愚痴を言いたいあなたへ言葉の選び方次第で未来は変わる!
~人の口には斧が生えている~
「人の口には斧が生えている」と言ったらあなたは信じられますか?
これは今から2500年の昔、仏教の開祖であるお釈迦様が愚痴や悪口をいうことに対して、残された言葉です。
不平不満があるといつの間にか愚痴や悪口が口から漏れてしまいます。けれどもその一言で取返しをつかない事態を招くときがあります。言葉の選び方次第であなたの未来が明るくもなれば暗くもなります。
明暗を分けることは、
◎他人の愚痴や悪口をこぼさないこと
何故、このことが重要で明暗を分けるのか、どうぞ、以下の話しを参考にして下さい。
それはちょうど、私が一つの会社をお尋ねしてオフィスで起こったことです。終業間際にお伺いしたので、みんな楽しそうにしながら時間を待っていました。
ふと、壁に目をやると、ホワイトボードに明日の出勤者の名前が書かれています。するとニコニコしながら阿部さんという方が「新井さん明日のシフトが気になりますか」と話しかけてきてくれました。「いえ、何気なく目に入ってきたものですから」とお話をしていると、後ろから松熊さんという方が「あ~あ、明日のシフトは最悪だな!有給とって休みたいぐらいだ」と何気なしにおっしゃられたのです。すると、先ほどまでニコニコしていた阿部さんが「あいつ、ふざけやがって」と先程までと打って変わり、怒気を表されておりました。よくよく見ると阿部さんの名前も明日の出勤者のところに見えます。それどころか、周りに目をやると多くの方がその松熊君を睨みつけているように感じました。
そんな中で所用を終えて、その会社を後に出しました。後日、もう一度その会社を伺い、パッ、と同じくシフト表を見ると、松熊さんの名前だけ大きく外れて書かれています。
「あれっ」と思う中、また阿部さんがニコニコしながら近づいてきて、対応をしてくれます。どうしてもホワイトボードの名前が気になったので伺うと、「新井さん、彼の問題発言はあの時だけではなくて、多くのところで人の悪口を言い、人を傷つけていました。最終的に誰も相手をしなくなったのです。今年度で退職の予定です。最初は優良株だったのですが、私も非常に残念です」
と、悲しそうな阿部さんを見て、お釈迦さまの言葉を伝える『スッタニパータ』という書物に「人は生まれながらに口に斧が生えている。愚かな人は他人の悪口を言っては、それで自分自身を切っている」という言葉を思い出しました。
本人とすれば、何気なくはなった言葉だったのでしょうが、その一言が多くの人の心を傷つけ、傷つけられた人から恨みを買い、自分が居場所を失う。些細な言葉一つ、それが自分の人生を狂わすことがあることを学ばせていただき、2500年前も、今も人間というのは変わっていないのだなと感慨深い気持ちになりました。
もう一度大切なことをお伝えしますと、
◎他人の愚痴や悪口をこぼさないこと
これを意識してください。また一つ、悪口を言わないトレーニングの仕方をご紹介させていただきます。興味のある方は↓へお進み下さい。
高野山よりアナタの幸せを願っています。
合掌
仏教をお伝えしたいのですが、中々一人ではお伝え出来るのに力が足りません。でも、皆さんと繋がりたいと思っています。
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