【回文まとめ】言葉遊び企画「如月の集い」で作っていた回文備忘録
こんにちは。
2月ももう終わりですね。
2月といえば、僕には忘れられない企画があります。
それは、「如月の集い」という言葉遊び企画です。
企画概要をざっくりと説明すると、限られた文字だけでしか話せないコミュニティで雑談や言葉遊びをして交流していこうというものです。
初日である2/1は全ひらがなを使って会話できていましたが、それ以降2/28まで毎日使えるひらがなが1文字ずつ減っていきました。
(3/1には残り19文字全文字が禁止となります。)
Discordサーバー上で行われ、このサーバーにはさまざまな言葉遊びチャンネルが用意されていたのですが、その中で自分は回文をよく投稿していました。
もちろん、それらの回文もその日に使えるひらがなのみで作られています。
今回は如月の集いでの出来事を振り返りつつ、投稿した回文を紹介していこうと思います。
(限られた文字で文章を作る言葉遊び「リポグラム」の視点から振り返った過去の記事はこちら。)
2/1
こちらが回文チャンネルです。
初日なのでまだ文字は消えておらず、自由に回文が言えます。
(もうすでにリポグラムっぽい回文ばかりですが。)
サーバー内のルールで、長音「ー」は前の文字の母音と同一視する決まりとなっています。
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日付が変わる少し前に、禁止文字が発表されます。
記念すべき最初の禁止文字は、「ろ」となりました。
「ろ」が消えると何が言えなくなるかの話題で盛り上がる中、回文チャンネルにこんな回文が投稿されました。
これを見て制作意欲に火がつき、自分も作ってみました。
初期にこういった回文が投稿されたことにより、回文チャンネルでは「その日の出来事を表現した制限文字回文」が投稿される流れができていました。
ちなみに、スクショでは自分の名前が「…」になっていますが、これは文字が禁止されたことによるもので、当時はまだ「こーやん」として投稿していました。
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この日は「ひ」が禁止されました。
「ろ」と「ひ」が禁止された世界で何が起きるのかという話の中で、「千と千尋の神隠し」どおりに千尋が千になるという話題が上がりました。
というわけで、この日はこんな回文です。
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続いて禁止されたのは「に」です。
直接「に」とは言えないので、「2」と捉えてこの禁止文字が消えたことを表現しました。
それ自体の文字を使わず、いかに禁止文字のことを表現するかがとても楽しいです。
「に」は助詞として使い勝手がよく、うっかり助詞でNG文字を使ってしまう「助死」という概念がここから生まれていきました。
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この日の禁止文字は「ほ」。
この企画では濁音や半濁音は清音と同一視するため、「ぼ」や「ぽ」も言えなくなります。
これにより、少年ジャンプの某キャラの名前がほぼ壊滅しました。
このことを受けて、この日の回文はこうなりました。
また、この日の夜にこんな会話もされていました。
初見では気づけなかったし、さらっと自然な回文が言えるのがすごいです。
2/6
禁止文字は「な」です。
この日には2つ投稿しました。
この辺から「この企画でどこまで回文制作が続けられるか」という自分との戦いが始まりつつあった気がします。
また、この日の特筆すべき出来事として、回文の別名として「リバ詩縛り」という名称が生まれました。
この名称が提唱されたのは「うりよしきば縛り」という「う、り、よ、し、き、は」のみで話すチャンネルでのことです。
(このチャンネルについての話は 以前の振り返り記事 でも触れています。)
2/7
「へ」が禁止されました。
「に」の代用助詞としてとして使われていたこともあって、かなりキツくなってきます。
回文はこちらです。
ここまでで1週間が経過しました。
まだまだあるのでここから先はサクサクと紹介していきます。
2/8
禁止文字: 「や」
ちなみにこのとき、僕の名前は「こーやん」から「こーん」になっていました。
2/9
禁止文字: 「ふ」
ここでチャンネル名の「回文」が表記できなくなり、先ほどの「リバ詩縛り」がチャンネル名として採用されました。
2/10
禁止文字: 「み」
2/11
禁止文字: 「は」
は行が全滅すると同時に、「リバ詩縛り」の名前も使えなくなります。
協議の結果、「まさかさかさま」が採用されました。
作った回文はこちら。
2/12
禁止文字: 「ゆ」
2/13
禁止文字: 「あ」
この日は2つ作りました。
まずはスタンダードなもの。
そしてもう一つ、如月企画特有の用語を使った回文です。
「あ」から「と」までの文字、そして「ん」だけで喋る「5×4(ごかけし)作戦」という攻略法が一部の参加者によって使われており、「あ」が消えたことでこの攻略法が崩れたことを表現しました。
また、母音が初めて消えたことから、「あ段の仮名」+「長音」で禁止文字をうっかり踏んでしまう参加者が続出し、「長怨」という概念が生まれました。
2/14
禁止文字: 「ち」
儚いもので、「長怨」もたったの1日で言えなくなってしまいました。
あとは、バレンタインデーの日に「チョコ」が言えなくなったりもしています。
2/15
禁止文字: 「め」
こんな感じでリアルタイムで回文を作りあうのも楽しいですよね。
2/16
禁止文字: 「も」
この日には残った文字が31文字となり、この31文字をちょうど使って短歌を詠む「全字短歌の会」が開かれました。
2/17
禁止文字: 「お」
2/18
禁止文字: 「ん」
この日は日替わりの6文字だけで会話をする「セクステット」というチャンネルができました。
禁止文字を入れずに毎日使用可能文字が変わっていき、最終日まで続きました。
2/19
禁止文字: 「る」
2/20
禁止文字: 「せ」
2/21
禁止文字: 「つ」
ついにサーバー名も変わり「如月の集い」から「如月の_どい」となりました。
そして、残り26文字で都々逸を読む会も開かれ、盛り上がりを見せました。
2/22
禁止文字: 「を」
2/23
禁止文字: 「ら」
2/24
禁止文字: 「よ」
「や・ゆ・よ」 (ゃ・ゅ・ょ と同一視) が禁止されてかなり厳しい状況ですが、言葉の猛者たちはそれでも会話を続けていました。
2/25
禁止文字: 「ね」
2/26
禁止文字: 「て」
2/27
禁止文字: 「え」
2/28
禁止文字: 「う」
最後の5日間の禁止文字を逆順に読むと「飢えて寝よ」になるのは運命を感じます。
最後の時間では参加者はこのサーバーへの思い入れを語り合いました。
気づけば2日から28日まで毎日回文を作っていました。
この記事で企画の雰囲気が伝わった……かはわかりませんが、もし興味を持っていただけたのなら幸いです。
主催者であるダブリングさんによると、「この企画を数年後また開催するかも」という話もあるようで……? ひそかに楽しみにしています。
読んでいただきありがとうございました。
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