【ヒット!】金を抱いて死ぬな! | DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール ビル・パーキンス (著) | #塚本本棚
欲しいのは幸せだ、自由でも、ましてや金でもない。金を稼ぐ、または事業を拡大させる、仕事をする=幸せと断定できる人以外には参考になるお金の本。お金は使う方が難しい。
今日は「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール( https://amzn.to/3ikGkXE )」 ビル・パーキンス (著) #塚本本棚
【紹介文】
全米注目のミリオネアが教える後悔しない人生を歩むための究極のルール!死ぬときに後悔するお金の貯め方とは?人生が豊かになりすぎるお金の使い方とは?読んだら、人生の景色がガラリと変わる。10代~40代、必読の一冊!
【書評】
究極の投資は経験かもしれないと改めて感じる。僕の周りには”破滅するまでは成功し続けようとする”人も多いだけに、自分の生き方を肯定されたようにも思えた。
20代前半。大企業で働き、得たお金で世界を旅し、いろんな出会いや経験をして、同期やライバルと戦い、シンガポール駐在を手に入れ、BRICs時代のアジアで戦い、ビジネスでアジアを訪れる事でその国をその国で生きるという事を更に深く知ることができ、時に大いにビジネスを語りながら飲み、投資や富裕層の事も学んだ。
20代半ばに帰国し、20代中後半から30代後半にかけては、消費を楽しみ、その他空手やマラソンや登山やグルメなど様々なエンタメを楽しみ、サラリーマンとしての自分に満足したら起業して、サラリーマン時代では得られなかった報酬と自由な時間と裁量と自己肯定感を手に入れ、地方の田舎者が港区の六本木で毎晩朝まで飲み、1000回を超える公私の交流会や懇親会、様々なイベントを通して文化人や起業家と語らい、知識や教養はさらに深まり、恋愛をし、40になって家庭を持った。
今は家族との時間、育児の時間を積極的に楽しみつつ、これからに備え新しい分野への学びや、ヨガやトレーニングで健康管理にもいそしんでいる。だけどまだ生ぬるいかもしれない。毎日子供と思い出を作り、毎月その月を代表するイベントを企画し、年に1度は長い思い出に残ることをやろうと行動している。でも、もっと貪欲でいいのかもしれない。
確かに年を取るごとに、昔の経験や思い出は僕に配当をくれていると感じる。この本はそのことに気が付くことができる、僕にとっては良書だ。もっと動かなければ、もっと究極の投資を極めなければ!
【本を読んで考えた・メモ】
・アリとキリギリスの寓話、キリギリスは飢え死にした。でも、ここで疑問は生じないだろうか?つまり、アリは"いつ"遊ぶことができるのだろう?
・アリとキリギリスの生き方の中間にある、最適なバランスを見つけるべきだ
・健康なくして、富に価値なし
・人生の充足度を高めるのは”その時々にふさわしい経験”だ
・若い頃にはした金を貯めるな(あなたが自分の事を信じられるなら...かな)
・心理学の研究でも、人はモノではなく経験に金を使う方が幸せになれることを示している(年をとればとるほど実感する)
・記憶には”配当”がある(実感する)
・人生は経験の合計(世界を小さくするな)
・思い出という資産は、誰にも奪えない
・人生の最後に残るものは思い出だ
・もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ
・統計によると、人は歳を取ればとるほど、例えお金があり年金があっても金を使わなくなる。今の若い自分の感覚を前提に、将来の為に節約し(過剰に)お金を貯めるのはナンセンスだ
・日本には年金制度や生活保護や介護保険があるので、実際には本書に書いてあるよりさらに”お金を使い切ることに躊躇はいらない”はずだ
・本書では子供に”死んだ後に金を残すのではなく、必要な時に必要な額を贈与すべき”と書いている。僕も賛成する。投資にはタイミングがある。様々な消費にも使うタイミングがある。年老いて金を相続させるより、子が若く必要なその時々の贈与の方がお金は活きる
・今しかできない(価値ある)経験に対する支出と、将来のための適切な貯蓄の為のバランスこそ大事
・「収入の〇割を貯蓄する」をやめる。使うべきお金、貯蓄する割合はその時々で変わる
・まだ健康で体力があるうちに、金は使った方がいい
・経験には年齢制限がある。いつまでも子供用プールで泳げないように。だから、その瞬間瞬間に経験できる事を大切にすべきだ
・人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる
・良い仕事に就き、膨大な時間をささげて働き、60代から70代に引退して、そのあとで人生の黄金期を過ごす?果たしてそれが最適だろうか?それができるだろうか?