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入学式の日に入学したことを後悔した話。

こんにちは。あおです。

見てくれてありがとうございます。

今日は私が通っていた高校について話をさせてもらえればと思います。

私は地元から少し離れた工業高校に通っていました。
私は中学生の頃からソフトテニスをしており、その高校は県内でもトップレベルの強豪校だったので、そこに進学を決めました。
その高校は、古いというかなんというか、昭和の指導法がまだ残っている高校で、その事は親からも聞いていたのですが、まさか入学初日にあんな事が起こるとは思ってもいませんでした、、、


事件は入学式が終わったあとの、高校生活最初のホームルームで起きました。

教室の皆がこれから始まる高校生活に対する期待や不安を胸に抱きながら、席に着いて待っていると、担任の先生がやって来ました。
先生が簡単な自己紹介をしている途中で、「ガラガラ!」と勢いよく扉が開き、1人の生徒が遅れて教室に入ってきました。


すみません!道に迷ってました!

その生徒は、急いで自分の席に着きました。

入学初日だし、入学式があった体育館から私達の教室までは距離があったので、無理もありません。
ですがこの後担任が不可解な一言を言い放ちました。


「遅刻したんだから、それだけじゃ許されんだろ〜」

そしてこう続けました。

「ちょっと前に出てこい。」

教室に重苦しい空気が流れ、その生徒は恐る恐る先生の前まで歩きだしました。
そして先生の目の前にたどり着くや否や、なんと先生は、その生徒に思いっきりゲンコツを食らわせたのです。
かなり大きく振りかぶっていました。


え?……。え?


予想していない結末すぎて、私はまだ仲良くもない両隣の人と顔を見合わせました。
胸に抱いていた期待と不安は、不安に支配されました。
「次からは気をつけろ。席に戻れ」
頭を押さえて席に戻る彼を見て、クラスの全員が思いました。

「こんなところ来るんじゃなかった。」


そこからというもの、誰一人として背もたれを使う事はなく、生きてきた中でいちばん背筋を伸ばしてホームルームの時間を過ごしたのでした。


おまけ
ホームルームが終わったあと、ゲンコツを食らった生徒がハンカチで頭を押さえていました。
「大丈夫?」と声をかけると怖すぎる返答が帰ってきました。
「血出てきちゃったんだよね」
本当に来るとこ間違えたかも。


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