長生きに備える | 知らないと損する年金の真実 大江 英樹 (著)| #塚本本棚
せっかく払っているのだから年金を無視するのはもったいないし、どちらにせよ将来のキャッシュフローを計算し、最低限に備えようと思えば年金の保障がどの程度かを知る事からは逃れられないと思い、食わず嫌いを卒業することにした。
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今日は「知らないと損する年金の真実( https://amzn.to/3AOzJ0H )」 大江 英樹 (著) #塚本本棚
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【紹介文】
<年金受給者は誰も教えてくれない! ! >
本書に興味をお持ちいただいた方の中には、年金に対して以下のようなイメージをお持ちの方が少なくないのではないでしょうか?
●年金財政は赤字
●若い世代は払うだけ損
●政府は年金を無駄遣いしている
●未納者が多いからそのうち破綻する
これ、すべて間違っています。
本書はこうした日本の公的年金に対する誤解を解き、よくわからないまま「老後のため」と投資などに手を出して痛い目に遭うことを未然に防ぐための一冊です。
2022年より施行される「新年金制度」にも対応。
年金受給における転ばぬ先の杖となること請け合いです。
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【書評】
もう20年以上払っているものの、「とりあえず年金は払っておいてよさそう」そう思える本です。
年金に頼り切る事はナンセンスだが、年金を全く無視するのも違うなと思えました。年金への過度な不安はなくなりましたし、制度のことが分かったからこそ、世界的にも秀でた年金制度が今後も維持されていくように政治を監視していきたいなと思えます。
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【本を読んで考えた・メモ】
・社会不安は数字になる。マスコミや金融機関、野党からの発信にはバイアスがあり、そのファクトを精査する必要がある(著者は三悪人と断じる)
・年金は社会保険であり、年金だけで老後を考えられるようにはそもそも設計されてない
・赤字なのは国の一般会計であり、年金財源ではない
・年金の積立金は先進諸国と比べても格段に多い
・現在20代の若者でも平均余命まで生きるなら、元金の倍額以上が受け取れる
・年金の運用は過去20年で100兆円あまりの利益を上げている
・未納率4割は嘘。実際の未納率は1.85%
・未納付者がもし増えても、その人達の給付が減るか彼らに給付されないだけ。納付者が大きく損をするといったような話ではない
・少子高齢化が進んだとしても、定年も伸びて労働参加者も増えているので、50年前も今も一人の労働者が支えている非就労者の割合は1:1が保たれている