【年間回文語大賞】1999~2022年の各年を代表する“回文語”を独断で決めてみました
12月1日、今年の新語・流行語大賞が発表されました。
僕もこんな流行の振り返りをやってみたい、でも特定のジャンルの話題に絞って振り返れるほど深い知識はない……。
というわけで、今回はジャンル不問の年間回文語大賞というのをやっていきたいと思います。
年間回文語大賞とは
僕がちょっと前に思いつきで考えた賞です。
逆から読んでも同じ言葉 (回文語) のうち各年を代表するものを独断で選び、勝手に表彰しようというもの。
例えば、今年の回文語として最も有力な候補は、1月の大学入学共通テストに登場した新概念「幸いさ (さいわいさ) 」になるかと思います。
なお、一般的には回文とはひらがな表記で逆から読んでも同じものを指しますが、今回は漢字回文、アルファベット回文なども対象とします。
この記事では1999年 (筆者の生まれ年) から今年に対して僕が勝手に決めた受賞語を発表します。
これを読んだからといって特に何かあるわけではないですが、息抜き程度にご覧ください。
本編
受賞語一覧です。古い順です。
1999年 キリンリキ
「ポケットモンスター 金・銀」が発売され、ゲーム内でキリンリキが初登場。英語名でも Girafarig で回文。
進化すると回文ではなくなることが最近判明した。
回文の日本語名をもつほかのポケモンとしては ポッポ、ピッピ、ウッウ とそこまで面白みのないものが並ぶが、英語名だと Eevee(イーブイ)、Ho-Oh(ホウオウ)、Alomomola(ママンボウ) が知られている。
2000年 『またたび浴びたタマ』
日本を代表する小説家、村上春樹による回文集。
村上春樹さんがこういう言葉遊び本を作っているのはちょっと意外。
なお、この年にはこの本のほかに伊藤文人による『まさかさかさま』という回文集も出版されており、「回文をまとめた本には回文のタイトルをつけられがち」というあるあるネタが伺える。
2001年 ごまたまご
東京駅でごまたまごが初発売された年らしい。
日本3大回文お菓子といえば ごまたまご、ナボナ、ねるねるねるね の3つ。
2002年 OilliO
日清製油、リノール油脂、ニッコー製油の統合により日清オイリオグループが誕生。
Oilとその反転liOを合わせることで、製油業を大切にしながらほかの分野も切り開こうという意味が込められているらしい。
2003年 NISSIN
日清食品のロゴの表記が「nISSIn」から「NISSIN」に変更され、回文界隈だけでなくアンビグラム界隈からも注目を浴びたのではないだろうか。
なお、前年の日清オイリオグループの英語表記は「The Nisshin OilliO Group」なので注意が必要。
2004年 PSP
携帯ゲーム機PSPが発売される。
前出のキリンリキが登場するポケモンが任天堂のゲームであったのに対し、これはソニーのゲーム機。
2005年 AAA
エイベックスの音楽グループAAAがデビュー。
トリプルエーと読む。
1種類の文字だけの単語は回文としてはずるいですが対象内としています。
2006年 志布志町志布志
珍しく漢字表記でこの長さ。
志布志市志布志町志布志はネタにされがち。
この地名になった経緯についてはWikipediaの記事に詳細が書いてありましたが、「志」が多すぎてゲシュタルト崩壊しそうなのでちゃんと読むのは諦めました。
2007年 ガガガ
ガガガ文庫創刊。
この言葉選びには少し無理矢理感を感じる。
2008年 「キセキ」
GReeeeNの楽曲。
ドラマ「ROOKIES」の主題歌。
2009年 NISIOISIN
西尾維新のローマ字表記。
この年にアニメ化された『化物語』には回文名のキャラ忍野忍が登場する。
2010年 「こたつたこ」
ピタゴラスイッチの言わずと知れた回文ソング。
いつごろからこの曲が使われ始めたのかはわからないけど、調べた感じまあこの辺っぽい。 (各年埋めるためにはここにぶっこむしかなかった)
2011年 談志が死んだ (だんしがしんだ)
落語家 立川談志が亡くなったときの新聞の見出し。
生前「俺が死んだら見出しはこれにしてくれ」と語っていたという。
2012年 NISIOISIN
またしても登場。
この年にアニメ化された『めだかボックス』の原作には回文名のキャラ喜々津嬉々(ききつきき)が登場する。
2013年 「花の名は」 (はなのなは)
まさに何様作曲、かとうたうとか作詞の回文ソング。
歌詞全体が一つの回文作品となっており、「世界初1曲まるごと回文ソング」と謳われている。なお、18禁ゲームの挿入歌に前例があるので世界初ではない。
2014年 「打打打打打打打打打打」
BEMANIシリーズの楽曲。
ずるいけど回文。
2015年 水素水
一時期ブームになりましたね。
2016年 妻夫木夫妻
妻夫木聡さんとマイコさんが結婚。おめでたい。
人が結婚することで回文が生み出されるという珍しいパターン。
ひっくり返ることがないという意味で、なんとなく回文は縁起物にも適していそう。
2017年 イエエエエエエイ!
サンシャイン池崎。
回文としては強引。
2018年 トマトマト
言葉遊び系ボードゲーム。
単語として「フルハウスワード」でもある。
2019年 いぬい
VTuberの戌亥とこがデビュー。
犬系VTuberだが種族はケルベロスであり、本人は犬と言われると否定する。
配信タグは「いぬいどんどんすきになる」。
ちなみに同じく犬系VTuberであり同年にデビューした戌神ころねは、翌年の「占い後継者バトル」という企画で GOD DOG という回文ネームを名乗っている。
2020年 「TENET」
クリストファー・ノーラン監督の映画。
このタイトルはラテン語の回文「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」が元ネタらしい。
2021年 20211202
回文の日付として主にTwitter上で話題になった。
ひとつ前の回文日20200202は全世界で回文となる特別な日だったが、そっちはそこまで話題になっていなかったのが謎。
2022年 幸いさ (さいわいさ)
まさに回文語を代表するかのような言葉。
言葉遊び分野に絞った新語・流行語大賞があったとしても今年の大賞はおそらくこれ。
以上
今日12月21日は回文の日ということで、それに合わせて記事を出してみました。
年末だし、回文語大賞を今後も続けるなら毎年この日に発表されるとちょうどよさそうですね。
こんな需要が謎な記事に付き合っていただきありがとうございました。
よい年末をお過ごしください。
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