ダメージ』は術者が受ける。
・自発的にノリウツリ状態を解除した際、術者は対象の【精神力】を−1とすることを選んでもよい。
・この効果が適用されている間は術者の手番がスキップされる。
・対象が移動した場合術者も対象と隣接するマスへ直ちに移動しなければならない。
・ニンジャソウルの闇や狂気のペナルティは【精神力】負荷以外は無効化される。
・ノリウツリ状態が解除されたターン対象は行動ができない。
存在秘匿:対象を『ノリウツリ状態』にしている術者は『存在秘匿』状態となる。この状態の術者は他者の視界に映らず単体を狙った攻撃の対象にならない。術者を中心点とした『爆発』を発生させることも不可。『ボス級の敵』のみ術者と同じ部屋で『その他の行動』として【ニューロン】判定U-HARDを行いこれに成功することでその戦闘中のみ『存在秘匿』状態の術者に対して攻撃が可能となるが『存在秘匿』状態の術者を攻撃対象とした場合その『近接攻撃』『遠隔攻撃』『ジツ』の判定難易度は+2されてしまう。範囲攻撃の難易度は上昇しない。

★電子のゴースト:前提『☆ユーレイ』:【ハッキング】判定を行う際、ダイスが【ジツ】値と同じだけ増加する。また、マップ内の『UNIX』『重サイバネ』『戦闘兵器』と隣接している際、『その他の行動』として【精神力】を1消費し、難易度HARDのジツ+ニューロン判定に成功することで位置が判明している他の『UNIX』『重サイバネ』『戦闘兵器』と隣接するマスへと瞬時に移動することができる。また、このキャラクターは『戦闘スタイル:直結攻撃』を得る(LAN直結攻撃用ケーブルと用いる場合と同じく【ワザマエ】HARDで判定を行う)。この直結攻撃で体力を0以下にした『戦闘兵器』は、術者が望むなら【体力】を最大値の半分(端数切り上げ)とした状態で復活させてもいい。その場合その戦闘兵器は『ノリウツリ状態(戦闘兵器)』となる。『ノリウツリ状態(戦闘兵器)』は術者が死亡または行動不能状態となるか手番開始時に効果の終了を宣言するかシナリオが終了するまで持続する。

◆ノリウツリ状態(戦闘兵器)◆
・対象は術者の味方として扱われ術者が操作を行う。
・対象の行動順が術者の直後となる。既に行動を終えている場合は次ターンから。
・自発的にノリウツリ状態(戦闘兵器)を解除した際、術者は対象の
【体力】を−1とすることを選んでもよい。
・この効果が適用されている間は術者の手番がスキップされる。
・対象が移動した場合術者も対象と隣接するマスへ直ちに移動しなければならない。
・ノリウツリ状態が解除されたターン対象は行動ができない。

★★グレーター・ヨーカイ:前提『☆ヨーカイ』:『☆ヨーカイ』で選択したサイバネが、同系統の最上位サイバネへと変化する。これに加え『超自然的臓器』をも持つ場合、ジツによって獲得したサイバネの埋め込み総数が
6を超えない範囲でそこに増設ユニットを追加することができる。それに加え術者が獲得している『●●ジゴクの篝火』『●●サンズの冷気』『●●オヒガンの印』の効果が『バイオサイバネ』『特殊近接武器』にも適用されるようになる。ただし属性ダメージの重複は通常通り発生しない。覚え直しによる増設ユニットの変更は通常の『★超自然的臓器』と同様に可能だが組み換えの結果『★★グレーター・ヨーカイ』自体が失われてはならない。

★★カラテドレイン:前提『☆ユーレイ』:『オバケ・ハンド』の効果が適用された『素手』攻撃のみで使用可能な特殊な戦闘スタイル『ネガティヴ・カラテ』を得る。この戦闘スタイルを宣言した場合、『連続攻撃』は使用不可となり、『サツバツ!』や『ヒサツ・ワザ』も適用されなくなるが、攻撃命中時に【精神力】を3消費して『カラテ吸収』を宣言することが可能となる。『カラテ吸収』を宣言した場合、通常の『オバケ・ハンド』のダメージに加え、【ジツ】+【ニューロン】の難易度U-HARD判定で成功したダイスの数だけ対象の【カラテ】を減少させる。下限は1。尚、【カラテ】が減少したとしても取り除いた成長の壁はそのままであり、7から4に戻されたとしてもトレーニングの際は2D6ダイスで能力値を成長させることができ、オバケ・ノリウツリ・ジツが持つ憑依対象の能力値への制限にも影響しない。

★★ノリウツリ・ヘンゲ:前提『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』:自身のジツで『ノリウツリ状態』にしたキャラクターに『☆ヘンゲヨーカイ・ジツLv3』『★弾き飛ばし』を使用させることが可能となる。【精神力】消費と判定は術者が行う。『★電子のゴースト』で『ノリウツリ状態(戦闘兵器)』にした対象にも使用可能。対象が『モータル』だった場合『ニンジャ』と同様に『連続側転』『サツバツ!』が使用可能となる。術者の『回避ダイス』を用いてニンジャと同様に『回避』を行うことも可能。『戦闘兵器』だった場合『ダメージ軽減1』を獲得し、『サツバツ!』の行使が可能となり、さらに近接攻撃に『肉体破壊』が適用される。それに加え、【カラテ】12以下のキャラクターによるサツバツ!を無効化する。『ノリウツリ状態』または『ノリウツリ状態(戦闘兵器)』が解除された場合このジツの効果は直ちに終了する。

★★オヒガン・エンハンス:前提『☆ヨーカイ』:手番開始時に【精神力】を2消費して発動を試みられる。判定難易度はHARDである。発動に成功した場合、戦闘終了まで術者は『●●ジゴクの篝火』『●●サンズの冷気』『●●オヒガンの印』の追加ダメージを出目6がなくても発生させられる。

★★グレーター・スピリット:術者は『大型(3×3)』と『近接攻撃リーチ+1』を得る。このジツを持つニンジャはとらえどころのない肉体を持っているため『大型3×3』の中心が壁の内側にあるなら、それ以外の部分が外にはみ出していても通行可能である。ただし、『大型3×3』が壁の外にはみ出している間は移動以外の行動が不可能になる。また、このジツを持つニンジャが占領しているマスは『連続側転』でも通行できない。それに加え、視界内で手番を開始した味方の回避ダイスを+1し、視界内で手番を開始した敵の回避ダイスを-1する。このジツを獲得したニンジャは『広域カナシバリ』を得る。

広域カナシバリ:グレーター・スピリットの視界に入ったボス級の敵でない『モータル』は常時カナシバリ・ジツのものと同様の『カナシバリ』状態となる。この効果はシナリオ終了まで解除できない。グレーター・スピリットの視界内でターンを開始した『重サイバネ』の『モータル』は回避ダイスを得る直前に【ニューロン】判定U-HARDを行い、失敗した場合そのターンの間『カナシバリ』状態となる。

★★サラカゾエ:前提『☆ユーレイ』:皿を9枚数え終わった後、周囲に強力なノロイを解き放つ。【精神力】を1消費して『その他の行動』として発動。術者は直ちに【ジツ】+【ニューロン】判定を行い、4以上の出目の数を数える。成功数が9個未満であった場合、まだ何も起こらず、成功数が次のターンに引き継がれる。攻撃フェイズで『サラカゾエ』を発動しなかった場合、成功数は0に戻る。成功数が9個以上となった場合、直ちに自身を中心とした『爆発(5×5)』を発生させる。この爆発は範囲内の敵全員に回避不能の『回避ダイスダメージ4』を与えた上で『精神力ダメージ2』と『サツバツ!』の効果を与える。ただし出目1が出た場合は単純にダメージ+1となり出目6が出た場合は『ダメージ軽減』と同様のルールでダメージへと変換される。出目6のダメージ変換時は術者の【カラテ】の代わりに術者の【ニューロン】を参照する。2回目以降の使用を行いたい場合、成功数カウントは0からとなる。『ボス級の敵』は【ニューロン】判定U-HARDで『精神力ダメージ2』と『サツバツ!』の効果を無効化できる。

★★★ヒトダマ・ジツ:戦闘中のみ『その他の行動』として【精神力】を4消費して発動を試みられる。判定難易度はU-HARDである。判定に成功した場合『ヒトダマ』が術者の周囲に4つ現れ、以後、視界内で『モータル』または『ニンジャ』が死亡するたびに1つずつ増加していく。術者はヒトダマの数に応じて以下の能力を行使できる。これらの能力を行使する上で判定や追加の【精神力】消費は必要ない。また術者は近接攻撃の回避に成功した際に『ヒトダマ』を1つ消費することで、攻撃してきた敵に対して即座に『火炎ダメージ1』を与えることができる。この回避難易度はNORMALである。このジツを持つニンジャはカトン・ジツのものと同様の『★火炎耐性』を自動獲得する。このジツの効果は戦闘終了まで有効。

1個以上:『カトン・マスタリー』のように『カトン・ジツLv2』を2連続で発動する。
4個以上:『ヒトダマ』を1つ消費し、『グレーター・カトン・ジツ』を発動する。
6個以上:『ヒトダマ』を1つ消費し、『その他の行動』として発動。
自身を中心とした『爆発(7×7)』を発生させ、範囲内にいる全ての敵に対して2D3の火炎ダメージを2回与える。回避難易度はHARD(下限固定)。
9個以上:『ヒトダマ』を2つ消費し、『射撃』の代わりに使用。『移動後使用不可』。視線の通っている敵1体に2D3の火炎ダメージを4回与える。回避難易度はHARD(下限固定)。
13個以上:『ヒトダマ』を3つ消費し、『その他の行動』として発動。
自身を中心とした『爆発(9×9)』を発生させ、範囲内にいる全ての敵に対して3D3の火炎ダメージを3回与える。回避難易度はHARD(下限固定)。

★★★アーチ級ノリウツリ・ジツ:前提『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』で『ノリウツリ状態』とした対象が『モータル』だった場合『ニンジャ』と同様に『連続側転』『サツバツ!』が使用可能となる。術者の『回避ダイス』を用いてニンジャと同様に『回避』を行うことも可能。また術者は『★★ノリウツリ・ヘンゲ』の使用時『☆ヘンゲヨーカイ・ジツ』ではなく『★★グレーター・ヘンゲヨーカイ・ジツ』を使用することができる。

専用家具

【万札:10】冷凍カンオケ:サイズ中:INWなどで使われている、肉体を冷凍保存するための装置。
この家具を持つニンジャはシナリオ終了時に『ノリウツリ状態』にしていたキャラを
この家具の中に保管し次以降のシナリオ開始時に自身と隣接するマスへと
『ノリウツリ状態』かつ【精神力】0の状態で配置することができる。ただしこの家具に保管された
キャラは能力値合計が20以下になるよう弱体化しスキル、ジツ、闇、狂気、特殊効果を持っていた
場合は失われる。どのように弱体化させるかは術者が決められる。装備やサイバネは所持者が
購入可能なものであれば使用可能。装備は所持者自身が購入して装備させてもよい。
サイバネが6枠以上埋めこまれていた場合は6枠以下になるよう取りはずすこと。この際
サイバネの保管や売却は不可。サイバネを追加で埋め込みたい場合は術者の余暇を消費して
サイバネ手術を行うこと。この際もサイバネが7枠以上になる形で埋めこむことはできず
初期【精神力】が0になるような形で埋めこむこともできない。
複数人保管したい場合は人数分の『冷凍カンオケ』が必要。

専用の生い立ちマイナースキル

これらの生い立ちマイナースキルは生い立ちというよりは『死因』『呪い』とでもいうべきものであり、プレイヤーやプレイグループの目指す、ヨーカイやユーレイのロールプレイを補助する形で採用することができる。通常の生い立ちマイナースキルとの共存も通常より行いやすいだろう。これら6種の生い立ちマイナースキルは、D6で決定してもよいし、プレイヤーが選んでもよい。

1『○積もる怨恨』:このニンジャのモータルとしての死は身も凍るような恐ろしい体験を伴う者であった。ニンジャとなって蘇った今も、この怪物は自身をそのような境遇へと追い込んだ何かに対して強い怨恨を抱いている。このニンジャは克服不能の『ニンジャソウルの闇』を2つ持つが代わりに【ジツ】の初期値が+1される。

2『〇変容への恐怖』:自身がオバケめいた存在へと変容していくことに恐怖を感じており、できる限りモータル的な行動を取ろうとしたり、現実の直視を避けたりする。このニンジャはFreikugel=サン作の非公式オリジナルルール『人間性の楔』に従い、『人間性の楔』を1つ得る。ただし、『ユーレイ』となることでその効果を打ち消すことができる『ニンジャ脚力への不信』が出た場合はダイスを振り直す。

3『〇守護霊』:このニンジャはモータルとしての生を終えた時、何かやり残したことがあり、それを果たすため、降り来たった胡乱なニンジャソウルと契約し現世にとどまっている。このニンジャはターン開始時、望むなら獲得した【回避ダイス】を隣接しているキャラクターに合計4つまで割譲することができる。ただし、このキャラクターは【DKK】を獲得するたびに『ニンジャソウルの闇』を得る。この生い立ちを持つ場合『☆ヨーカイ』は選択不可。

4『〇呪われた一族』:かつて邪悪なニンジャのノロイを受けた一族の末裔であり、ノロイを背負って生きてゆく中で苦痛を力に変える方法を学んだ。このニンジャはサイバネの狂気と進行度が重複する『獣化 1段階目』と『狂戦士化化 1段階目』を得てしまうが、代わりに『●マーク・オブ・ザ・デビル(マーク・オブ・ソウカイヤ読み替え)』を得、さらに自身を対象とした『サツバツ!』の出目が-1される(最低1)。この生い立ちを持つ場合『☆ユーレイ』は選択不可。

5『〇研究熱心なカルティスト』:このニンジャはモータルの頃から狂気に取りつかれたように常人を越えるための研究を続けており、偶然か必然か、オカルトめいた狂った実験を繰り返す中、本当にニンジャソウルに憑依されてしまった。このニンジャはレリック『ブードゥー/聖遺物』を初期アイテムとして獲得し、これを捨てることが出来なくなる(他の初期装備アイテムがあれば捨てること)。また、このニンジャは『マキモノ執筆』が可能となる。尚、仮に特殊な状況でこの『ブードゥー』が失われた場合、【ニューロン】が恒久的に-2され、さらにジツの発動を含む【ニューロン】を用いた判定の難易度が+2されてしまう。

マキモノ執筆:このニンジャは【万札:10】と余暇スロット2つを消費して行える特殊な余暇プラン『マキモノ執筆』を得る。この余暇プランを行った場合、その場でD6を振る。出目が1~3だった場合『胡乱な紙束』を得る。出目が4~5だった場合、『*マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ*』を得る。出目が6以上だった場合『*グレーター・マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ*』を得る。
『胡乱な紙束』:胡乱な妄言の書かれた紙束だが、その文面の中にはニンジャ真実を言い当てた
一文が隠されているかもしれない。このアイテムは『マキモノ執筆』の際に消費することで
その出目を+2することができる。このアイテムは消耗品だが複数個同時に所持することが出来、
複数個同時に使用することも可能。売却は不可。

6『〇ハーフ・ヨーカイ』:このニンジャは身体の異形を隠しつつ、少なくとも100年の間、モータルの社会に溶け込みつつも、その一員となることはできないはぐれ者としてしぶとく生きてきた。その中で蓄積された知識と技能は、昔と比べ、はるかにニンジャソウル憑依者の増えた現代のネオサイタマでも大いに役立つだろう。このニンジャは『●トラップ対処知識』『●不屈の精神』『●頑強な肉体』『●常人の3倍の脚力』『●緊急ブリッジ回避』『★毒物無効』を得、さらに自身を対象に『サツバツ!』が発生した場合、出目6の効果をダメージ+D3に、それ以外をダメージ+1に変換することができるようになるが、各種サイバネ、バイオサイバネを使用することが出来ず、成長の壁を突破することも出来なくなる。この生い立ちを持つ場合『☆ユーレイ』は選択不可。

オプションルール:NMは『〇ハーフ・ヨーカイ』のPCと共にセッションを行ったPCに対し、余暇の処理を行う前【ジツ】値と同じだけのダイスを振ることを許可してもよい。その中に6の目が含まれていた場合、そのPCは『〇ハーフ・ヨーカイ』の持つ知識によりD6でソウルの格を判定できる。ただし、ここでソウルの格が判明しても『カルマ・ロンダリング』のように即座に能力値が上昇したりしない。尚、この効果で『〇ハーフ・ヨーカイ』のPC本人のソウルを鑑定することはできない。

オバケ・ニンジャクランのデータを利用したNPC

◆ウィルオーウィスプ(種別:ニンジャ/アーチ級)近接攻撃ダイス10 回避ダイス6
カラテ     6  体力   20
ニューロン   5  精神力  15
ワザマエ    1  脚力    3
ジツ      7  万札    0
スキル:『拘束』『頑強なる肉体』『痛覚遮断』『輝く瞳』『ジゴクの篝火』
装 備:『パーソナルメンポ』『タクティカルニンジャスーツ』
ジ ツ:『☆ヨーカイ・ボディ』『★超自然的臓器』『★★グレーター・ヨーカイ』
『★★オヒガン・エンハンス』『★★★半神的存在』『★★★共振装束生成』
『★★★ヒトダマ・ジツ』『★火炎耐性』
異 形:『ゾンビー異常筋力【バイオサイバネ腕(多腕)読み替え】』
弱 点:電磁ショックダメージ回避難易度+1。
◆スペクター(種別:ニンジャ)近接攻撃ダイス3 回避ダイス8
カラテ     3  体力    6
ニューロン   8  精神力   8
ワザマエ    3  脚力    2
ジツ      5  万札    0
スキル:『青白い肌』『サンズの冷気』
装 備:なし
ジ ツ:『☆ユーレイ』『★ノロイ・ジツ』『★★カラテドレイン』
弱 点:火炎ダメージ回避難易度+1。

ルールセットの改訂について

 このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。改訂が行われた場合、変更、追加が行われた箇所は基本的に明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

2019/06/20:『★★グレーター・ヨーカイ』獲得後、【ジツ】値3で獲得した自動獲得スキルの効果がバイオサイバネ、特殊近接武器にも適用されるように。『★★★ヒトダマ・ジツ』でヒトダマを消費しての能力行使に判定が必要ないことを明記。『★★ノリウツリ・ヘンゲ』が『★★電子のゴースト』で操っている『戦闘兵器』にも使用可能であることを明記。
2019/06/21:ノリウツリ状態、アーチ級ノリウツリ状態でノリウツリ対象の体力が-1以下になった場合の処理を明確化。アーチ級ノリウツリ・ジツのソウル吸収をアーチ級ニンジャに対して使用不可に。ノリウツリ系のジツを使用した後のノリウツリ行使者のアイテムについての処理を明記。ノリウツリ系のジツを持ち、かつ『★★★共振装束生成』などで防具の装備を行っている場合の処理を明記。ノリウツリ系のジツに『灰の中からアイテムやサイバネを回収することは可能』の一文を追加。
2019/06/22:オバケ・ハンドがカウンターカラテにも適用されることを明記。ノリウツリ系のジツの効果中は、ノリウツリ行使者の狂気が適用されることを明記。
2019/06/23:グレーター・ヨーカイと超自然的臓器の対象を正しいものに修正。電子のゴーストの文を微修正。専用の生い立ちを4種追加。『胡乱な紙束』の性能を調整。ハーフ・ヨーカイのオプションルールを追加。
2019/06/29:スキルトレーニングの際、『痛覚遮断』を前提を無視して獲得可能に。
2019/08/07:【参考】として『★★サラカゾエ』を追加。
2019/08/16:『ノリウツリ』系のジツ使用時、ノリウツリ対象に『連続攻撃』など能力値によって自動獲得するスキルが反映されないように。
2019/08/29:マキモノ執筆の文章を微修正。
2020/01/10:『★★カラテドレイン』で減少するカラテの下限を1に。
2020/03/13:『ソウル吸収』ではなく『ソウル解放』に「『アーチ級』に対しては使用不可」の一文が入っている誤植を修正。
2020/10/28:全面的見直し。『★ウラメシヤ・ヴェンジェンス』『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』『★★★アーチ級ノリウツリ・ジツ』を全く別の効果に。『★★肉体破壊』を『★★オヒガン・エンハンス』に置換。『○積もる怨恨』を調整。『★電子のゴースト』のノリウツリ効果を『★オバケ・ノリウツリ・ジツ』の改定に合わせて調整。各種●●が他のエンハンスと重複しないことを明記。『冷凍カンオケ』の効果を調整。『★★サラカゾエ』を大幅に調整し【参考】データから通常データに。『★★ノリウツリ・ヘンゲ』で付与されるジツに『★弾き飛ばし』を追加。【ジツ】値4以上で得られる術者を視界に入れたモータルにペナルティを与える効果を撤廃。
2020/10/29:冷凍カンオケにサイバネと闇についての記述を追加。ノリウツリ状態と狂気の関係を明記。『存在秘匿』状態の術者を巻き込んでも範囲攻撃の難易度は上昇しないことを明記。『☆ユーレイ』と『★★★半神的存在』を組み合わせた場合の処理が軽減値の強化から単純な【体力】増加に。1枠でもサイバネを埋めこんでいる場合★★★が一切使用できなくなるペナルティを追加。
2020/12/18:『★ウラメシヤ・ヴェンジェンス』に「時間差回避可能な攻撃はまとめて1回とみなす」の一文を追加。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ


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